春は昔―徳川宗家に生まれて

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著者 : 松平豊子
  • 文藝春秋 (2010年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163727004

春は昔―徳川宗家に生まれての感想・レビュー・書評

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  • (「今となっては遠い夢の中のような」幼少期を中心にした)華族女性の回想録は巷によくあるが、その中でもお勧めできる出来ばえである。
    類書との違いは、まず本書(本稿と言うべきか)が出版をめざしてではなく、子孫のための覚書として書かれたことだ。それゆえ「華族とは何ぞや」とか「当家の成り立ち」とか、この手の本の定番ではあるが、素人の筆で読まされてもなぁ…と往々にして退屈な前置き部分が存在しない。また、祖父母や両親に敬語が用いられているのだが、その語り口がかえって自然で、この階級・この世代の人たちの日常に触れられた気がした。
    本文は年代を追って書かれ、これも変に当時の世相や激動の時代背景に言及していないのが、むしろ読みやすくわかりやすい。
    全体に、個人的な内容に絞ったのこそが勝因という印象。

    2012/7/14〜7/16読了

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