恋する空港 あぽやん2

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 412
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163292601

作品紹介・あらすじ

空港=airportを略してAPO。国内最後の水際であらゆるトラブルに対応する空港のプロフェッショナルをかつて旅行会社・大航ツーリストでは「あぽやん」と呼んだ-成田空港所勤務2年目を迎えた遠藤慶太は新人教育に恋のライバル登場に悪戦苦闘。しかも、親会社・大日本航空の経営悪化の煽りを受けて空港所閉鎖の噂が!?立派な「あぽやん」目指して今日も走る遠藤の運命やいかに?爽快お仕事小説。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ二作目ですね。
    仕事の在り方を考えさせられます。
    空港の営業所がどうなるのか二人の恋の行方は。
    次が読みたくなる内容ですね。

  • 前の、あぽやんの続編。
    主人公の遠藤君は、出世していよいよ教える側に。

    仕事に、恋に奮闘している姿が素敵でした。


    空港=airportを略してAPO。国内最後の水際であらゆるトラブルに対応する空港のプロフェッショナルをかつて旅行会社・大航ツーリストでは「あぽやん」と呼んだ―成田空港所勤務2年目を迎えた遠藤慶太は新人教育に恋のライバル登場に悪戦苦闘。しかも、親会社・大日本航空の経営悪化の煽りを受けて空港所閉鎖の噂が!?立派な「あぽやん」目指して今日も走る遠藤の運命やいかに?爽快お仕事小説。

  • コロナ禍で海外旅行には行けないから、空港✈️題材の小説は旅心を誘われる。国際空港で働いてみたくなる。

  • 『あぽやん2』
    ツアー会社の成田空港所勤務、シフトのスーパーヴァイザー遠藤。
    尊敬する「本物のあぽやん」今泉が移動となり、新人だった遠藤もグアムから移動してきた能天気男のOJTを任されてる。

    前作に引き続き、面白く読みました。

    「ひとと出会うこともあるし、悲しい別れもある。借金取りはくるけど、警官もいる。クリスマスツリーが飾られ、酔っ払いが歩き、子供が生まれることもある。食事をし、床屋にいき、トイレにかけこむ。もちろん仕事をする。怒ることもある。喧嘩をし、悩みを聞き、冗談を飛ばす。そして僕は空港(そこ)で恋をした。」

    この最後の一文に凝縮された、そしてされきれない空港という場所、そしそこでの仕事に対する思いが全編を通して伝わってきます。

  • airportを略してAPO。空港で働く男“あぽやん”の活躍を描く作品。
    後輩教育を任された遠藤があらゆるトラブルにも振り回されながら、森尾との恋に発展していくが、トラブル続きがハラハラドキドキで面白かった。
    枝元さん達、職場での色んな人物像が思い浮かび楽しめた作品。

  • サクサク読める、話は王道のお仕事小説。だよねだよねって思いながら読むけど、うん、面白い。

  • 過去に読んだシリーズの2作目。

    こんなだったけなぁ?という印象。
    小説も時代でちょっと受ける印象が変わるな、と。
    最近の空港事情と少し違ってるから、そう感じたのかもです。

  • 近所の図書館の除籍本でもらった。

    成田空港の旅行代理店を舞台に、旅行に行く人や、そこで働く人たちの仕事や人間関係などを書いている小説。

    ある程度海外旅行が解禁されたとはいえ、まだ自由に海外に行く空気にはなっていないので、以前はこうだったのかなという感じ。
    海外旅行が好きなので、そこに近いところで働けるのはちょっとうらやましい。
    お仕事小説でもあるので、一社会人としては、思うところもあった。他のお客さんを待たせてまでコミュニケーションを取って無駄に長く接客するのは違うと思うし、ランチを一人で食べるぐらいで泣くのも違うと思う。
    狭い職場なので気を使いそうだなと思った。

  • 年末に読んだ「あぽやん」の続き。借りては返し、返しては借りを繰り返してようやく読めました。

    本作にはまったく関係がないけど、前作を読んだときはちょうど気重業務が現状のグッダグダにもめ始めたところで…。(;^ω^)
    なかなか集中できずに読んだところもあるし、前述の通り、気重業務でもめている相手が旅行関係にお勤めの方(らしい)ので(仕事が何なのかよくわからない)、なんとなく二作目を読むタイミングも計りかねててんね…(笑)。

    読書にジンクスとかって、どうなん笑。
    関係ないやろ。

    ない。ないよ。そんなん縁もゆかりもないのに、この本がかわいそう!

