少年とアフリカ: 音楽と物語、いのちと暴力をめぐる対話

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163571003

感想・レビュー・書評

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  • タイトルと内容はそこまでリンクしていない。

    坂本龍一氏と天童荒太氏の対談となる。
    二人が会話の中で「縁側でおっさんがお酒飲みながら会話していると思って」と言っている通り、かなりラフでぶっちゃけ感のある会話が続いていく。

    20年も前に発行された本書だが、世間の流れへの懸念、子どもたちへの懸念、親としての視点の定め方 etc... 手放しで全て賛成出来るという訳ではないが、現在でも十分に考えさせられる要素となる内容だった。

    ぶっちゃけ具合で、え?大丈夫?と思う会話もありつつも、教授のキレキレな所が逆にリアルだな、と。
    本書以外でも教授の幼少期の事などは多々語られていますが、こちらで話されている幼少期のエピソードは、なかなかに笑えて面白かった。

  • そのとき、君なら殺すか。ベストセラー「永遠の仔」をめぐって出会った、音楽家・坂本竜一と小説家・天童荒太が語り合う、それぞれの少年時代、親と子、少年犯罪、孤独、救いの在りか。
    (2001年)

  • いいタイミングで読んだと思う。坂本龍一の斬新で揺るぎない視点と、天童荒太が苦しみから得たやさしい視点が沁みた。中盤以降特に、頷きながら読んだ。こうやって語ってくれる大人がまわりにいたらな…と思いながら。

  • 音楽家と小説家が対談。頭の良いひとの会話だし、なんだか二人とも自分の意見は持っていても人を否定しないだろうっていう安心感を与えられる素敵な話し手。わたしもこうなりたいものです。

  •  坂本龍一と天童荒太の対談。2001年に出版されたもの。
     作家が主題とした虐待される子どもたちの話に端を発する「少年」と、作曲家がふと訪れたアフリカという視点から人類学的な知見を交えて現代日本を相対化してみせる「アフリカ」の2章から成る構成。
     などと書くと良さげだけど、内容はかなり酷い。特に社会批判的な2人の会話には辟易する。
     ワイドショー的な、というかワイドショーで報じられる情報を鵜呑みにすることを前提とし、無根拠に教師などを批判したりしている。
     このステレオタイプな物言いはなんなのか。
     正直、坂本龍一に対して失望感を感じてしまった。読まなきゃよかったよ。

  • 意外とよかった組み合わせ。数少ない同じ母校を持つ著名人だからか、天童荒太はいつも気になって仕方がない。そんな高校時代だったのねー。

  • 図書館で前に借りて読んだ本。坂本龍一氏は以前から知っていたのだけれど、作家・天童荒太さんについては、まったく知らなかった。そのあとTV日曜美術館でゲストに天童氏のしゃべっておられるのを見た。でも、まだ氏の小説は読んだ事がない。宿題をかかえたままになっている。

  • 高度な雑談。

  • 雲の上で会話してるようなとこもあるけど(要は理解できず)、程よくチンケで好き。

  • 屋上で読んでた思い出。

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著者プロフィール

さかもと・りゅういち:1952年東京生まれ。3歳からピアノを、10歳から作曲を学ぶ。東京藝術大学大学院修士課程修了。78年にソロ・アルバム『千のナイフ』でデビュー。同年、細野晴臣、髙橋幸宏とともにYMOを結成し、シンセサイザーを駆使したポップ・ミュージックの世界を切り開いた。83年の散開後は、ソロ・ミュージシャンとして最新オリジナル・アルバムの『async』(2017)まで無数の作品を発表。自ら出演した大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』(83)をはじめ、ベルトルッチ監督の『ラスト・エンペラー』(87)、『シェルタリング・スカイ』(90)、イニャリトゥ監督の『レヴェナント』(2015)など30本以上を手掛けた映画音楽は、アカデミー賞を受賞するなど高く評価されている。地球の環境と反核・平和活動にも深くコミットし、「more trees」や「Stop Rokkasyo」「No Nukes」などのプロジェクトを立ち上げた。「東北ユースオーケストラ」など音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動もおこなっている。2006年に「音楽の共有地」を目指す音楽レーベル「commmons」を設立、08年にスコラ・シリーズをスタートさせている。2014年7月、中咽頭癌の罹患を発表したが翌年に復帰。以後は精力的な活動を続けた。2021年1月に直腸癌の罹患を発表し闘病中。自伝『音楽は自由にする』(新潮社、2009)など著書も多い。

「2021年 『vol.18 ピアノへの旅(コモンズ: スコラ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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