- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163743905
感想・レビュー・書評
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『聖書』『コーラン』をはじめ『資本論』や『種の起源』など、世界に大きな影響を与えた10冊の書物が取り上げられています。この本をきっかけとして、実際に興味のある書物を読んでみるのもありかもしれません。
(生命工学科 B3)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルの通り、池上彰氏が世界を変えた書籍10冊を紹介する本。
素晴らしいのは、単なる書籍の紹介ではなく、その書籍が世界にどのような影響を与えたかを丁寧に解説しているところ。また、文面だけでは分かりにくい書籍は、訳の割合を増やすなどの配慮は、さすがは池上さんといったところ。
それにしても、10冊のうち宗教関係の書籍は3冊だが、その他の経済書等においても、良い悪いはともかく、宗教が大きな影響を与えていることに驚く。
私自身は信心が薄いので意識していないが、特に諸外国を理解する上でそれぞれの宗教観を理解することが非常に大事だと感じた。 -
第1章 アンネの日記
第2章 聖書
第3章 コーラン
第4章 プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
第5章 資本論
第6章 イスラーム原理主義の道しるべ
第7章 沈黙の春
第8章 種の起源
第9章 雇用、利子および貨幣の一般理論
第10章 資本主義と自由 -
池上さんらしい選書だ。
人は文字という共通の記号を用いて、概念を共有しようとする術を得た。宗教、経済など、すべてに強いつながりであるのに、分業化されて、それぞれが当たり前のように大きな顔をしているため、困難を感じなければ、疑うこともなく、それが正しいのだと信じさせられてしまう。実はそうではなくて、流れとしての現在であり、正しいことなどないと教えてくれる。
現状を疑い、今の日本にいる私はどうありたいかを考えること、そういう人が増えていくことで、その総意が現実になっていくのだと思う。 -
常識のようで実際読んでもいなかったことに反省。
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池上さんだから、分かりやすくていいけど、ちょっと偏ってませんか?
『聖書』『コーラン』『資本論』は文句なし。でもケインズもフリードマンもじゃ、経済学多いでしょう。マックス・ウェーバーもクトゥブも10冊には入らないと思う。
なぜコペルニクスやフロイトやニュートン、モンテスキュー、シェークスピアなんかが入らなかったのか?
それはきっと池上さんが忙し過ぎて、自分が良く知ってる本しか入れられなかったから。新たに読んで調べる時間がなかったから。
池上さん経済学部出身だから、経済の本なら自信あったんでしょう。
『世界を変えた経済学の10冊』とか、『世界を変えた50冊』とかにすれば良かったのにね。
池上さんは、本出しすぎだと思います。 -
弱いものは狙われます。けれども強いものは生き残り、決して負けることはないのです。
アンネフランクの1人の少女が国際社会を動かした。
ただの少女ではない、ユダヤ人女流作家だった。ユダヤ人としての自分の運命を理解していた。
労働者は労働を神が望まれた生活の目的と考えて、熱心に働くのだった。(ウェイバー) -
宗教、経済のジャンルに偏ってはいるものの、歴史的に文句なく重要だと思われる10冊の本を紹介している。これを読んで10冊の本の内容がわかるというよりは、読んでみようというモチベーションを高めてくれる1冊である。