- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163542201
感想・レビュー・書評
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恐ろしい寄生虫の被害、地方病。世界的に見れば、紀元前から居る日本住血吸虫、これを100年余りで日本では駆逐してしまうという偉業。素晴らしい。グローバルな今、いつ再発するか分からない、また、どこで感染するか分からないということも知っておかなければならない。
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日本住血吸虫・ミヤイリガイの発見から絶滅まで。
一気に読み進む。
山梨の果樹園の成立理由にも驚き。 -
実家の近所が、かつて原因不明の風土病であった「日本住血吸虫病」の発生地域の1つであったと知り、衝撃を受けて読みました。
原因解明から根絶までに関わった人々の100年以上に及ぶ努力と情熱の物語です。
長崎大学:TOM -
地方病 日本住血吸虫との100年を超える戦いを書いたノンフィクション。
先人達の地道な研究と活動のお陰で寄生虫を恐れずに済む現在がある事に感謝。
しかし、世界的に撲滅された訳ではないので注意が必要。 -
身を挺しての探究心や、飼い猫差し出すのとか、病が解明されてくプロセスとか胸熱。図やグラフなんかあるといいな…とスマホ片手に読んだですが、それでもかなりかなりおもしろいです。徴兵制なくても国はあそこまで取り組んだのかしらん。
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大変面白く読ませてもらいました。
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2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。
『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1222.html
国立科学博物館の企画展で、「ミヤイリガイの発見から100年」を知った。
⇒ https://blog.goo.ne.jp/pasobo-arekore2005/e/d307cb2732800ec78b866826a3715354
「日本はこうして日本住血吸虫症を克服した」に行く 〜 Myブログ「パそぼのあれこれフリーク:Part2」
企画展の内容に衝撃を受け、関連した本を読むことにしました。
知らなかったことがぎっしり詰まっていて 驚きと感動の内容です。
地方病として恐れられた謎の死の病の原因を追求し、「日本住血吸虫症」 を突き止めることから、話は始まる。
寄生虫(日本住血吸虫)を探しだすのに一苦労。 中間宿主である「ミヤイリガイ」を見つけるのにも長い時間がかかる。
熱心な研究と治療にたずさわった方々には頭がさがる思いです。
田んぼの水路がコンクリートになっていることにも、ちゃんと意味があったことを知り、
自然破壊だと思っていたのが恥ずかしい・・・。
100年以上の闘いでついに安全宣言が出されたのはそれ程昔ではないが、
農業の方法、農村の様子も一変し 「日本住血吸虫症」のことを知人は少なくなっている。
しかし 世界中を見渡すと 同様の病気は蔓延しているそうだ。
今後、海外へ行ったり海外から来た人が、自然と親しんだ時に
うっかりミヤイリガイや日本住血吸虫を日本にも復活させることがないとも限らない・・・。
感動する本です。
2013/06/03 予約 6/5 借りる。 7/1 読み始める。10/7 読み終わる。
内容 :
米粒ほどの巻貝に潜む虫が、かつて日本各地の人々を死に至らしめた。
それは世にも恐るべき奇病であったが、日本はこの寄生虫を駆逐した唯一の国である。
日本住血吸虫症を撲滅した、官民一体の知られざる奮闘を描く。
著者 :
1968年長野市生まれ。明治薬科大学に在学中の92年、「ある咬症伝」で第1回開高健賞奨励賞を受賞。
以後、ノンフィクション作家として新ジャンルに挑戦。
ほかに「朱鷺の遺言」など。
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【展示用コメント】
寄生虫と戦う人々の記録。
【北大蔵書目録へのリンク】
https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2000740552&key=B151608339809708&start=1&srmode=0&srmode=0#