あんちゃん

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著者 : 北原亞以子
  • 文藝春秋 (2010年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163292205

あんちゃんの感想・レビュー・書評

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  • 時代物はよかった

  • 短編集です。
    どの話も切ないなぁ

  •  とても素敵なお話が、優しい文面にギュッとつまっています。
     心がさらわれて、綺麗になった気になりました。読後もとても気持ちがいい。しかし、7話の中の「楓日記」だけが読みづらかったです。

  • L

    帰り花…亭主に先立たれ7歳になる娘を女手一つで育てるおりょう。おりょうもまた母1人子1人で貧しい生活の中成長した女だった。そんなおりょうは幼い頃硯をくれた手習い所の師匠を忘れられずにいた。
    冬隣…長年連れ添った夫婦。病弱の娘の看病にあけくれる妻とそんな妻に愛想がつきて外に女を作った夫。
    風鈴の鳴りやむとき…あひるのおしんの話。
    草青む…吉兵衛に囲われたおつやの話。
    いつのまにか…幸せが壊れるときがいつか気ならずくると信じるお俊。
    楓日記 窪田城異聞…古文書から見つかった楓の日記
    あんちゃん…江戸に送り出してくれた兄。兄を慕い江戸で店の主にまでなった弟。

  • 「風鈴のなりやむ時」が良かった。後は普通かなあ。

  • 何となく歴史物を読みたくてタイトルを選んで手に取った。これは7編の読み切り時代物の短編を収録。殆どが江戸下町を舞台にした人情物で、いつの世にも変わらぬ男女の愛憎劇が主題だ。表題作の『あんちゃん』だけは、田舎から江戸へ出奔して成功した弟の元を訪ねる百姓の兄の話。また、『楓日記 窪田城異聞』も他の作品とは趣を変えた歴史物。親戚の古い屋根裏から出てきた古文書日記からひもとかれる一族の物語は、ミステリっぽくて一味違う作品。残念ながら、全体に肌に合わない感じの作品だった。

  • 【あんちゃん】 北原亞以子さん

    捨松が江戸へ出行くと言った時、励ましてくれたのも
    背中を押してくれたのも友二あんちゃんだった。

    そして、自身も江戸へと思いつつも、ついには
    思い切れずに、宝物のように持っていた浅草の切絵図を
    餞に持たしてくれた。


    江戸での生活は困窮したが、重い荷物を乗せた荷車の
    後押しをすることで駄賃をもらい、とりあえずは
    飢えることがなくなった。

    やがて、運が向いてきて、正直者を見込まれて
    高利貸し屋の主人に拾われる。

    その主人のいいつけで高利貸し屋をたたんで
    炭屋の千寿屋を起こし、名前も捨松から
    与兵衛に改め成功を収めた頃
    友二あんちゃんが店にやってきた。



    年をとり、薄汚くやつれてはいても、
    ずっと会いたかったあんちゃん。

    自分の今の成功は、あの時、あんちゃんに送り出して
    もらえたから、そして、辛いときに耐えられたのは、
    あんちゃんから貰った切絵図を見てきたからだ。

    千寿屋の旦那与兵衛も友二の前では幼い頃の捨松に戻る。

    ところが、あれほど会いたかったあんちゃんを
    怒らせてしまった。

    あんなに優しくて一度も怒ったことのないあんちゃんを・・

    今まで、必死に働いて、お金儲けをしてきたことは
    何だったんだ。



    兄弟愛がテーマ。

    いつも心の支えだったあんちゃんに、少しでも助けになればと思い、
    何も言わずに差し出した金子。

    なつかしくって、なつかしくって、ひたすら会いたいと
    思っていた弟に、いきなり金をわたされて
    金を無心に来たのではないと、怒ったあんちゃん。

    どちらの気持ちもよく分かる。


    「あんちゃん」、他、時代物6編を収録

     

  • やっぱ北原亞以子さんは上手いわ。ずっと「慶次郎縁側日記」シリーズばかりで別の作品も読みたいと思っていたところ。「誘惑」は正直イマイチ感が拭えなかったんですが、短編だと名人芸が冴えますね。起承転結の「結」の部分をばっさりと切ってさらっと終わらせる技はすごい夫の浮気が下で去り状を書いてくれるように夫に迫る妻の揺れる心を描いた「冬隣」、昭和46年に発表されたどろどろ・ずぶずぶになってしまった男女を描いた「風鈴の鳴りやむ時」が秀逸

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