世界を変えた10冊の本

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163743905

感想・レビュー・書評

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  • 『聖書』『コーラン』をはじめ『資本論』や『種の起源』など、世界に大きな影響を与えた10冊の書物が取り上げられています。この本をきっかけとして、実際に興味のある書物を読んでみるのもありかもしれません。
    (生命工学科 B3)

  • ・アンネの日記
    最初読んだときは友達になりたくないってのが印象だったがこれは新版だったのだろうか。
    ・聖書
    小説を読んだり書いたりする際に知っておくと便利だったので一応読んだけれど、キリスト教徒にはなれないと思った。
    ・コーラン
    シーア派とスンニ派の違いとか今更聞けないことからの説明がありがたい。
    ・プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    今のアメリカ資本主義の原点が
    ・資本論
    資本主義に関しての本で、その資本主義の崩壊までを書いてあるってのがすごいと思った。(今のアメリカ大統領選とか見てるとまさにこの崩壊なんだろうなって感じる)
    それとともに労働力の価値だとか、貨幣経済に関してだとか。
    ・イスラーム原理主義の道しるべ
    今現在の全ての国々は無明世界であるから正していかなくてはならないとした本。
    ある意味一冊の本が人生を変えまくっている人がいっぱいいるって事が良くわかる。
    ・沈黙の春
    詩的な冒頭が有名だけれども中身は読んだ当時は難しかった気がする。
    ・種の起源
    今でもアメリカでは禁止されていることもある考え方……恐ろしいな。キリスト教原理主義の逆の話。
    むしろイギリスなんかは懐深いのかも。
    ・雇用、利子および貨幣の一般理論
    現代の世界経済の基に成っている考え方。
    少々理想主義的なところがあるのかそこが政治に当てはめると失敗するっぽい。
    ・資本主義と自由
    リバタリアニズムの元になった考え方。
    ちょっと極端で厳しすぎるなと思うけれどこういう考え方も理解できなくもない。

  • タイトルの通り、池上彰氏が世界を変えた書籍10冊を紹介する本。
    素晴らしいのは、単なる書籍の紹介ではなく、その書籍が世界にどのような影響を与えたかを丁寧に解説しているところ。また、文面だけでは分かりにくい書籍は、訳の割合を増やすなどの配慮は、さすがは池上さんといったところ。
    それにしても、10冊のうち宗教関係の書籍は3冊だが、その他の経済書等においても、良い悪いはともかく、宗教が大きな影響を与えていることに驚く。
    私自身は信心が薄いので意識していないが、特に諸外国を理解する上でそれぞれの宗教観を理解することが非常に大事だと感じた。

  • 第1章 アンネの日記
    第2章 聖書
    第3章 コーラン
    第4章 プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    第5章 資本論
    第6章 イスラーム原理主義の道しるべ
    第7章 沈黙の春
    第8章 種の起源
    第9章 雇用、利子および貨幣の一般理論
    第10章 資本主義と自由

  • 知っていたものから知らなかったものまで。
    世界を変えた10冊の本。どれも読んだことはありませんでした。

    最初はアンネの日記。そして聖書、コーランと続き、話はイスラム過激派の話へ。どうして世界で彼らはテロを起こすのか、「聖戦(ジハード)」とは何かが、わかりやすく解説されています。

    特に「道しるべ」は作者は処刑されているとはいえ、発禁にしたほうがいいんじゃないかと思わされました。

    最初は神様の話だったのに、どうして暴力的な視線を他国に送るようになってしまったのか。人間の解釈とは人それぞれであるが故に難しいですよね。

    後半は資本主義や種の起源など。
    前々から思っていましたが「沈黙の春」ってタイトルからして面白そうですよね。タイトルの重要性を改めて感じました。

  • 池上さんらしい選書だ。
    人は文字という共通の記号を用いて、概念を共有しようとする術を得た。宗教、経済など、すべてに強いつながりであるのに、分業化されて、それぞれが当たり前のように大きな顔をしているため、困難を感じなければ、疑うこともなく、それが正しいのだと信じさせられてしまう。実はそうではなくて、流れとしての現在であり、正しいことなどないと教えてくれる。
    現状を疑い、今の日本にいる私はどうありたいかを考えること、そういう人が増えていくことで、その総意が現実になっていくのだと思う。

  • 常識のようで実際読んでもいなかったことに反省。

  • 池上さんだから、分かりやすくていいけど、ちょっと偏ってませんか?
    『聖書』『コーラン』『資本論』は文句なし。でもケインズもフリードマンもじゃ、経済学多いでしょう。マックス・ウェーバーもクトゥブも10冊には入らないと思う。
    なぜコペルニクスやフロイトやニュートン、モンテスキュー、シェークスピアなんかが入らなかったのか?
    それはきっと池上さんが忙し過ぎて、自分が良く知ってる本しか入れられなかったから。新たに読んで調べる時間がなかったから。
    池上さん経済学部出身だから、経済の本なら自信あったんでしょう。
    『世界を変えた経済学の10冊』とか、『世界を変えた50冊』とかにすれば良かったのにね。
    池上さんは、本出しすぎだと思います。

  • 弱いものは狙われます。けれども強いものは生き残り、決して負けることはないのです。
    アンネフランクの1人の少女が国際社会を動かした。
    ただの少女ではない、ユダヤ人女流作家だった。ユダヤ人としての自分の運命を理解していた。

    労働者は労働を神が望まれた生活の目的と考えて、熱心に働くのだった。(ウェイバー)

  • 宗教、経済のジャンルに偏ってはいるものの、歴史的に文句なく重要だと思われる10冊の本を紹介している。これを読んで10冊の本の内容がわかるというよりは、読んでみようというモチベーションを高めてくれる1冊である。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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