- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163514604
作品紹介・あらすじ
手術は無用。抗がん剤治療の90%は無意味。がん検診は無駄。「がん常識」を一変させる革命書。第57回文芸春秋読者賞受賞。本書は、こうすればがんが治るだとか、がん治療に明るい未来があるのだと語るものではありません。むしろ、がんは今後も治るようにはならないだろうことを説くものです。…しかし、がんに対する不安や恐怖が、がんの本質や性質に関する無知や誤解にもとづいていたのだとしたら、新たな知識や視点を得ることによって、不安や恐怖はむしろ解消されるのではないでしょうか。
感想・レビュー・書評
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近藤先生も何かを覚悟して書かれているのだなあと。
2016.8.2.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずっときになっていた本。がんによる死ではなく、無効な治療によって死に至ることがあまりにも多く隠されてきたことが問題。日本は手術偏重だが初期のガンでも本当のがんはとっくに転移しており、手術の後遺症が余計に大変なだけ。抗がん剤は有効な1割のがんを除き、他は意味がない。副作用の分だけデメリット。手術より放射線治療を選択したほうが良い場合も多くある。線量は問題。下手な治療をするより何もしない方が苦しまずに寿命を全うできるという。がんもどきはそもそも大きくならないかゆっくり。本当のがんは治療効果があまりなし。自然に死にましょうということか。
ある意味わかる話。もう少し関連図書を読みたい。 -
●:引用 →・無印:感想
陰謀論(がん治療の権威が俺の理論を認めないのは、認めてしまうとおまんまの食い上げになってしまうからだ)と手前味噌(専門書でないせいか、著者の主張するデータが少ない)。がんになっても治療しない。治らないと諦めて、もっと違うことに力をいれようってこと。「なるほど」と頷くものの、本当?と疑いも。
●がんへの恐怖に話を戻しましょう。これまでみてきたように、がんにかかると痛む、苦しみのうちに死ぬ、という通念には、どうも誤りがあるようです。 →「 大往生したけりゃ医療とかかわるな」にも老年期のがんは痛まないとあった。確かに、父の胃がんも痛まなかった。 -
かねてからがん検診には抵抗があったが、この本を読んでからいっそうその思いが強くなった。
年に一度の健康診断で撮る肺のレントゲンは、義務付けられているので仕方がないとしても、オプションの胃がん検診(バリウム)は、今まで一度もやったことがないし、乳がん検診でもマンモグラフィーだけはキョヒってきた。
やたらと放射線を浴びたくないと思っていたが、やはり医療被曝は否定できないものらしいから。
これを読んで自分の選択が正しかったと思えた。
これだけ医学が発達してきたとはいえ、近藤氏のいう「がんもどき」は別として、本物のガンはやはり不治の病に変わりはないのだというのも実感させられる。
検査の段階で「がん」か「がんもどき」であるか判別できれば、無駄に臓器を失くしたり抗がん剤による苦しみもかなり減るのではと思うのだが・・・ -
著者のいうことがウソまたは暴論なら、もっともっと反論反撃があったでしょうに、著者本人が編集にかかわった『「がんと闘うな」論争集―患者・医者関係を見直すために』 (メディカルトリビューンブックス)があるだけで、真っ向反論本が見受けられません。
これだけ話題になった本なのだから、反論本が出れば売れたでしょう。なのに『「買ってはいけない」は買ってはいけない』 (夏目BOOKLET)のような、タイトルからそれとわかる反駁本が出ないってことは、「がんと闘うな」に真実があるってことだろうと思います。 -
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医は、死を克服するものではなく、死と共生させるもの。自分で調べ、判断することも大事です。