「古代の心」で難病ALSと闘う 命尽くるとも

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163728001

作品紹介・あらすじ

TVでおなじみの篠沢教授が病の床で綴った、日本人へのラストメッセージ。

感想・レビュー・書評

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  • 先日読んだ篠沢教授の「美しい日本語の響き―母国語を知り、外国語を学ぶためのレッスン」と同じ頃に書かれていて重複するところもあるけど、こちらもとても面白い本でした。

    たしかに篠沢教授は「古代の心」でのびやかに生きようとされているのですが、この題名からうけるイメージからは考えもしない内容でした。
    闘病記なかのかと思っていたのですが、全然違って、歴史とか社会学が好きなかたに大変楽しめる内容です。
    そういうかたたちが、この題を見てこの本を手に取ることはないのでは?そうしたら残念です。

    あとがきは児玉清さん。この10か月後に亡くなったのですが、このときはまだお元気だったようです。お二人は学習院大学演劇部で知り合い、その後役者になりたかった教授が学者に、学者になりたかった児玉清さんは役者になってしまったそうです。「人生は皮肉にも逆転した」と児玉清さんが語ります。
    児玉清さん、天国でも「アタックチャンス」と言って、皆さんを楽しませてください。若くして旅立ったお嬢さんとお幸せに。

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著者プロフィール

篠沢秀夫(しのざわ・ひでお)
1933年6月6日 – 2017年10月26日
1933年6月6日、東京市大森区(現・東京都大田区)生まれ。学習院大学文学部フランス文学科を卒業したのち、東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学専門課程にて修士課程修了、フランス政府給費留学生試験に合格しフランス・パリ大学へ留学。明治大学教授を経て学習院大学教授、名誉教授。
「クイズダービー」によってお茶の間に広く名を知られた。2009年、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断されて以降も、闘病を続けながら執筆活動に勤しむ。
2013年、瑞宝中綬章叙勲。2017年10月26日、84歳で逝去。

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