ツイッターノミクス TwitterNomics

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163724003

作品紹介・あらすじ

Web2.0で花開いた数々のツールで、ビジネスのやりかたは革命的に変わった。広告はもういらない。

感想・レビュー・書評

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  • 「ウッフィー」
    はその人に対する評価の証だそうです。
    人に喜ばれたり尊敬されたら増えます。
    たしかに現実社会ではお金が必要です。
    ウッフィーが増えても食べられへんと言うのが事実やと思います。
    でもウッフィーが増えると人脈が広がります。
    ネット社会では人脈がお金につながるので稼ぐチャンスも生まれます。
    そしてこの考え方が現実社会にも溢れてきてるように思います。
    SDGsとか成功させようと思ったらひとりや一企業のお金ではムリでどう人脈を広げた戦略を作るかが勝負になると思います。

    ウッフィーと信用スコアは似て非なるものやと思います。
    ウッフィーは見返りを期待しないものですが
    信用スコアは見返りを期待するために高く維持しないといけないものですから
    この辺りを履き違えないようにしないといけないと思います。
    今の日本でも信用スコアは導入されてきてますが日本人の気質に合ってるかは疑問です。

    「情けは人の為ならず」
    結局はギブし続けたらいつかテイクになって返ってくるということです。
    損得勘定でやるよりも見返りを期待せずにやり続けた方が返ってくる時デカいと思います。
    僕はテイクを意識せずにギブするようにしてます。
    無意識のうちにウッフィーを増やす行動をしてるのは強いなと思います。

  • インターネットのコミュニケーション、ビジネスに成功するための心構え、かな?
    著者はツイッターを中心に説明しているが、それ以外でも、もっと広い意味での、ネットリテラシーとして参考となる。自分をフォローしてくれる人々(本書ではウィッフィーと表現されている)増すこと、その人々にとって良い事をしていくのが結果として、自分を成長させることにつながる。信頼、尊敬、評価されることである。
    ウィッフィーを増やす原則、顧客を増やすアドバイスが示されており、ビジネス以外でも参考になりそうだ。それそれの成功例、失敗例が実例を元にしめされている。(アップル、デル、ウォルマートなど)

  • ちょうどツイッターがブームとなり、関連本が何冊も出版されていた、2010年前半に翻訳された書籍のため、このタイトルとなっているようです。
    原題は「The Whuffie Factor」(直訳すると、ウッフィーの要素)。書籍の内容としては原題のほうがよく表していると思いますが、直訳では何の本なのかわからない人も続出しそうですね。

    「ウッフィー」という言葉は、この書籍が初出ではありませんが、ウッフィーの概念を伝える上で大きな役割を果たした一冊であることは議論を待ちません。ソーシャルメディアが日常的に使われるようになった現在、従来のマーケティング手法では顧客の満足を手に入れることができず、顧客のコミュニティに入り込み、信頼を勝ち得ることが顧客満足を高めるようになってきました。
    そういう意味では、ウッフィーを「信頼」と置き換えることができるのかもしれません。信頼を高める特効薬はなく、むしろ信頼を高める目的でなされるいかなる行動も、逆に信頼を落としてしまうことになります。ウッフィーについても同様のことがいえ、ただただ愚直に、真摯に対応し続けることが、ウッフィーを増やす唯一の方法だと言えるでしょう。不思議なもので、ウッフィーというものは、ほしいと思うと手に入らず、意識していないといつの間にか得られているものです。
    ですので、ウッフィーとビジネスは相性が悪い。ウッフィーを増やせばビジネス上有利になることはわかっていても、ウッフィーを増やそうとする行動が逆にウッフィーを減らしてしまったり、そうならないとしても短期的な利益に結びつかなかったりするわけです。ウッフィー時代のビジネストレンドが、先が見えにくくなっているのは、ウッフィーの本質的な部分が先を見せづらくしているからだと言えるでしょう。

