本当の学力をつける本: 学校でできること家庭でできること

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163583204

感想・レビュー・書評

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  • ●基礎学力作りの手引き

    【小学校1年生】
    ひらがな・かたかなの清音すべてが読めて書ける
    助詞(てにをは)を適切に使い分けて文章が書ける
    百マス計算(足し算・引き算)が最後までできる
    配当漢字のすべてが読め、8割の漢字をかくことができる

    【小学校2年生】
    配当漢字のすべてが読め、8割の漢字を書くことができる
    時間を追って、経験を話すことができる
    九九がよどみなく言える
    百マス計算(+−×)がそれぞれ3分以内にできる
    定規を使って筆算をきれいに書きながら、計算できる
    決められた長さの直線を正しく引くことができる

    【小学校3年生】
    配当漢字のすべてが読め、8割の漢字を書くことができる
    短い詩が暗唱できる
    簡単なことわざを知っている
    主語と述語の意味がわかる
    百マス計算(+−×)がそれぞれ2分以内にできる
    割り算(第3類型※)50問を10分以内にすることができる
    ※第三類型=あまりのある割り算で、あまりを求めるとき、繰り下がりのある引き算が必要な問題
    コンパスを使って簡単な図形を書く事ができる

    【小学校4年生】
    配当漢字のすべてが読め、8割の漢字を書くことができる
    ローマ字を適切に読み書きできる
    文中の言葉のつながりが理解できる
    国語辞典・漢和辞典を正しく使うことができる
    百人一首のいくつかを暗唱する
    割り算(第3類型)50問を5分以内でできる
    倍をつかった文章題を、正しく解くことができる

    【小学校5年生】
    配当漢字のすべてが読め、8割の漢字を書くことができる
    今まで習った漢字を使った熟語の8割を書くことができる
    いろいろな詩歌を暗唱する
    割り算(第3類型)100問を5分以内にすることができる
    連除法を使って、約分通分・異分母分数の加減ができる
    歩合・百分率を使った問題を解くことができる

    【小学校6年生】
    配当漢字のすべてが読め、8割の漢字を書くことができる
    小学校で習う漢字を使った熟語の8割を正しく書くことができる
    歴史に残る古文のいくつかにるれ、暗唱できるものは暗唱する
    割り算(第3類型)100問を3分以内に解くことができる
    分数と少数の混じった計算をこなすことができる

  • 読み書き計算の大切さを改めて認識できた。
    小学校時代の暗算テストや朗読会は、非常に良かったんだなあと思った。
    自分の子育てに活かそうと思う。

  • 百ます計算を広く社会に知らしめ、教育界で一躍寵児となった著者の家庭学習、学校での教育などの考え方を叙述したもの。個人的には、小学校の間は、一定程度の詰め込みは必要と考えているので、このような実践がどの公立小学校でも行われるなら、日本の公教育も捨てたものではないと思える。が、著者自身の力量、同僚、彼を支えた環境なしにかかる実践が実現できたとは思えないところが、悩ましいところだ。

  • 読み終わった今、全体的にボヤッとした内容だったという印象だったが、パラパラと最初の方を読み返してみたら結構具体的なことが書いてあった。まったく頭に残ってないのは、自らの実践である百ます計算や音読をゴリ押しして、本当の学力についての概念が極めて主観的なせいだからなのかもしれない。最後に私見を…と書いてあったが、かなりの部分が私見のような本だった。でもきっと一生懸命教材研究に取り組んだ人なのだろうから、私見でも十分役に立つと思う。ちゃんと読めば。

  • 2002年発刊なので今から15年も経っているのだが、未だ色あせない情熱、問題提起、教育の現場の実情が書いてあって
    興味深い。

  • いわゆる陰山メソッドの一面だけではなく、家庭での会話、朝食の大切さ、早起き、正しい姿勢、テレビは2時間以上見てはダメなど、家庭生活が学力の基礎を成すというのは説得力がある。2002年の著。

  • 「新学習指導要領」が実施される前に書かれた本です。
    子ども達への良い教育に新しいも古いもありませんよね。
    この本は「学力の基礎を作ること」に重点を置いて書かれてあり、教師として実践されてきた経験の中から、確信を得て書かれている本だと思います。

    教師として子供達にしてあげられること、それが何なのかを考え続けて来られた著者であるからこそ書ける、とても情熱のこもった良い本だと思いました。

    赤ペンを握ったまま亡くなられた同僚の先生がいらしたという話には胸が痛くなりました。
    日本の教育の在り方は、こういう方々の手によってより良く変わっていくことが出来るのだろうな、と感じます。

  • ここで書かれている内容を小学生の時に充分理解していたら

    俺は今頃・・・

  • 2008.12.23買取

  • 百マス計算の陰山先生の本。できる子と、できない子の、家庭での違いなど、耳が痛くなる思いになった。朝食は、パンよりご飯。1日に2時間以上テレビを見る子に、高学力の子はいない。きちんとノートをとるなんていう、当たり前の事でさえ、自分は、子供に改めて言った事があっただろうか?語りかけや、本気の対話をしているだろうか?親として、子供の何を見てきたのか、考え直さなければと反省した。

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著者プロフィール

陰山ラボ代表(教育クリエイター)、NPO法人日本教育再興連盟 代表理事。全国各地で学力向上アドバイザーを務めている。『学校を変える15分 常識を破れば子どもは伸びる』(中村堂)、『早ね早おき朝5分ドリル』シリーズ(Gakken)、『陰山英男の「集中力」講座』(ダイヤモンド社)、『徹底反復「百ます計算」』(小学館)など著書多数。

「2023年 『6年分の基礎が身につく 小学生教科書クイズ700』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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