世に棲む日日(二)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163608501

感想・レビュー・書評

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  • 革命の理論家(吉田松陰)に次いで、行動家である高杉晋作が登場。尊王攘夷の思想が討幕へと導いていく。

  • 1の吉田松陰からスライドして今度は高杉晋作を中心とした幕末の長州の話。もちろん吉田松陰や高杉晋作は魅力的だけど、それをを見守る藩の大人連中の判断や行動に興味を引かれた。
    藩(組織)として、どう秩序を保ちながら人材登用したり、時代にそった戦略をたてていくのか。
    周布政之助のように、優秀な人物でも組織やシステムがガタガタし出してくるとどう手を打っても壊れてゆくものなんだろう。

    また、明治の入って活躍する政治家(伊藤博文や井上馨や、山縣有朋)が幕末はどんなだったかも書かれていておもしろい。


    高杉晋作の妻の雅についても時々描写があるが、いま、こんな結婚生活を送ってると(仕事で家に帰らない、浮気はしまくり、家の留守はしっかり守れと命令する)絶対離婚!!って言い出すと思う…
    武士の妻もまた武士の我慢強さとプライドを持ってたんだろうなあ、とどうでもいいけど思った。

  • 萩、下関などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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