    本書の解説は、インターネット上で多数のジャーナリズム活動を行っており、MIAUの設立者でもある津田大介さんが行っています。
    立場上声が大きくなってしまうことは避けられず、ウッフィーのルールである「大声でわめき立てない」に逆らってしまっている部分もあるかと思いますが、津田さんがこの書籍を解説するのは、適任でしょう。そして津田さんの視点から、日本のソーシャルメディアのあり方、ウッフィーのありようについて、方向性を示してくれています。現実がこの通りになるとは限りませんが(ウッフィーのルールにも「無秩序をよしとする」とある)、日本でもウッフィーという言葉は理解されなくても、ウッフィーの概念が広まっていくことを臨みます。

  • この本は「実はいま起こっていること」をよく伝えている。

    社会全体から見ればまだまだ小さな事例かもしれないが、しかし変化は小さなところから始まる。

    ツイッターだけの話ではなく、要は、オンラインコミュニティで人々や企業はどう生きていけばいいのか
    という話だ。

    その根底には、オープン性、謙虚さ、フレンドリー、利他、などがある。

    そう、しかしそれは何もオンラインコミュニティに限った話ではない。

    しかし、オンラインコミュニティでは特にそれらが如実になってくる。

    だからそれらの素養を身につけた人物だったら大丈夫だ。

    オンラインコミュニティ上では企業規模はあまり関係ない。

    大きな企業も小さな企業も個人も関係なく、
    最終的にその人間性や誠実さのようなものが問われるのがオンラインコミュニティというものなのだろう。

  • Web2.0の原点のようなものか。
    いろいろと変化や進化を重ねながら、何事も結局は原点に戻るといったことを10年経って再認識させられる。

  • 勝間さん推薦
    ソーシャルメディアの発達がもたらすギフト経済社会の到来を力強く語っている

  • 【学んだ事】

    第一章 ウッフィーって何?

    ▼ウェブ・2.0
    ⇒ネットワークを通じて大勢の人々が結びついていくマス・コラボレーションの世界

    ▼ソーシャル・キャピタリスト
    ・大勢の人と信頼関係でつながり、コミュニティを形成し、ウッフィーを増やす人である。
     
    ▼ウッフィーは、その人に対する評価の証
    ・人に喜ばれるようなことをしたり、手助けをしたりすれば、
     あるいは大勢の人から尊敬され評価されれば、ウッフィーは増える。

    ▼ウッフィーを増やす3つの方法
    ・好かれること

    ・つながること

    ・一目置かれること

    ▼Eventful Demand
    ・アーティストがコンサートをやるのをただ待つのではなく、
     ファンの側から好きなアーティストのために需要をつくってしまうサービス。

    第二章 Twitterはテレビ広告よりも時には効く

    ▼PayPerPost(ペイパーポスト)
    ・「問題はブロガーがカネをもらうことではなく、もらったと明示しないことだ。
     これでは、ブロガーと読者の間の信頼関係は壊れてしまう」(ジェフ・ジャービス)

    ▼ウッフィー・リッチになるコミュニティ・マーケティング
    ・大声でわめくのはやめ、まずは聞くことから始める。

    ・コミュニティの一員になり、顧客と信頼関係を築く。

    ・わくわくするような体験を創造し、注目を集める。

    ・無秩序もよしとし、計画や管理にこだわらない。

    ・高い目標をみつける。

    第三章 デルは、商品に対する不満も公開した

    ▼大声でわめくのはやめる
    ・自分の声を聞かせるからユーザーの声を聞く姿勢に転換する事が重要である。

    ・「この会社、いいな」と感じたユーザーは頼まれなくても、あっちこっちで話すものである。

    ▼サイテーと言われたデル

    ・オンラインで大きく批判された。

    ・Direct2Dellを結成し、不満をため込んいたユーザーの対応をした。

    ・カスタマー・コミュニティから出されたアイデアを数十個以上、製品やサービスに生かしている。

    ・DellIdeastormのトップ・イノベーターを正式に社員として採用し、製品開発チームに加わってもらうことさえ計画している。

    ※最終目的は、対話で得たものを実際にサービスや製品に生かすことができるかである。

    第四章 ウェブ上で顧客を増やす8つの秘訣

    ①製品やサービスは、できるだけ幅広い層を対象に設計する。

    ②コメントには必ず返事をする。否定的な返事でもよい。

    ③批判を個人攻撃と受け止めない。相手は、わざわざ時間を掛けて改善すべき点を指摘してくれている。

    ④有益な指摘やアイデアは感謝する。

    ※賞金や賞品といったインセンティブは、停滞気味のコミュニティに活を入れるには効果的だが、
     ゼロからのスタートには向かない。賞金目当ての人を大量に呼び込んでしまう危険性が大きい。

