悪の教典 下

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著者 : 貴志祐介
  • 文藝春秋 (2010年7月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163295206

悪の教典 下の感想・レビュー・書評

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  • 上巻が爽快だっただけに下巻の不気味さが半端なく
    9章からページをめくる手がピタッと止まって
    「この先…読みたくないなぁ…」と思った。

    3日くらい放置して意を決して再スタートしたけど
    こわいし動悸や吐き気はするし、一人亡くなるたびに
    憂鬱になって、ため息ばかり出て仕方がなかったです。

    「痛い」「気持ちが悪い」「くさい」とか
    蓮実の感情が一切表現がないのが、異様さに
    拍車がかかって果てしなくつらかった。

    さらには蓮実を助けるために結成された代弁護士団の
    一文には、現実でもある事なので大きな問題を
    投げかけられて複雑な気分にもなりました。

    これで無罪放免になったら、手負いの虎が野に
    放たれたのと同じじゃん…。

    とてつもなく怖かった。本当に狂ってる。
    地獄、阿鼻叫喚。ホラー。
    頭上から真っ暗な闇が、音もなく落ちてきてスポッと
    包まれてしまったような…圧倒的な「悪」の話でした。
    後味が…悪いなぁ…。ため息。。。

    最後まで勇敢に戦った園田先生がカッコ良く見えた。
    あと「儂」とうセリフで一瞬「釣井」復活か!と思ったけど…
    そんな設定はあるはずもなく、残念だなーと思った。
    スピンオフとか出たら面白いのになぁ~。
    個性的な先生たちは読んでいて面白かった。
    こういう学校には入学したくないけどね。

  • 上・下巻の感想です。
    貴志祐介さんの大ファンなので、少し辛めのレビューです。

    とりあえず読ませる力は流石。
    時間を忘れ読みふけった。

    だが、貴志祐介さんの他の作品と比べると、どうも全てが薄い印象。

    特に生徒の印象の薄さや、最後のトリックの陳腐さ、話の作り込みなど、貴志祐介さんにしてはいまいちな点が多い。

    全体的な印象としても、怖くもないし、謎もないとても中途半端な印象。

    一般作品としては充分面白いが、この出来で、このミスや山田風太郎賞をとったというのが、この本一番のミステリー。

  • 映画が公開されると知って、とっても読んでみたくなった。
    目で見るのは嫌だったので。

    やっぱり凄すぎて、酷かった。
    こんな先生というか、人間が本当に存在したら恐ろしい。
    最初は素晴らしく正義感溢れるいい先生として描かれているのに、
    上巻の半分めくらいから正体が見え始めてきて。

    下巻のクラスの子達を次々に殺害していく過程。
    なんでそんな発想になっていくのか、
    やっぱり蓮実は異常だ。普通じゃない。
    生まれ持った悪魔の素質。
    信じられない内容が続くのが苦しいけど読み進めてしまう。

    同じ高校生を持つ親としては悲しいお話だ。

    蓼沼君は退学処分になったのに、戻ってきちゃダメだよ~
    せっかく蓮実から逃れられたのに・・・

    上・下巻の感想。

  • 徹底してエンターテイメント。

    一気に読んだ。面白い。
    物語としては粗探しや突っ込みを入れたくなるところもあるんだけど。
    ひとりのキャラクターの魅力=本の魅力そのもの、といった類の本だと思うから、主人公の蓮実が好きになれるかどうかが一番大事。
    蓮実に酔えれば面白いし、受け付けなければ読み進むのも苦痛になる。

    蓮実は、よくいう「心を入れ替えた」の心がすっぽりと欠けている人。
    最初から人間的な共感とか同情だとか、そういうものがない。からっぽ。
    ないものを育てることはできないし、更生させることもできない。無いから。
    だから安易に反省したり、いい話に持っていく部分が少しでもあったら、途端につまんなくなるだろうなと思う。
    正直、ここまで極端なキャラクターだと現実感はない。読んでても蓮実を止めてくれとは、思わない。
    蓮実は次はどんな風に進むのだろう?そんな好奇心が勝る。

    この本に問題提起の意識だとか考察だとか、そういうものは必要ないなあと思う。
    誰しもが持っている「怖いもの見たさ」を満足させるエンターテイメント。その意味以上のことは、ないんだと思う。

