ミッドナイト・エクスプレス (沢木耕太郎ノンフィクション8)

著者 :
  • 文藝春秋
4.23
  • (37)
  • (17)
  • (18)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 193
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (734ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163649207

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 再読。多くの旅人に読まれ、自分自身この本を読んで東南アジアに興味を持ってベトナム、タイ、マカオなどに旅しました。特に香港~インド編あたりまでは作者の心理描写も細かく、未知のものに触れる非日常感、喜びをありありと感じられます。読めば旅に出たくなる、心に残る作品です。

  • インドの記述が多いので、機会があったら読んでみたいなと思っていたのですが、図書館で予約すればすぐに届きそうなのに、なかなか引き寄せられませんでした。

    偶然ぶらぶらしてたら、図書館で見つけました。やっと呼ばれたようです。
    文庫本シリーズが一冊にまとめられたもので、すんごい分厚くて驚きましたが、読み始めたらとまりませんでした。2日間でいっきに読破。

    私は、連続ではないですが、単発で、20代でヨーロッパから入って、40代でアジアブームが来たので、ルートとしては逆。そして、もうちょっと時代は後。
    でも、アジアとヨーロッパの文化、人、町の違いが読んでいて納得で本当に引き込まれました。
    村上春樹の「遠い太鼓」、宮本輝の「ドナウの旅人」に次ぐ大好きな紀行小説になりました。

  •  単行本版「深夜特急」3冊が1冊に綴られた、沢木耕太郎ノンフィクション集の1つ。デリーからロンドンまで乗り合いバスで旅をすること(といってもデリーに到達するまでにも相当興味深い旅をしているが)について描かれたルポルタージュである。
     学生のころ文庫で読んだときは印象は自分もこんな旅をしてみたいという「憧れ」だったが、32歳になって読み直した印象は「別世界」という印象だった。というのは、家族を持ったからこんな旅は二度とできるチャンスがないだろうという諦めとそんなシビアなことを求めていない、という所だろうか。このままだと、自分の地図がくっきり浮かび上がってきそうで、この先つまらん人生になりそうだ。
     バンコクはいくら都会といえ、道を1つ外せばそこは非富裕層の現地人の生活を見ることができる。せっかく来たのだから現地の生活に入り込んでみようか!

  • バックパッカーのバイブル。ミッドナイトエクスプレスは読み応えがあった。
    猿岩石がこのルートをまねてロンドンまで旅をし、帰国してから凱旋公演とやらをしたようだが、あの旅は完全にやらせだと皆承知。これに続いて読もうと考えているのは「酒杯を乾して」である。今年、サッカーのワールドカップがアフリカで開催されたが、この作品は前回のワールドカップの日本チームで何が起きていたのか・・・とか監督であったトルシェの人柄など細かく記述され興味が尽きない。

著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

沢木耕太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×