悪の教典 上

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 821
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163293806

感想・レビュー・書評

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  • ドラマ化するのですね。誰がセンセをやるのかなと思ったら伊藤英明さんなんですね。
    結構似合っているという意見も多々聞かれますが、私にはちょっと意外。
    何となく「正義」や「ヒーロー」なイメージがあり(海〇の影響か?)

    さすが貴志祐介さん、はっちゃけてます。「悪度」があるなら針振り切っているような悪。先生が実行する悪に対する理由付けがすごい。
    分厚さを感じさせない読み応えです。

  • 上巻の方が主人公の狂い方が静かで素敵だった。下巻は個人的にはあんまり好きではなかった。他の作品も読んでみたい。

    主人公が殺人に快楽を覚える殺人鬼というわけでなく自分の目的達成のための単なる手段の一つとしてしか見なしていないのが逆にすごく怖かった

  • 次のページが気になるという意味では最高のエンタティメントではなかろうか。
    面白いです。

  • 伊藤英明が主役で映画化されるということで読んでみた。ぶ厚いから時間がかかるかなと思っていたが、知っている地名がたくさん出てくるし何よりもテンポがいいのでサクサク一日で読んでしまった。こんな教育者ありえない、いるわけないと思いながらも怖いものみたさで先が気になってしまう。下巻にいきますか。カラスもポイント。

  • 面白いよと勧められて手に取りました。

    よくもまぁ・・・というくらいの展開!!あっという間に上下巻読了。
    後半無理ないか?と心配になっちゃいました。

  • 分厚い上下巻で、これほんとに読みきれるんか・・・っておもったけど、一気読みしちゃいました!夜通し読んで、読み終わったとたんに朝の日差しと共に「カー」と聞こえたのでびびったのを覚えています。
    絶大の人気を誇る高校教諭蓮見先生。その学校の数々の問題を解決していく。いい先生だなーって思ったのは最初だけ、蓮見の裏の顔がどんどん出てきます。そしてジェットコースターのようにどんどん急転していく物語。

    後半はもう凄すぎることに!そして、読後感はなんとも言えない怖さを得られます。

  • 予備知識無しに読み出したので、蓮見の表向きの顔にがっつり騙されてしまいました。ジワジワと明かされていく蓮見の真の素顔と過去に戦慄…以下、下巻に続く。

  • ストーリーは全く異なるが、スティーブン・キングの「ハイスクール・パニック」をなぜか思い出してしまうくらいの主人公の狂気…。
    生徒を守るべき立場の彼が計画したのは、生徒皆殺し計画…。
    主人公の頭の良さと狂気に気づき、止めようと試みる生徒の頭脳戦がクセになる一冊。
    【熊本学園大学:P.N.BOOK担当?】

    • librarylovers2011さん
      上下併せて800ページほどありますが、読み出したら止まらない…
      眠れなくなります。
      ゲーム感覚でも読めるので、本が苦手な人でも読める大作です...
      上下併せて800ページほどありますが、読み出したら止まらない…
      眠れなくなります。
      ゲーム感覚でも読めるので、本が苦手な人でも読める大作です。
      【熊本学園大学:P.N. 147cmのM】
      2011/10/17
  • 初の貴志作品
    私立高校の教師 蓮見聖司
    担任のクラスには親衛隊もいるほど生徒からの人気が高い。
    信頼を得て一目置かれている。
    校内で湧いてくる様々な問題のを巧みに解決し
    益々同僚からの信頼も思うままに集めて行く。
    しかし、彼のコミュニケーション力、人心掌握力の煙幕の中
    不可解な出来事が続く。
    蓮見の狙いは目的は何なのか?
    間髪いれず下巻を読みたい。

  • 「ハスミーン」と明るい声をあげたのは蓮実教師が担任するクラスの生徒の一人。蓮実教師はその声を聞きながら、モリタートの旋律を口ずさむ・・

    おそらく、これほど怖い本は今まで読んだ事はありません。今、レビューを書く手が震えているほどです。あれほど嫌悪を抱いていた東野圭吾さんの【白夜行】に登場する雪穂でさえ、天使に見えるほどでした。それほどこの本に出てくるサイコキラーは人間の仮面をかぶった悪魔、という型道理の言葉では言い表せないほど人物。

    人と共鳴出来ないというのは、これほど恐ろしいことなのでしょうか。そして、この本に登場する悪魔と対極にいたのが憂美という少女。この悪魔が、唯一手をかけられなかった少女。彼女はどうしてこの悪魔の手にかからなかったのか?いや、どうしてこの悪魔は、この少女を手にかける事が出来なかったのか?少女は堂々と、その細い首を悪魔の手に差し出したというのに。

    その答えはいくつかあると思うのですが、一番教科書らしい答えは、悪魔が唯一好きになった少女だったから。しかし、愛という感情を持ち合わせていない悪魔は、それが愛と言う感情というものだという事も気が付かず、ひたすら力の入らない自分の両手を見つめるしかなかった・・皮肉な事に、ただ一人、そうなる事を一番望んだ彼女だったのに、それすら叶えられなかったのも悲劇だったと思います。

    それと、もう一つ私が考えた答えは、悪魔と天使は対極するものなので、磁石の同極同士を合わせた時のように目に見えない力で反発しあったのかも・・道徳な答えではありませんが、私はこっちの応えの方が、この本に似あうと思います。

    ああ・・それにしても私は今、猛烈に後悔しているのです。

    どうしてこんな恐ろしい本を読もう、なんて思ったのでしょう?

    前半だけでも十分怖かったのに、後半は更なる恐怖が待っている様子。でも、ここで止めるわけにはいかない。私もどうやらこの本を完読するのを立ち止まるポイント・オブ・ノー・リターンを通り過ぎてしまったようです・・。私の中のポイント・オブ・ノー・リターンは悪魔が、カラスを処刑した場面でした。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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