アンティキテラ古代ギリシアのコンピュータ

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163714301

感想・レビュー・書評

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  • 2000年前のギリシャ人が作った装置を発見から解明されて行く過程を興味深く記載した良書。youtube等の動画と合わせて観るととても興味深い。特にX線により解明された内部の歯車の構造はすばらしい
    Antikythera Mechanism Part 1: by Nature Video
    http://www.youtube.com/watch?v=DiQSHiAYt98

  • 自然現象を機械でシミュレートしようという試み、天体を歯車で再現しようとする過程から生まれた様々な歯車の機構は機械式計算機、やがて今のコンピュータへと繋がります。そういった発想と技術が古代ギリシア時代からあったとは驚きでした。

    機械を発掘する過程での潜水夫の話、また機械を解明しようとする人達の悲喜こもごもも面白いです。

  • 地中海の沈没船より引き上げられた異形の物体・・・オーパーツの謎をめぐって繰り広げられる一世紀にわたる科学者の戦い!
    医学生としては、潜水技術の進歩にて生じたベンズの危険を顧みず沈没船からの引き揚げ作業を行った序章から楽しめました!

  • このすごい機械?コンピュータ?を作ったのはいったい誰なのか。
    構造が解明された今でも知的好奇心をくすぐられます。

  • 面白い!世界ふしぎ発見、あるいはプロジェクトXのファンにお勧め。
    難破船から回収された古代の謎の機械、誰が、何のために作ったか?ハリウッド的設定だけどノンフィクション。わくわく一気読みした。ただしメカに弱すぎて読んだだけでは解明された構造を半分くらいしか理解できず。。手にとっていじれる復元モデル付録があったらよかったのに。アテネで本物が見たい。
    私は超高度な文明を、享受してはいるけど、生み出してはいないし、理解してもいない。急に心許ない気分になった。ロードス島だかシラクサだかの2000年前の技術者に、あんたすごいな!と言いたい。

  • アンティキテラの海底から引き揚げられたブロンズの塊の復元に情熱を傾けた人たちの話。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    発見された2000年前の沈没船、引き揚げられた奇妙な謎の機械、その機械の内部には、複雑な歯車の構造があった。歯車による入力と出力の自在な変換は、中世の時計の発明を待たねばならぬはずだった。それが蒸気機関と結びついた時、「産業革命」が興り、数字と結びついた時、コンピュータは生まれた。二〇〇〇年前のギリシア人がつくりあげたその機械―アンティキテラ。いったい誰が何のために創った機械だったのか?大興奮必至の科学ノンフィクション。

  • 1 海底より現れしもの
    2 ありえない
    3 「戦利品」
    4 科学史は塗りかえられた
    5 大胆な推理
    6 19世紀のコンピュータがふたりを結びつけた
    7 すべては解読の名誉のために
    8 最強の布陣
    9 みごとな設計
    10 アルキメデスの影

  • NDC:502
    古代ギリシア時代に作られたとされる謎の機械装置を解明していく。
    つい最近まで研究され続けていたことを考えると研究者たちの熱意に脱帽である。
    技術的な部分が多いのは仕方ないと思いつつも、やはりわかりにくい。
    しかし、内容としては面白かった。どう考えてもコンピュータだよな。

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著者プロフィール

科学ジャーナリスト。生物学を学び、医療微生物学で博士号を取得。『ネイチャー』、『ニュー・サイエンティスト』などの一流科学誌で記者、編集者をつとめたのち、独立。『ガーディアン』や『エコノミスト』に寄稿。海洋考古学から遺伝子工学の未来まで、先端科学の専門家として執筆活動をおこなう。著書に『アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ』『ツタンカーメン 死後の奇妙な物語』(いずれも文藝春秋)がある。ロンドン在住。

「2016年 『「病は気から」を科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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