知られざる魯山人

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163695709

作品紹介・あらすじ

「魯山人」とは何者か?伝説のベールをはがす。

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    ── 山田 和《知られざる魯山人 20071011 文春文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4163695702
     
     山田 和 作家 19460314 富山 砺波 /
    /大宅 壮一ノンフィクション賞
    /地元の新聞記者だった父が、魯山人と親しかった。
     
    (20190710) 

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    「魯山人」とは何者か?伝説のベールをはがす。

  • 私が住んでいたのは北鎌倉なのだが,岡を隔てた向こう側には魯山人の旧邸があったらしい「らしい」というのは,すぐ近くなのに行ったことがないからで,GoogleMapsで見て貰うと解るかもしれないが.行く道が少ししかないのである.とは云え全く行ったことがないというのも忸怩たるものがあるので,遅れ馳せながらこの夏にでもVespaで行ってみよう.
    さて本書は著者の父君が魯山人の友人であったとのことで,身近に居た人ならではのリアリティと,非常に入念な取材・考証で,このユニークなアーティストの人物像を縦横に描いて余すところない好著.
    それにしても魯山人という人は,視点を世界に置けば,ウイリアム・モリスやエクスプレッショニズム,またバウハウスからイサム・ノグチやアルヴァ・アアルトあたりまで繋がるモダンデザイン|アート史の本流の中に立たせて違和感が無く,寧ろその方が相応しいと思うのだが,如何せん生きた世界が周縁国日本なので浮き気味,どちらかといえば道楽の人,変人,骨董趣味人という方面からの視線でばかり見られている気はする.

    なお本書を読んでいて唯一物足らないのは,器は料理を盛付けて初めて美的完成に至ることは魯山人も夙に主張しているところではあるものの,文章だけではこれを達意すること至難であることで,やはり往年そのままは望めなくとも,せめてそれに近いイメージを鑑賞したく思うのは自然な要望だろう.

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著者プロフィール

1946年富山県生まれ。作家。『インド ミニアチュール幻想』(平凡社/文春文庫)で講談社ノンフィクション賞、『知られざる魯山人』(文藝春秋/文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。その他の著書に『魯山人の美食』(平凡社新書)、『インドの大道商人』(平凡社/講談社文庫)、『21世紀のインド人』『魯山人の書』(いずれも平凡社)、『瀑流』(文藝春秋)、『夢境 北大路魯山人の作品と軌跡』(淡交社)などがある。

「2019年 『永遠なれ 魯山人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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