刑事・土門功太朗 自白

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163289908

作品紹介・あらすじ

事件解決の鍵は刑事の情熱と勘と経験だ。地道な捜査で容疑者を追い詰める男の迫真の事件簿。

感想・レビュー・書評

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  • 残念ながら期待はずれ。 最近発刊されたものなのに時代背景が変に古くてすごく違和感を覚えた。話の内容もあまり深みがなくてあっさりし過ぎだった。

  • 4編の短編小説、捜査一課の土門刑事が殺人事件を解決する。

    愛人を疎ましくなり殺害してしまう男。
    夫に積年の恨みを持った妻が代理を雇って起こす殺人。
    窃盗のプロ女泥棒を追う事件。
    外国人の貧困から金目当て殺害。

    乃南さんの小説は初めて読んだせいか、昭和過ぎる時代背景がしっくりこないからか、どんでん返しも無くすんなり終了。
    土門刑事に感情移入して読みながら推理していけたら面白いのだが、、、
    また違う作品を読んでみたら印象も変わるかなぁ、、、

  • 捜査一課へ移動になった『土門』の元へ事件の一報が入る。通称『アメリカ淵』と呼ばれる渓谷で、全裸の女の死体が発見されたのだ。彼女は何故、こんな寂しい場所で死ななければならなかったのか?程なく同僚の男が容疑者として浮かぶも一向に口を割らず、要請を受けた土門は取調室で男と向き合った。
    刑事、土門功太郎の連続短編ミステリー。

    とてつもなく昭和、しかも中期臭のする話。発刊が大分前なのかと思って見れば、そうでもなかった(私にとって10年前くらいはざら)。
    短編なので、肝心の自白シーンは少々物足りない気もするが、懐かしい正統派の刑事ものとして楽しめた。

  • 新シリーズ、刑事・土門功太朗、第1弾。

    東京ディズニーランド開園や、よど号ハイジャック事件などが起きた昭和50年代前半を舞台に、警視庁捜査一課の係長、モンさんこと土門功太朗警部の4つの物語を綴った短編作。

    ・アメリカ淵
    ・渋うちわ
    ・また逢う日まで
    ・どんぶり捜査

    犯人を自白に追い込むまでの人情味溢れるモンさんの捜査手法、人柄が描かれています。

    とくに高度経済成長期の中での、犯罪の変化や日本人の様子を、流行した音楽や出来事を織り交ぜ、登場人物の背景に深みを増していると思います。

    ミステリーというよりは、人情系という感じ。
    派手なトリックなどもないです。

    「どんぶり捜査」のモンさんの優しさが身に染みました。

  • 昭和の刑事像ってこんな感じだったな。

  • おやじ刑事

  •  乃南さんのお話を読むのも、このシリーズを読むのも初めてだったんですけどね。
     普通に現代設定かと思ったら、違うんですね。
     お話の初出は2009年なんだけど、第1話で、少し前に向田邦子さんが亡くなった、て描写があるんで、そういう時代のお話です。
     それが分かってたら、最初から手に取らなかった…。
     いや、1981年に出版された1981年設定の世界観のお話を読むのはいいんだけど、2010年出版の本で、1981年設定の世界観のお話、ていうのが、何か面倒くさい…。
     その時代に並々ならぬ情熱のある人だったら嬉しいんだろうけど、普通に今の時代の内容で書かれたほうが読みやすいよね。

     あと、内容としては、謎解きとかトリックというより、取り調べのほうに重点が置かれた話かな。
     捜査の場面もあるけど、別に謎解きするとかではなくて、土門さんが年下の人とのギャップに悩んでる描写ばっかりだった。

     こういうのが好きな人にはいいんだろうけど、純粋に謎解きを楽しみたい人には向かないかも。

  • 大好きな乃南アサさんの作品。
    正直言って犯人や展開に捻りはないので、そういうのに期待するとがっかりするかもしれません。
    が、タイトルにあるように「自白」がメインならこれでいいのかなと思いました。
    なぜか時代設定が古いんですね。昔の人情刑事ドラマのような感じでした。

  • ごくごく普通の刑事小説かな。複雑ではないので、さらさらと読めますが。時代設定が昭和で、ピンクレディー、たのきん、とか出てきて、それは懐かしかった。

  • 土門刑事の人柄があたたかく
    味のあるキャラクターだと思いました
    背景が懐かしかった

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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