凡人のための仕事プレイ事始め

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163725208

作品紹介・あらすじ

出来る人のご高説はもういらない。ありそうでなかったフツーの僕らのための仕事論。

感想・レビュー・書評

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  • 社会人は「しごと」とは「生活を成り立たせるため」に「そのために怒られてはまずい」ものであると考えてる、と著者はいう。しかし本書終盤では、「仕事は人生は左右しすぎる それは良い方向にも悪い方向にも 仕事はすればするほど、人間を新たなステージに押し上げてくれる 仕事はプライベートっぽくなればなるほどうまくいくし楽しい だからワーク・ライフ・アンバランスでいいじゃないか 仕事を『プレイ』と考えればいい」と著者は読者に語りかける。最後に少しやさしく、力強い気分にさせてくれる一冊。

  • test 結構良かったかも

  • ビジネス
    自己啓発

  • 『ウェブはバカと暇人のもの』の著者による仕事論。広告業周りの残念エピソードの数々が残念すぎてちょっと笑えない感じ。本当かなこれ。あとタイトルに凡人って銘打ってるけど、著者自身は相当なリア充で全然凡人じゃないと思った。

  • 『怒られないこと』が仕事の本質であるという本書の主張は"働く"と言う言葉が"傍を楽にする"という所から来ている説(親父ギャグ?)もあり、成程と思わせる。

    語られる『トホホ』な仕事上の逸話は、会社勤め経験のある者なら『トホホ』と脱力し、未経験の就活者なら『トホホ』と絶望するだろう。

    最後にはとってつけたようなフォローの章が設けられているが、「仕事なんて稼ぐ為の手段」という視点に気がつけなかった人・そうとは思えない幸運な人には目から鱗なのだと思う。

    ヤル気を導きだすのが自己啓発本なら、この本はその逆。ヤル気がうせるのを加速させうる。

  • 我々はお金がなくては生きていけないのである。そして、お金を得るには仕事をしなくてはいけない。だから仕事をするのである。まずはこの大前提&基本を見誤ってはいけない。

    人はなぜ仕事をするのか
    1.生活のため
    2.人から怒られないようにするため

    クビを覚悟すれば自由に何でもできる。これはもう説明もいらない。それだけだ。クビになっても構わない。だから好き放題やる。覚悟さえ決めておけばいい。ただ、ここで重要なのは、クビになった時のために貯金をしておけ、ということだ。

    夢というものは意訳すると、「金持ちになりたい」「有名になりたい」「いい生活したい」「人から羨まれる人間になりたい」「いい女とヤりたい」でしかないのである。「夢」だのなんだの言いながらも、結局は「カネ」と「名声」に行きつくのだ。
    こうしたドロドロとした自己中心的な願望を具体的に言うと恥ずかしいものの、「夢」というオブラートにくるんだような表現をすることはまかり通っている。
    仕事がないときに仕事を選ぶのはバカである。
    20代は自分の能力を磨き、それからの人生、どんな仕事をしていくかの基礎をつくるのに極めて重要な年代である。
    一生幸せな夢を見続ける方法がある。「何もしない」ことである。(笑)
    夢など特に持たなかった中卒の友達、彼らは幸せだ。全く迷いがない。彼らは「夢」だの「自分らしい」だの「自己表現」だの小難しいことは何も言わない。ただ、「最近子供が生意気になった」や「明日の現場は遠いのでむかつく」「外車がほしい」だの生活に根付いたことをいう。なんとシンプルに生きているんだと思った。そして、かなり幸せそうである。
    働いてみるとわかるのだが、結局いろいろと楽しい人生を送っているのは「仕事がデキる人」「カネを稼いでいる人」なのである。
    「ワーク・ライフ・バランス」などと言わずに、とりあえずは仕事を頑張れ!プレイだと考えて楽しめ!
    「自分が悪くないのに自分のせいにされる」「自分が悪くないのに怒られる」という気持ちがストレスを生むのだ。
    恵まれた仕事人生を送るには、「ワーク・ライフ・バランス」をどうでもいいと考え、仕事も一つの「プレイ」だと考えるべし!

  • 仕事がいかに理不尽かを面白おかしく書いてあって
    それはすごく楽しく読めた。
    しかし、その理不尽さを受け入れるために、『いかに仕事をプレイだと割り切るか』という心の持ち方のコツのようなものを期待していたのだけど、それはほとんど言及がなかった。

    ただ、フリーランスになると、他人のせいで失敗しても自分のせいと思うしかないというのは、心に響いた。
    やはり、会社に属していると、他人のせいにしてしまいがちになると反省した。

  • スポーツ選手が潔いのは、すごすぎる奴が近くにいるから

    一生幸せな夢を見続けるには なにもしないこと

    夢などとくに持たなかった中卒の友達、彼らは幸せだ、まったく迷いがない

  • 仕事は怒られないようにするものと定義して、この上で仕事を楽しむ方法を提言。実例がいっぱい入っていて楽しい。

  • 仕事本とかそういうのを抜きにして、読み物としてただただおもしろいと思う。

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著者プロフィール

編集者、PRプランナー、ライター
1973年生まれ。東京都立川市出身。大学卒業後、博報堂CC局で企業のPR業務を担当。2001年に退社し、しばらく無職となったあとフリーライターとなり、その後『テレビブロス』のフリー編集者に。企業のPR活動、ライター、雑誌編集などを経て『NEWSポストセブン』など様々なネットニュースサイトの編集者となる。主な著書に、当時主流だったネット礼賛主義を真っ向から否定しベストセラーとなった『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『ネットのバカ』(新潮新書)、『夢、死ね!』『内定童貞』(星海社新書)など。無遠慮だが本質を突いた鋭い物言いに定評がある。

「2020年 『意識の低い自炊のすすめ 巣ごもり時代の命と家計を守るために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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