    などと言いつつ、ようやく気重業務も消化試合状態を迎えたので、読むことにしました。
    ほんで、イッキ読みでした。あー、めっちゃ面白かった。三作目も読もう。

    これはドラマにしたらめっちゃ面白いんちゃうん、と、思ったら、すでになっててんね。
    しかも遠藤くんが伊藤淳史氏っていうのも、激しく納得~。
    そうやろうね~。そうなるやろうね~。
    でも、今やるなら高橋一生氏やろうね。


    前作はとにかく、1冊かけて今泉さんの株があがりまくった感があるので、異動になってしまった二作目はちょっと寂しい。
    もしかしたらまた復帰するなんてことがあるんかなあと若干期待したけれど、それはなかった。そりゃそうか。

    その代わり、後任としてやってきた枝元くんがええ感じにうざいねんけど(笑)、それ以上に、一章はめっちゃ後味の悪い話やった。
    何これ!? と、ちょっと本を置いてしまったくらい。
    この本って、こんな後味の悪い話やったっけ!?

    …ほしたら、まさかの連作短編仕立てになってて、1冊を通してのオチは最高によかった。
    番田も中仁さんも、怪しすぎる。胡散臭すぎる。こんな人でええんかっちゅう具合。でも、よかったよ。読了感はよかったよ。

    どれもこれもがスパッとうまくいくわけではないので、読者はどこかでモヤンとするものを振り払わないとアカン。
    それが恋愛要素やったり、お仕事要素やったり、人生とはなにか要素やったり、様々なんかも。
    全部じゃないところがキモ。

    ちなみに私は「運動会みたい」と、評する空港業務を今日も無事終えはったというところに、スパッとした読了感を求めたかな。
    (スパッとしたんだか、してへんのだか。笑)

    こんなお仕事は面白そうなのかもしれへん…。
    でも、私は無理だ。
    「とにかく何でもいいからこのミッションだけを完遂させろ」
    と、いう綱渡り業務は無理。

    ちゃんと、これを完成させる、と、いう筋書きがあって、コツコツ積み上げていくほうが達成感があるな。
    イレギュラー対応を要求される接客業は、無理だー。(;^ω^)

    そういう仕事をこなしているせいか、登場人物はみんな強いわ~。
    そして根っからの悪人はいない? らしい?

    基本、みんな仕事に忠実やからかな? あの相田さんですらそうやもんね…。

    自分のプライドも、考え方も、好き嫌いもあるんやけど、ちゃんとしてるよな。
    「仕事」と、なるとちゃんとしてる。そのあたりはプロやと思う。

    なんでも気重業務で申し訳ないけど、気重業務にはプロはいないからね…。
    あと、「陰湿な体育会系」も、多い。
    「できない者を見るといじめずにはいられない」
    と、いう定義に、わかる…、と、激しく膝を打った。


    ■■■■

    ■エポーレット

    「肩章(けんしょう)」また「肩飾り」の意。 トレンチ・コートやカジュアルなジャケットなどの肩のところに付くタブ状の布片のこと。

  • ほんわかした話。最後はハッピーエンド

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著者プロフィール

しんの・たけし。1965年東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。旅行会社勤務を経て、99年『八月のマルクス』で第45回江戸川乱歩賞を受賞。直木賞候補となった『あぽやん』は、その続編『恋する空港 あぽやん2』とともに、テレビドラマ化され話題に。同シリーズは『あぽわずらい あぽやん3』で完結。著書は他に、『中野トリップスター』『カクメイ』など。

「2022年 『明日はきっと お仕事小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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