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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
20代の揺れる気持ちが手にとって伝わってくるようだった。
2人の男性の間で揺れる恋心、何気に分かる気がする。
20代というのが一番恋愛に敏感で、同時に色々と将来のことを意識する年代であると思うからである。
2人の男性が気になるとは、優柔不断ととられるかもしれないが、それぞれに違う魅力があるならそれは仕方のないこと。
ただ、ちょっと青い恋愛小説という感じはする。
作者が若いという点ではどうしてもそうなるのかもしれないが……。
でも、その青さも魅力ではある。
とどきますか、とどきません。光かがやく手に入らないものばかり見つめているせいで、すでに手に入れたものたちは足元に転がるたくさんの屍になってライトさえ当たらず、私に踏まれてかかとの形にへこんでいるのです。 最初の二文だけで文章の美しさ、そして圧倒的な描写力を感じさせる本書の著者は19歳で芥川賞を受賞した綿矢りさ、著者の四作目である。デビュー作の「インストール」、芥川賞を受賞した「蹴りたい... 続きを読む »
綿矢りさって勤めたことがなさそうなお嬢様なイメージだけど、仕事をしている女性も書けてるところがいいな。その理由で休職ってないだろう、あとあとかえって面倒くさいぞって思うけど、もうやけっぱちになっちゃう気持ちがわからなくもない。綿矢りさの書く女性が嫌いじゃないな。
すごい、わかる。
恋愛経験ないまま大人になっちゃうなんて、マイノリティーだと思っていたからこそ隠してたし、「ここまできたら絶対に好きになった人としか付き合いたくない」ってこだわっちゃうのもすごくわかる。
わかるからこそ、「あれ、これってマイノリティーじゃなくて、こんなかわいい作家が想像できる範囲のことだったの?(まさか著者の実体験とは思えないし)」という軽い失望感(作品に対してじゃなくて、自分に対して)。
イチとニっていうのが、言い得て妙!
まさに、女子にとってはそのくらい差があるよね。
ニが「霧島くん」になった瞬間ホッとした。
けれど、きっとこの二人はうまくいなかないと思う。
表現力や比喩力はさすがだな、と思う。テクニックとしてはレベルが違うが、そのひねり方の感性は伊坂幸太郎と同種類の印象を受ける。むしろ個人的にはこちらのほうがすんなり受け入れられる。いわゆる地味女子の感性が綴られているわけだが、何気に共感してしまう自分がいるからだ。(おじさんなのに)。全編に渡ってコミカルな表現が多く、大爆笑。イチへの恋心がすぅーっと引いていく瞬間の描写が秀逸と感じた。
ただし、終盤にかけての顛末に魅力がない。いったんはそれまでとらわれていた恋の幻想から自立しかけたのに、結局またありきたりな恋を手にして、というラスト。え、それでいいの?と思わず突っ込みたくなる。「二」から「霧島くん」への変化がこだわりなのだろうけど、なんだかなぁ。
途中までかなり面白く読み進めたんだけど、読後はちんけなラブストーリーの印象しか残らなかった。残念。
一人称のわたしが、二人の男性の間で煩悶とする。片思いと思われ人、どっちを取るかという極めて私的な感情が、最後までなんのひねりもなく突き進んでいくのである。どうも、そこそこの年齢の独り身女子の独白につぐ独白、と言う感じでストーリーを読む面白さがない。ある意味、これも綿矢りさ独特のリズムの文章なのかもしれないけど、この内容で最後までこの深みのなさだとやはり、読後感は浅いかなー。イマイチ。
図書館にて、書き出しを読んだ瞬間借りることを決めました。
もう何年も会ってない初恋の人を思い出すことで心を埋めている主人公。
どうしても自分と重ねてしまう。ああ、切ない。
そんな主人公にも「理屈なしで惹かれる」なんて言ってくれる人が居ることに救われる。
とりあえず足元見よう。いいもの転がってるのかも。
二人の男性の間で恋愛をしているOLの物語。
SNSなどが出てきて、現代の恋愛方法を主張しているように感じました。
物語が面白いのかと言われれば即答はできませんが、こういう恋愛もあるのだなと思いました。
綿矢さんは、他の作家さんがあえて書かない日常をあえて書いて、普遍性を強調するのが上手だなと思います。
女性が片付けを積極的に行って女子力をアピールする部分など、ああ、こういう人いるよねと思わず共感してしましました。
主人公のような女性にだけはなりたくないと思わせる一冊でした。
妄想癖のあるオタク系女子のちょっと体当たりな感じのラブストーリー。
