受けてみたフィンランドの教育

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163694504

感想・レビュー・書評

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  • フィンランドに行く前にこの本を読めてよかった。教育本はたくさんあるけど、実際に留学して体験した人の話はリアルでとても興味深く、だからフィンランドの教育って○○なんだー!としっかりくる点が多かった。

  • フィンランドに1年間留学し、現地の高校の授業を受ける話。
    著者は立教女学院高校2年生。(当時)

    彼女曰く、フィンランドの教育の特徴は
    ・塾はない
    ・学ぶことは、読むことが中心。
    テストはエッセイ(作文を書くこと)
    ・先生が尊敬されている
    ・教育費は無料
    ・学校は選べるが、近いところを選ぶ子がほとんど
    ・留年は恥ずかしいことではない、
    わからないことがあるのに、学年が上がる方がかわいそうだという考えをもつ
    ・将来を決めるのに時間の猶予がある
    高校を卒業して、ストレートに大学に行くのは3割くらいで珍しい
    ・フィンランド人はシャイなところがある
    ・フィンランドは小規模国家のため、皆で協力して、国家を支えるという意識がある。そのため、女性が子育てしながら、働くのも当然と見なされている。また、そのためにも人材の育成が重要であるため、教育にも労力をかけている。


    彼女の本を読んでいて、英語を勉強したくなった。

  • 高校3年生のときに読んだこの本をきっかけに、フィンランドの教育について興味を持ちました。
    フィンランドの高校生活について読みながら、どうして私は日本でこんな勉強をしてるんだろうと、日本の受験勉強について疑問を持ちました。
    とても読みやすいので、本が苦手だった私でも、読み進めることができました。

  • 教育というのは何のためにあるのか、と、語学に対する考え方について考えさせられた一冊。

    ●教育というのは、食べていける職業につながる好きなものを見つけるためにある。
    ●大学には、具体的に将来就く職業を考えながら進学してくる学生が大半。
    ●教育の目的=自分で納得のいく仕事につけるようにするため。

  • 世界に通用する教育とは何かを考える - フィンランドの教育 - 読んだものまとめブログ http://t.co/AU09ZXT via @sadadad54

  • 興味津々で一気に読破。

    AFSという機関を利用して、高校2年生の女の子が
    フィンランドに1年間留学する。

    その事を本人と、彼女のお母さんが書いた本。
    メインは本人。


    海外に出来れば若いうちに一回暮らしてみた方がいい。

    そう思っているけど
    パパの海外転勤以外でその機会を得ようとするならば
    高校生のときがいいのか、
    それとも大学生になってからがいいのか。

    迷うところ。


    親になった今、高校生の娘を1年間海外に一人送り出せるか、
    そう思うとちょっと今は自信が無い。

    そんな親心も今は考えてしまう。


    あれ、本の感想じゃなくて別のものになってるな(笑)

  • 前々から読みたくて、図書館で借りて読んだ本。
    読み始める前はただの留学体験記みたいなのかな~って思ってたけど読んでみると、本当に留学に行った人じゃないと分からない、フィンランド教育の実際の姿が書かれてあって目からうろこでした^^
    フィンランドでは「勉強する」ではなく「読む」というらしい…。
    フィンランドの教育は奥が深いですね*

  • 現場へ一年間留学した高校生のリポートである。

    フィンランドでは、塾などいくことが少なく、学校中心の教育が行われており、
    義務教育でも留年があり、勉強ができないことが恥ずかしいこととされるなど、
    学校教育において、自身でレベルアップしていく文化がある。

    また、義務教育の期間中はずっと無料であり、
    受験も課されていないことから、
    万人が教育を等しく受けられる環境が整っている。

  • なぜフィンランドは学力が高いのか???
    それを、実際に留学された真由さんの体験談と
    その母、元子さんの解説もついて、読みやすく分かりやすい本です。

    わたしは、英語しゃべれない外大卒生なので

    『それまで私は、文章を作るときに日本語でものを考え、それをほぼ直訳した言葉を探して書いていた。(中略)それはまさに「ニホンゴエイゴ文章」であり、言いたいことのニュアンスがなかなか通じない。
    そこで、私はエッセイを書くときには英語で物事を考えるようにした。英語で物事を考えると、単語力の貧しさから考える事柄も小学生並みになるが、仕方ない。重要なのは、難しい言葉をわざわざ辞書で調べず、自分の書ける範囲でしっかり起承転結のある文章を書くことだった。(中略)この「簡単な単語を使って言いたいことを述べる癖」(たった今、名付けてみました)は、会話の上でも非常に役立った。これを実践してみると、まわりの留学生が話す英語も私のレベルとたいして変わらないことに気づいた。 』(本書より引用)

    の部分にうんうん、、とうなずきながら読んでました^^

  • なかなか話題になっているようなので、入手して読んでみた。「ものを読むなどして、それを基に考えをまとめて伝える」というような基本的な能力を重視する彼の国の教育…考えさせられる…国際学力テストというようなものを通じて注目されているフィンランドということだが、そういうものを度外視しても、こうした“あり方”は私達に考える材料を提供してくれると思う。
    現在大学生の著者が、率直に綴っているのが好い!!

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