走ることについて語るときに僕の語ること

  • 2365人登録
  • 3.91評価
    • (380)
    • (320)
    • (426)
    • (26)
    • (3)
  • 430レビュー
著者 : 村上春樹
  • 文藝春秋 (2007年10月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163695808

走ることについて語るときに僕の語ることの感想・レビュー・書評

  • ハルキストではないので、他の作品はほぼ読んだことないんだけど、人気作家がランニングを日課にしている事に親しみを覚える。しかもマラソンだけでなく、トライアスロンやウルトラマラソンにも挑戦している。

    一日1時間は走ってるので、一日は23時間だと思っているとか。いい表現だ。しかし、1時間走っていても、タイムは伸びなくなってくる。老いには勝てない。ちょっと切ない。

  • 完全に、あの人の趣味。でも、読みいっちゃったね。自分と違うことをする人がどんな気持ちでそれに挑むのか、私が思うようなことも思うことがあるのか、、、
    走りたくはならなかったけど、結局その影響もあって走ってる。笑
    読むのとやるのは違うけど、読まないのと読むのも違うよ。

  • 走ることを表現する力はさすが。私には理解できないと思っていたものがおぼろげには想像できる。連れ合いにとっての走ることがこれと同じかどうかはわからないが。

  • 村上春樹の小説は性的な退廃が描かれていたりするので嫌いで、読んでさえない。しかしながらマラソンについての本書は面白かった。小説家としての筆力も分かり、表現に笑ったり感動したりもした。(とは言ってもこのひとの小説は有害であると思うので読まない。)

    マラソンに対する情熱が伝わり、自分でも走りたくなる。実際ジョギングのペースを上げて無理をしてしまった。村上市はやはりまねできないランナー体質だ。しかし私なりの走りを自覚した上で、モチベーションアップは大いにはかれた。

    下記に付箋を貼った箇所の要約をのせる:

    15-16:小説を書くときも走るときも、もっとできそうなところで止めておくことが、つぎのスタートのためのこつ。

    60-61:はじめは村上氏も体がついて行かなかったとのこと。続けると体がついてくる。止めないこと。

    64-65:アイデアの泉がこんこんと湧く才能はないとのこと。ただ小説という彫刻をこつこつと刻み、肉体的な努力をする。

    100-101:筋肉は覚えの良い使役動物のようなもの。しっかり働かせればそれにあわせて筋力をつけるが、楽をさせるとそれにつれて限界値を下げてしまう。

    102-103:走らない理由は山ほどあるが、走り続ける理由はほんの少ししかない。そのほんの少しの理由をこつこつと磨き続けて走る。

    107-109:小説家にとって最も大切なのは集中力。村上氏は朝の3-4時間集中して書く。
    そのつぎに大切なのは持続力。書き続けること。
    この二つは書き続けることによって、筋力のうようについてくる。止めないこと。

    110:小説を書くこと、1冊の小説を書くことは肉体労働。

    138-139:外国語でスピーチすることは日本語よりも、制限があるという意味で、やりやすい。

    163:村上氏は書きながらものを考える。

    230:苦しいからこそ実感する、生きているという感覚。

    236:何度も原稿を読み返して見えてくるものがある。

    238:村上氏の走る理由も小説のため。

  • 村上春樹のエッセイは読みやすいので、最近手に取ることが多い。今回の作品は、今まで読んだものとは若干趣きが異なり「青い」感じの文章。

  • 村上春樹の「走る」ことを通して得た思考と体験を書いたエッセイ、ではなく、本人曰く、「個人史」(メモワール)。
    スポーツ、特にランニングをやっている人なら楽しめると思うし、村上春樹がずいぶん身近に感じられると思う。
    走るきっかけから始まり、ギリシャでアテネからマラトンのオリジナルコースを1人で走る初のフルマラソン、ボストンマラソン、サロマ湖100キロウルトラマラソン、新潟・村上のトライアスロン・・・などにまつわる心理や状況の描写が楽しいです。
    特にレース中に「だんだん腹が立ってくる」という描写は声を出して笑ってしまった。
    あと、本人の写真がたくさんあって、ギリシャの写真はかなりかっこいいです。撮影は影山正夫さん。

    まどろっこしいようなタイトルはレイモンド・カーヴァーの短編集”What We Talk About When We Talk About Love”からとっているそう。

  • 私も走るのは嫌いではないけれど、フルマラソンなどにレベルでは到底ない。
    だから、この本をなかなか手に取ることがなかったのだけれど、読んでみたらすごくおもしろかった。

    その人のやるべきことを、楽しみながら、やるしかない。こつこつと。

    という風に読めた。
    今は、それは私にとって子育てかもしれない。

    ま、人生はそんなに悪くないし、すごく良くもないよ、というような。

  • 2回目。再び継続的に走るスイッチが欲しくて読み直してみた。うーん、まだダメみたいだ。走る事が目的じゃダメなだろうな。結果的に走る事が目的になってもいいけど、最初は何か強い目的が必要なのでしょう。
    スイッチ見つけなきゃ