  • あー!そうだよ、これだよ。貴志氏はこういう小説を書く人でした。完全に忘れてました。
    この完全に救いのない感じ。本を閉じて思い出してゾクゾクってくる感じ。本当に怖いのは生きてる人間だって再確認させられる感じ。そうだったー。
    「蓼沼くんが忍び込んでるから、この子が計算外に働いて、最後は蓮実の陰謀が暴かれちゃうんだろうな」とか、「カラスのフギンとムニンがちょくちょく出てくるから、最後はカラスにやられるのか?」とか、勝手に蓮実=悪=最後に倒されるって想像していた私が甘かったです。完敗です。

    生き残りが出てきて証言した途端、「凄惨な事件に巻き込まれたんだ、記憶が混乱してるんだろう」・・・決定的な証拠が出てきた途端、「神の声を聞いた」・・・絶対こいつは精神病棟に入れられて、絶対すぐに出てくる。なによりもかわいそうなのが、それを知っててこの先何十年と怯えて暮らさなきゃいけない雄一郎と怜花だろ~。こわー。

    いいね、一晩明けて考えたけど、いいね。疑問の余地を含ませない。「だって小説だもん。なんでわざわざ理由を付けなきゃいけないの?勧善懲悪じゃなきゃいけないの?隠されたメッセージ?ないよ、そんなん。だって小説だもん。お話じゃん。いいじゃん。ちゃんと数時間引きこまれたでしょ?」ってうだうだ考えさせない感じが。
    11/24/2012

  • 上巻は数日かかったが、下巻は一日で読み切った。それだけ内容に引きこまれた。驚愕、戦慄、衝撃の展開である。強烈な内容だが、小説としては最高に面白かった。映画化されたが、是非観たいと思っている。

  • 上巻のレビューに、講演から伝わってきた貴志さんの想いについて書いたので下巻は素直に感想を。

    完璧な熱血教師の仮面の下で、上巻では邪魔な人物を密かに排除してきたハスミン。下巻はいよいよ大殺戮…

    「バトルロワイヤル」や「そして粛清の扉を」に似ている。

    人間的な感情の欠如したサイコパスがやりたい放題…ここまで来たらちょっとギャグ(笑)

    もう少し皆に生き残ってほしかったなぁ。巻末のアクノキョウテンは完全に悪ふざけ。

  • 結構、あやふや〜な感じで終わるというか、スリリングな締め方でした。
    想像の余地を残してあるということですかね。
    個人的には、ハスミンに勝てない!と思わせといて、そこからどんどん逆転してほしかったなぁと(笑)
    窮地に追い込まれたハスミンが見たかったです。

    美彌ちゃんが生きてたのがすこし意外でした。
    美彌ちゃんは、なんか、いちばん可哀想な感じがします。いいように使わてたというか。

    圭介も次の瞬間には遺体になっててびっくりだったよ…

    上巻と変わらず、少しのコメディ成分が楽しかったです。
    やらしい感じも変わってませんでした(笑)

  • 殺しすぎ・・・。
    いくらなんでも最後のあの論理では録音という証拠が無くても看破できなかったろうな・・・と思う。
    ただ、<4組全員卒業計画>として、殺人に駆り立てる動機としては弱い気がする。木を隠すなら森の中とは言うけれど、多すぎて殆ど名前が頭の中で印象のない影の薄いまま突然出てきて死体になった生徒も多々いたし。
    それでも、キャラクターは非常に魅力的だったので、個人的には蓮見先生が生徒二人やアメリカの証券界の男に復讐する話を読んでみたい気がする。

  • ほ---…という読了感。
    最後の一言が本当に怖いですね。日本の疑問いっぱいの法制度をかいくぐりハスミンの復活がないことを願って…
    映画も気になるけれど、ひとりで最後まで見る勇気はないです。
    2013/10/19読了

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悪の教典 下の作品紹介

高校を襲う、血塗られた恐怖の一夜。極限状態での生への渇望が魂を貪りつくしていく。風雲急をつげる超弩級のエンタテインメント。

悪の教典 下の文庫

悪の教典 下のKindle版

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