- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163298405
感想・レビュー・書評
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この作家さんの時代物は、本当に面白い。一言一言に、思わず頷いてしまう。衒いや見栄もなく、ズバリと本音が出てくるのがとても爽やかで、気持ちがいいです。
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一刀斎とはよく言ったものだ、僕は伊藤一刀斎景久をすぐに思い浮かべたのだが、やはり全く違うものだった。もともと浅田次郎先生が伊藤一刀斎を題材にして書くなんて思っていなかったので、これは何?と手にとってみた
一刀斎夢録(上) 浅田次郎
一刀斎夢録(下) 浅田次郎
斎刀一…逆に読むとこうも読める。一文字置き換えると斎藤一。漫画などでもお馴染みの新選組三番隊長の斎藤一のことである。
浅田先生の時代小説に「輪違屋糸里」と映画化された「壬生義士伝」がある。そんな関係から伊藤一刀斎は考えなかったがまさか逆さに読むとね2011年に創刊されて僕はボロボロになるまで読み上げた折り目を入れたページは10ページ以上で多くのことを学んだ。本来、僕の中で書こうと思っていた作品に近いもの…というよりもエンディングが近いんですよね。かなりがっかりしたのですが、これはこれでかなり勉強になった。
夢録とあるが、どちらかといえば酒語りの中での回想録に感じる。斎藤一が藤田五郎として西南の役の際に抜刀隊に入り、九州に渡った。ここでの浅田先生の斎藤の心情として山口次郎でもなく藤田五郎でもなく、新選組三番隊隊長の斎藤一に戻ったのだとあるが、僕もそんなふうに前々から捉えていた。
市村鉄之助は死に場所を求めていたんだと思う。新選組の旧隊士たちは心の片隅にいつでも死に場所を探していたんじゃないかと思う。
「千年の武士の世は、生き残ったものの方には重すぎる」
女性がこの作品に共感を得るかと言ったら微妙であるが、エンディングは斎藤の話から離れ、梶原と榊という天才剣士二人の天覧試合になるのだが、何とも言いようがない終わりがまたいい。男に生まれてきて…と実感させられるような作品である。
浅田先生の新選組の個人をテーマにした作品は群を抜いているような気がします。 -
難しいかなぁ・・・と思ったが面白くて上下巻ともすぐ読めました。新撰組三部作だそうだが、他のも読もうと思う。
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浅田次郎の新撰組もの。明治になって生き残った斎藤一が新撰組時代から西南戦争までを語るというストーリー。上巻は主に新撰組のころの話題で、戊辰戦争に至るまでの話。
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「真剣勝負では卑怯な者の勝ちじゃ。」
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面白い。直ぐ「下」を読も。
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司馬遼太郎-新撰組血風録、竜馬がゆく
あまたある幕末を描く小説の傑作にいれてもいいくらいアツくなれる小説でした。
浅田次郎氏の壬生義士伝(こちらも傑作!!)を読んでからこの本を読めばなおいっそうのめり込めると思います。 -
新撰組 斉藤一の物語です。ものすごく面白い。これから下巻へ。