  • 村上春樹さんの本は、私には難しくて、読んでもなかなか進まなかったり、途中でやめてしまったりだったけど、この本はよく読めました。

    中学・高校のマラソン大会の時に、走る前はイヤだったけど、走り終わった後は、さわやかだったのを思い出しました

  • 終わりを目指して。

  • 村上春樹が走ること、具体的にはランニング、フルマラソン、トライアスロンについて、メモワールとしてまとめた一冊。小説家であることとランナーであることを連関させた記述は興味深い。個人的には走ることについて経験も興味もないので、レースの分析のような部分はふーんという感じだった。

  • 図書館で見かけて数年ぶりに再読。
    今の自分と重ね合わせて読める部分が随所にあり、村上春樹が少しだけ身近な人に思えて楽しかった。延長して借りてしまった。
    本棚に置いておきたい本。

  • 走ることについて.
    メモワール.

    興味深い.

  • 老いについての表現が秀逸。

    走るモチベーションが上がる

  • 彼の小説は読まないが、彼が肉体とその躍動について、どう描写するか、何を考えているかに興味があった

  • 自宅ソファーで読了

  • 村上春樹が走るのが好きというのは知っていたがなかなか悩みもあるんだね。意外と繊細というのはそうなんだと関心。

  • 僕はこの本が大好き。

    本当に価値のあるものごとは往々にして、効率の悪い営為を通してしか獲得できないものなのだ。たとえむなしい行為であったとしても、それは決して愚かしい行為ではないはずだ。

    帯には「少なくとも最後まで歩かなかった」と書いてあるし、ここだけ読むと、もしかしたら言い訳じみていると感じる人もいるかもしれないが、読んでみるとそんなことはない。
    この作者、そしてこの本を読んだ読者(読んでない読者も)は、多少の差こそあれ(比喩として)、皆ランナーであり、小説家でもある。
    そして、ランナーであり、小説家でもある人にとって、この言葉は、この本は最高の励ましであり、一番誇るべきものの一つである。

    自分の墓碑銘には、とてもじゃないがそんなことは書けない。
    もう何度も、歩くどころか寝そべってるし。
    でも、せめて、何度立ち止まっても再び走り始めたと書けるようにしたい。

  • ランナーとしての村上春樹の心情が面白く、共感できることが多い。走ることで思考が整理されることは皆の共通点のように感じた。 3/8

  • 僕にとっての村上氏は、正直言って、スカした「やれやれ」文体がいけ好かない、素人がボジョレー・ヌーヴォーをしたり顔で飲み、雑誌のキャッチコピーの孫引きで論評するのと同じようにファッションとして読まれる作家という認識だった。
    しかし、この本で、1982年の33歳から不健康な文筆業生活を改める目的でランニングを始め、ほぼ毎日10kmを走り、通算20回以上フルマラソンに出場し、さらにはトライアスロンにまで出場しているというストイックな一面を知れたことは、ちょっとした驚きだった。特に、以下の方丈記の冒頭や般若心経の色即是空を思わせる下りなど、ランナーとしての実力すら遠く及ばない僕にも、共感と実感を持って響いた。
    =========================================================
    走っているときに頭に浮かぶ考えは、空の雲に似ている。いろんなかたちの、いろんな大きさの雲。それらはやってきて、過ぎ去っていく。でも空はあくまでも空のままだ。雲はただの過客(ゲスト)に過ぎない。それは通り過ぎて消えていくものだ。そして空だけが残る。空とは存在すると同時に存在しないものだ。実体であると同時に実体ではないものだ。僕らはそのような茫漠とした入れ物の存在する様子を、ただあるがままに受け入れ、呑み込んでいくしかない。
    =========================================================
    そんな村上氏が走っている最中に聞く音楽の代表として取り上げられていたエリック・クラプトンの「Reptile」に興味を持ってツタヤで借りてみたが、これがまた良い。総じて、僕の村上春樹像を変えられた一冊だったと言える。
    そのうち、古本屋で100円で買ったっきりで本棚で眠っている、氏が訳したレイモンド・カーヴァーの短編小説や、キャッチャー・イン・ザ・ライを読んでみようかな。

  • 走ることによって自分自身と向き合っている姿勢が、思わず真似したくなる。
    日々走ることによって仕事や精神のリズムをとっているところも真似したい。
    運動することで自分の体から発せられるメッセージを聞く、たとえば今の自分の体が欲する食事を感知することも真似したい。

    今まで走るのは大嫌いだったけど、少しずつ走って自分を見つめてみるのもいいかもしれない。あるいは自転車で。

  • 墓標がカッコよすぎる。

全430件中 1 - 25件を表示

走ることについて語るときに僕の語ることを本棚に「読みたい」で登録しているひと

走ることについて語るときに僕の語ることを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

走ることについて語るときに僕の語ることを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

走ることについて語るときに僕の語ることを本棚に「積読」で登録しているひと

走ることについて語るときに僕の語ることはこんな本です

走ることについて語るときに僕の語ることのKindle版

走ることについて語るときに僕の語ることのペーパーバック

ツイートする