理想の国語教科書 赤版

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163595801

感想・レビュー・書評

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  • この書籍は、著者の解釈で理想とする「国語」教科書の赤版です。
    青版とは一寸変えていますが、収録されている作品はいいものばかりです。

  • 【読みたい】
    齊藤孝『読書力』より。
    理想の国語教科書ってどんなの?という単純な興味から。

    こちらは第2弾。

  • 2003年刊。著者は明治大学文学部助教授。

     いい本なんだろうが、著者の和辻評(特に「古寺巡礼」評)を見て、著者の選書とは合わないんだろうなという意が強くしてきたところ。
     もちろん、その私自身の「目」の凝りを解す意味は高いだろうが…。
     更に言えば、子供の頃にこういう本があり、かような文学に興味を持たせる教え手(学校教員である必要はない)が要れば違ったかもしれないが…。

     正直、国語(現代文)に意味を見出せるようになったのが、浪人時代の某予備校の現代文の授業、文章を精読しその構造(論理的関連)と意味を把握する。それを大学入試の過去問等で繰り返したところ、その重要性に気付かされたからであり、かつその後の大学以降、物事を解釈していく上で有用性を発揮したからである。
     そういう意味で、著者の発想や体験とはかなり違う。

     翻ってみると、読書の意義を認識するプロセスについて、かなりの多様性があるのを見れば、「自分好みの読み方」を他者(特に子)に求める(≒強いる)ことの問題に気づかせてくれる。
     精々、お勧め書を提示するくらいでしかないのかもしれない(でも、そうであれば、子供は読まないんだが)。

  • 【書誌情報】
    『理想の国語教科書 赤版』
    著者:齋藤孝
    ブックデザイン:坂田政則
    本文註:宮田毯栄
    定 価:本体1,400円+税
    発売日:2003年04月14日
    ページ数:328ページ
    判型・造本・装丁:四六判 上製 並製カバー装
    初版奥付日:2003年04月15日
    ISBN:978-4-16-359580-1
    Cコード:0095
    http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163595801

    【簡易目次】
    もくじ [001-005]
    はしがき [006-010]

    [一学期]
    セルバンテス『ドン・キホーテ』 014
    夏目漱石『坊っちゃん』 028
    シェイクスピア『ハムレット』第一幕第五場 041
    内田百閒『稲荷』 051
    サン=テグジュペリ『人間の土地』 064
    古今亭志ん生『火焔太鼓』 078
    スタインベック『ハツカネズミと人間』 096
    宮沢賢治『なめとこ山の熊』 105
    編・広島テレビ放送『いしぶみ(碑)―広島二中一年生全滅の記録―』 118

    [二学期]
    ユーゴー『レ・ミゼラブル』 132
    芥川龍之介『鼻』 144
    マーク・トウェイン『マーク・トウェイン自伝』催眠術の謎と母の謎 160
    和辻哲郎『土下座』 170
    ―――『猿飛佐助』立川文庫 178
    パール・バック『聖書物語 旧約篇』ノアと洪水 187
    有島武郎『小さき者へ』 210
    ウラジーミル・アルセーニエフ『デルスー・ウザーラ』アンバ(虎) 222
    ドストエフスキー『罪と罰』  234

    [三学期]
    バルザック『知られざる傑作』 252
    二葉亭四迷『平凡』 264
    ショウペンハウエル『思索』 275
    下村湖人『論語物語』伯牛疾あり 281
    プラトーン『饗宴』 293
    エッカーマン『ゲーテとの対話』 308

    あとがき(二〇〇三年三月 齋藤孝) [320-322]
    出典一覧 [324-325]

  • 宮沢賢治、和辻哲郎、ドストエフスキー、エッカーマン「ゲーテとの対話」、スタインベック「ハツカネズミと人間」気になる

  • 理想の国語教科書第2弾。ルビもついてるし、字もデカイ。老眼の人でも読めます。
    『星の王子さま』でおなじみのサン=テクジュペリの文章は、鳥肌ものです。砂漠を3日間(だっけな?)も歩き続けるなんて!それも愛する家族のために。
    これだけでも立ち読みする価値あり。

  • こんなに面白い国語の教科書もないと思う。

    日本語のよさや力強さを感じる素材を厳選しているdけのことがある。
    声に出して読むとそのリズム感のよさも感じることができます。

    この教科書に入っている文章はぜひとも全文読みたいとも思えるほどの抜粋はさすが齋藤先生と言える。

    どれも有名だが読んだことのないものというのが多いので、読むきっかけにもいい本だと思います。

    気になったものだけ読むだけでも面白いです。

    こんな教科書なら国語の授業というのはもっと面白いものになるし、日本語の美しさ(韻や音、表現の豊富さ)やよさを感じることができるでしょう(海外文学も含めて)

  • 読んでると・・・
    「学生時代、もう少し勉強してりゃあ良かった・・・」
    なんて思う(笑)。

  • 多くの懐かしい作品、記憶にとどめたい作品、我が子に読ませたい作品に出会えます。

  • 青版に続いて読みました。ルビをふって読みやすいのが良いですね。チョイスが良くても,細切れだと子どもは受け付けないと思います。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

齋藤孝の作品

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