    ⑤新機能は必ず事前に知らせ、フィードバックを求める。

    ⑥フィードバックを活かしてこまめに改善する。

    ⑦フィードバックを待つのではなく、こちらから探しに行く。

    ⑧どんなに愛されている会社や製品でも、あら捜しをする人は必ずいると覚悟する。

    第五章 ただひとりのお客様を想定する

    ▼ただひとりのお客様を想定する

    ・企業がコミュニティの一員になるのは難しい事ではない。

    ・アマゾンも一人の顧客を思い描いて発展した。

    ・マーケティング会社の架空の顧客層ではなく実在の顧客から始める。

    ▼ウッフィーを増やす11のヒント

    ・ディテールで差をつける。 モレスキン

    ・ワンランク上をめざす。 TED

    ・感情に訴える。 ボージュ・オー・ショコラ

    ・楽しさの要素を取り込む。 ヴァージン

    ・あたりまえの物をファッショナブルにする。

    ・「フロー体験」を設計する。 アップルコンピュータ

    ・パーソナライゼーションの余地を残す。 MOOカード

    ・実験精神で望む。 スキニー

    ・シンプルにする。 37シグナルズ

    ・お客様をまずハッピーにする。 iPodとiTunes

    ・ソーシャル・キャタリストをつくる。

    ▼なにかプロジェクトを始めるときに事前にやるべきなのは、水も漏らさぬ計画を立てることではなく、
     状況変化を敏感に察知するレーダーと機敏に対応する仕組みを用意することである。

    ▼そもそもFlickr自体、ルディコープという会社が大規模多人数参加型オンライン・ゲームのために開発したツールだった。
     ところがFlickrの方が人気が出そうだというので、ゲーム開発は棚上げにされた経緯がある。

    ▼多くのオンライン・コミュニティでは、会話をぶち壊しにするような不心得者が一人でも現れると、
     どうしても大勢がそちらになびきやすい。自由な討論を維持しつつ破壊行為を防止するのは、神経を使うむずかしい仕事である。

    ▼失敗を恐れる人はわかっていない。問題は失敗をすることではなくて、やってしまった失敗にどう対処するかということである。
     実際には、小さな失敗をいくつかやってしまっても、それを認めることでむしろ共感を得られることが多い。

    ▼Twitterのユーザー数をビズ・ストーンは決して明かさない。
    ・ビズは数を明かさないことによって、大切なのはTwitterがもたらす新しい体験であり、
     悲喜こもごもの物語であり、社会的な影響力であることを示唆し、それにつ いて考えるよう訴えているのである。

    ▼5つの高い目標
    ・よいことをする。 クレイグズリスト

    ・まず顧客のことを考える。 サウスウェスト航空

    ・顧客にパワーを与える。 私の始めたシチズン・エージェンシー

    ・ゲームでボランティア活動を促進する。 アコハ

    ・事業の枠を超えたことをする。 ティンバックツー

    ▼コミュニティ意識を持つまでの四段階

    ・コミュニティの仲間になりたいと思う。

    ・コミュニティの影響力、コミュニティへの影響力を感じる。

    ・コミュニティへの参加によって充足感や達成感を得る。

    ・歴史や体験を共有し強い絆を感じる。

    【実践できる事】

    ①ソーシャルメディアを使いこなす。様々なメディアを使って、色んな方と交流してみる。
     そして、実際に会ってみる。

    ②コミュニティの動向を見てみる。Facebookの公式ページでも同様に、企業がどのような対応をしているか、
     そして、優れている点や改善した方が良い点をチェックする。

    ③自身の発言や、ブログがウッフィ―を得ることができるように、考えて実行してみる。

  • 9年前の本。改めて読み返してみた。ソーシャルメディア解説書。もう読み返す必要はないかな。

  • web2.0が何か、そしてどういう時代なのかが、感じられる本です

  • ウッフィーを増やしましょう

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