フォーシーズンズ

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  • 文藝春秋 (2011年2月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163736204

フォーシーズンズの感想・レビュー・書評

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  • タイトルは単にフォーシーズンズ(FOUR SEASONS hotels and resorts)だが、創業者のイサドア・シャープの自伝と社史が合わさったような内容。

    経営戦略的なものを期待して読むと肩すかしに合うかもしれない。フォーシーズンズのユニークなサービスといえば、コンシェルジェ、ホテル併設のフィットネスクラブ、ゲストヒストリーの活用、各種アメニティの充実などが思い浮かぶけれど、それらについて明確な戦略があったというよりは、単にお客のニーズを考えた結果ということのようだ。

    日本にも一流といわれるホテル・旅館があるけれど、どこに行っても誰が対応してれても気持ちよいサービスを受けれるという訳にはいかないと思う。フォーシーズンズが世界的にチェーン展開していても、ブランドを落としていないのはなぜだろうか。抽象的なスローガンを除けば、この本には明確な答えは書かれていない。イザドア・シャープのカリスマ性と共に、サービス業はアートの要素が強いことを改めて実感した。

    蛇足だけど、日本人的には、「日本」の章が気になる。「日本の契約はあいまいです。カナダの法廷ではまず通用しないでしょう。」は、正直いまいちピンとこない。日本に当時ビジネススクールがなかったことや、日本の弁護士の数が北米と比べて低いのは、ビジネスの評判や和を大切にするからだ、という説は、真偽を別にすれば新鮮ではある。

  • 赤坂Lib

  • 感動が押し寄せる読後の余韻に浸っています。

    これほどまでに感動した本に久しぶりに出会えたような気がします。

    本著の副題「世界最高級ホテルチェーンをこうしてつくった」の通り、
    創業者・会長のイザドア・シャープ氏の自伝です。

    波乱万丈ですが確固たる信念で最高級ホテルグループを形成しました。

    2011年1月日本語初版。
    英語での上梓は2008年8月です。

    ラグジュアリーホテルの雄であることは間違いないのですが日本ではあまり著作がなく、もう一方のリッツ・カールトンにまつわる著書のほうが多くあります。

    個人的にはフォーシーズンがとても好きですが、その精神や哲学に触れる著書や機会はそれほどなかったため、最高のサービス企業の哲学にかなり衝撃を受けました。

    貧しいポーランド系カナダ移民の著者が父親と小さな建設会社を立ち上げたところから伝説は始まります。

    建設業者としてがトロントでモーターホテルと中級ホテルを建てたところから、いきなりロンドンで最高級ラグジュアリのホテルの契約をとるシャープ氏。

    「最高の贅沢を提供できるほどに大規模で、最高のサービスを提供できるほどに中規模」というコンセプトで建てられたホテルは世界を席巻していきます。

    シャープ氏の確固たる新年は、

    「320室の中級ホテルではなく、230室の高級ホテルを建てるべきだ。
    320室で上げる収入を私は230室であげてみせます」

    「すべての客層に対応するホテルは作らない。特化していく。超高級の中規模のホテルしか提供しない。どの街でも最高級だと認められるホテルだ」

    信念はホテルのコンセプトだけではなく、人、組織、会社のあり方など
    様々なことについてつづられています。

    シャープ氏がビジネスモデルの4つの柱とする
    クオリティ、サービス、カルチャー、ブランド。
    これらは並べられただけでは抽象的すぎて分かりにくいですが、
    本著を精読して初めて分かったような気がします。

    フォーシーズンはブランド維持のために上場を廃止しました。
    株主による短期の要求に屈しない世界戦略展開がこれでできそうです。
    そして、小人数の長期戦略投資家とパートナーシップを結びました。
    そのパートナーとは古くからパートナーであるサウジアラビアのアル・ワリード王子と
    新たにパートナーとなったとビル・ゲイツ氏。
    シャープ氏を合わせて3人で長期的に株を保有するフォーシーズンズ。

    これからも長くそのブランドは維持され発展されそうです。

  • 最も気になるホテルブランドのひとつ。
    いまでは、「普通のサービス」も、実はフォーシーズンズホテルが
    最初にあみ出したサービスも多いようだ。
    NYで泊まったホテルピエールの記述もあり、懐かしさもあった。
    マネジメントとしては「現場力」「人間力」がポイント。

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フォーシーズンズの作品紹介

ホテル経営の知識など皆無だった男が世界一の高級ホテルチェーンを築きあげた!ホテル業界の常識を次々に打ち破り、高級ホテル一本に特化、顧客のニーズにいちばん詳しいのは現場のスタッフだから何よりも人材を重視、スタッフを厳密に管理するのではなく、独自の判断で臨機応変に動くべしと説く。サービスを売るのではない、クオリティを売るのだ。

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