- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163727509
作品紹介・あらすじ
故郷に思いを馳せ、亡き父母を追慕し、日々の生活を静かに見つめる。肺腑に届く名文48編。待望の最新随筆集。
感想・レビュー・書評
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やはり純文学は良い。読んでいて心が落ち着く。三浦哲郎が書くと、貧乏していたことさえもほんわかした心地良さで包まれる。
こういうのを1つくらい、学校の教科書に載せてくれたらいいのに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
県立神奈川近代文学館で開催中の三浦哲郎展に行ってきたので再読。本棚から適当に選んだ一冊だったが、展示内容とかぶる点も多く、また、初出が「オール読物」の巻末随筆だったこともあり、名文、且つ、読みやすい分量だった。基本随筆だが、短編小説風のものもあり、全く飽きない。印象的な数編を挙げたいところだが「全部!」以外の回答はない。(試しに…「挨拶」「車椅子のマフィア」「膝の上の鐘」「おさななじみ」「酔客」…ああだめだきりがない)ところで、三浦哲郎は短編の名手として知られているが、誰か「食べ物」に関する短編集(随筆含む)を編んでくれないだろうか。巷間によく知られている「とんかつ」をはじめ「盆土産」のえびフライや、本書に収録の「湯漬け」の鰯、題名は忘れたが、代用教員時代、宿直中の著者に漁師の家の生徒が差し入れてくれたイカの刺身…。思い出すだけで涎が出そうである。とんかつのエピソードは本書の「惜別」にもあり、とんかつは著者の芥川賞受賞作「忍ぶ川」とも深い関係があることがわかる。開催中の文学展も是非。
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やはり美しい日本語。遺影の中の人は日に日に若く、遺影を覗く者は日に日に老いる。
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48編からなる随筆集。
昔の思い出から最近のことまで、様々な内容。
安定感のある美しい日本語が堪能できた。 -
こんなに短いのに味わい深い
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本当に、すごく、大好きな三浦さん。
小学2年の時に、テレビで「ユタと不思議な仲間たち」を見て、とても心に残り・・・。
中1の時に、本屋さんで偶然「ユタと~」と再会し、以来、三浦さんの文章に魅せられ続けています。
もう、新刊が出ないのか・・・と思うと、切なくってさみしくって・・・・・
もったいなくって、この本、あと少しだけれど、このまま、読み終わらせないかも。 -
三浦さんのエッセイは最高!!もう新しい作品が読めないかと思うと寂しい
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亡くなる直前に刊行されたエッセイ集。
彼の作品のなかで描かれていたエピソードがいくつも、本エッセイのなかでも触れられていた。
三浦氏の新作がもう読めないと思うと、本当に残念。 -
三浦哲郎氏死去・・・まじか・・・。 一度お話してみたかった・・・。 http://bit.ly/dpv4Ex