四雁川流景

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著者 : 玄侑宗久
  • 文藝春秋 (2010年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163293707

四雁川流景の感想・レビュー・書評

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  • 四雁川の周辺で暮らす人々の物語。義州という僧が著者のイメージと重なる。

  • 言外の想いが読み始めには心地よかったのだけれど、少ししつこかったかなぁ。最後、疲れました。A デールのやさしさが好きです。

  •  道尾氏が「無人島に絶対にもって行きたくない本」と言ったのがこれ。人恋しくなる物語だからだそうです。

     印象としては薄くて軽い羽衣のような感じ。格調高いというのではないなあ。でも下衆なところがまったくない。やはり美しいという言葉しかないかな。

     巫女さんに憧れる小学生の話など、これほどべたべたしない精通を描いたものは初めて読みました。ああ、これなら学校でも紹介できそうです。

     寝る前に読むといい夢が見られますよ。

  • 川の流れのように、キラキラと眩しく、優しくするりと物語は進んでいきます。
    人との出会いや関わり方の大切さに気付かせらました。

    「布袋葵」がお気に入りです。

  • 四雁川が舞台の物語が7つ収められている。

    どの物語も「死」が身近にある。家族や身近な人の死や老いが静かに、時に急速に語り手達の世界を変えていく様が淡々と、それでいてひどく丁寧に描かれている。
    どの物語からも不思議と穏やかな印象を受ける。
    悲痛な境遇に置かれた人物もいるのに、その語りは私を傷つけなかった。

    玄侑宗久さんの著作は『アブラクサスの祭』のイメージが強くて少し身構えながら読んだが、『四雁川流景』は想像していたよりずっと読みやすかった。

  • 結納を翌日に控えた千鶴が
    グループホームの夜勤を務める「Aデール」
    父が死に50年以上使われた義足だけが
    実家の床の間に置かれている「残り足」
    高校で一つ上だった憧れの葉子から
    40年ぶりに手紙が来る「布袋葵」
    娘が事故で死んだのは直前の自分の電話のせいだと
    自らを責め続ける妻と近所の店で飲む「地蔵小路」
    風穴に出かけたまま戻らない予備校の友人を探すため
    彼の本にメモされていた整体室を訪れる「塔」
    五年生の浩太は祭りに向けて神社に通うのだが
    巫女の常世さんが気にかかる「スクナヒコナ」
    和尚になるため義州が転がり込んだ寺では
    和尚さんと元やくざと噂される谷さんが葬儀を営む「中州」
    写真:サカネユキ 装丁:関口聖司

    玄侑さん初挑戦です。やはり死生観とか神仏に関わる短編集。
    「Aデール」が一番面白く温かかった。
    結納という言葉が認知症が進んだ老人たちを
    昔の元気だったころへ引き戻してくれる。
    次に印象に残ったのは「残り足」です。
    亭主関白かに見えた自分の両親が、
    実は母親が主導権を握っていたこともあったと
    父の死後知ることになる。
    死を扱うストーリーって感動ものに走る傾向にありますが、
    玄侑さんが日常的に死を考えているからかそんなことはなく
    いいことも悪いこともひっくるめて死に向き合っている印象です。

  • 初玄侑さん。

    四雁川の傍に暮らす人々のそれぞれのお話。


    切なくも暖かいお話ばかりでした。

    一番初めのグループホームのお話が一番好きでした。


    人生って色々。
    大変なこともいっぱいだけど
    きっといいもの。

  • 110120byBS   短編集  亡くした人々への慰め・平安

  • 短編7作品から構成されているが、いずれも「四雁川」という名の
    川、近辺での出来事により構成されている。
    ときおり、作者のきらりと光る描写の場面で立ち止まり
    ながら読み進めた。どれも強烈に心にせまることはないが
    胸の奥の郷愁を呼び覚ます物語である。作者が僧侶だけあって
    各所に宗教家としての片鱗がにじみ出る作品だ。

  • あるウエブ友さんのブログから読むことになった本である。
    芥川賞作家だが私はこの人の作品は初めてである。
    四雁川の流れのように日々の営みも流れていく。
    優しい筆致のなかに宗教の深みも感じさせてくれる。
    読み終えて心地よい、これは私の作品を評価するときの
    物さしであるが、どの作品も(短篇)心地よさが残った。

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四雁川流景の作品紹介

出逢い、別れ、そして流れゆく、川の水の如き群像の心。僧侶にして芥川賞作家がおくる、鮮烈な「一期一会」の作品集。

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