妄想ばっかりで突っ走り、自分の都合しか考えない主人公が痛々しかった。
二は最初はふてぶてしいなと思ってたけど、良い奴でした。
イチは潔癖症?よく分からない奴でした。
最後はハッピーエンドなので良かったかな。
初恋の彼をイチ、社内で自分にアタックしてくる男性をニと呼ぶヨシカ。
たぶん、印象が薄く、自意識過剰で、同性からうとまれるタイプ。
一番しか欲しくない、二番以降簡単に手に入るものはそのへんにうっちゃって顧みないというのはよくわかる。そういうことは多い。
ヨシカ、最後に2番目の存在に価値を見出したから、ちょっとよかったと思う。
今までの彼女の作品からいけば、イチとくっついてしまってもどんな悲劇的な結末になってしまってもおかしくないのに、ちゃんと希望のある終わりなのがいいな、とおもった。最後に彼女が、ニに名前を与えるところが印象的。
綿矢りさの小説は、国語の教科書に
掲載されるべきだと思うのです。
良いも悪いも含めて、これがゼロ世代の純文学。
〈図書館本〉中学時代の女子の名は全員は覚えてないな~。何年か前の同窓会でも半分ぐらいだったか。まるっきり変わっている女性もいれば、当時と変わらない女性もいた。でも「イチ」のことを中学の時からずっと好きだったのに、名前を憶えてないだけで冷めちゃうものなのかな。う~ん。そして極めつけはあの届け出か。うわ~面倒くせえな〜〜〜〜〜〜と。ヨシカは嫌な女性ではないんだけど。そんな最後ドタバタした中、2人は上手くいくのかな?いやいかないでしょ(笑)
ああ、あの静かな女の子はこんなこと考えてるんだぁって。男にははわからないけど。そんな女の子って愛らしい。そんなキャラをつくるのが綿谷は本当うまい。
長らく続いた初恋の終わりがこんなんでいいのか、、、
主人公の突っ走り方も途中から付いていけなくなってしましました。
それでも人生ってこんなもんなのかな、そうなんだろうな、
と思わせてくれるところもあり。
自分に新しい価値観を入れるきっかけにはなりました。
中学時代から好きな人と告白された好きでもない人とで悩む話。
好きでもない人とはいくらなんでも付き合えないと思う。唇が輪ゴムみたいに見えたり、においがキライだったらなおさら無理だ。今回の主人公には共感できず。二者択一を強制しているわけではないし、無理して誰かと付き合わなくても。それと同僚の友達には、最後に、「かわいそうだね?」みたいにガツンとぶつかってほしかった。
綿矢さんのオンナゴコロの描写、ほんとすごい。
実際の会話と心中のツッコミ。コメディちっくで笑えるのにズバリな感じがまた楽し。
勝手に理想像を作り上げた長い片思い…そんなロマンチストな自分を愛してる。
好き好きと言われればうっとおしいのに、逃げられれば追ってしまう。
イチを愛したい、ニに愛されたい、どっちもホント。
悲しいほど素直でワガママな主人公ヨシカの心の内。面白かった!
あー、なんかやられたなぁ、という感じ。 どういう感じかうまく説明はつけられないけど、綿谷りさやるなぁ・・・! レビューを見ていると本当に賛否両論みたいだけど、私はだいぶ心掴まれました。 リアルすぎて。視野見だったり、道化っぷりとかひねくれっぷりとか、だめなとことか空回りなとことかおかしなところとか。 この主人公の感情の動きの脈絡ないのに非常に共感できてしまう。 160頁足らずという短い作... 続きを読む »
レビュー見たら賛否両論激しいのね。
でも私はなんだか好き。
わけわからない話っていう人もいるだろうけど
人生なんて、特に恋愛なんてきっとわけのわからないもの。
もうちょっとイチとの絡みを読みたかった部分はあるけど、
そこまでしない主人公が逆にリアル。
イチとの運動会のエピソードが良かった。
キャラクターが不快に思えてしまう。
原因は性格が殆どで、特に主人公の考え方がどうにも自分に合わない。そのせいで腹立たしく思えてしまい、何度か読むことを断念しようとした。
しかし、そこは読ませる能力があるのか何とか最後までは読みきれた。
最終的にはハッピーエンドであるものの、妙に間延びさせたような終わり方だったなと思った。
とどきますか、とどきません。光りかがやく手に入らないものばかり見つめてるせいで、すでに手に入れたものたちは足元に転がるたくさんの屍になってライトさえ当たらず、私に踏まれてかかとの形にへこんでいるのです。

重厚さや長大さといったものからはかけ離れた、「ライト純文学ノベル」とでも呼べそうな作品です。
でもそのかわり、下品さや重苦しさ、陰鬱さといったものもなく、ともすれば暗くなってしまいそうなシチュエ...





