ぼくらの近代建築デラックス!

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 488
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163757902

作品紹介・あらすじ

マキメのトボケvsカドイの薀蓄。仕事場にしたい名建築、“長すぎる”あの話題の新名所とは?人気作家二人が5大都市(大阪・京都・神戸・横浜・東京)の名建築を巡り、その魅力を語りつくした傑作ルポ対談集。

感想・レビュー・書評

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  • 京阪神と、東京・横浜の5都市を巡る近代建築探訪の、エッセイかと思っていたら、対談なのね。
    これはガイドブックだな。

    近代建築、特に興味はないのですが、関西も東京も土地勘があるので知ってる建物もけっこうあって、それなりに楽しめました。
    「プリンセストヨトミ」のイメージもより膨らむしね。
    写真がもっといっぱいあるとよかったな。

    大阪出身で京大卒の万城目さん、小説の舞台も京都・奈良・大阪・滋賀ときて、次は兵庫か?神戸なのか?と期待しているんだけど、最近まで連載してたのはどうやら大阪の時代物みたい。
    でも、神戸に暮らしてみたいとおっしゃってくれてて、ポジティブな印象を語っていただいているので、いつか万城目ワールド in 神戸、読めるといいな。

    いちばん行きたくなったのは鳩山会館かな。(笑)
    マキメ氏のけちょんけちょんな発言がおもしろし。
    あと、一橋大学。「おおかみこどもの雨と雪」の大学なんだよね。
    御影公会堂は「火垂るの墓」に出てきます。絶賛されていてちょっとうれしい。
    帰省したとき、地下の食堂に行きたい。

  • 万城目学さんと門井慶喜さんが大阪、京都、神戸、横浜、東京に現存する近代建築を訪れ、その魅力を語り合うという愛にあふれた1冊。
    近代建築と言われても何一つ思い浮かばない人間でも楽しめた。

    特に建築家の話が面白かったし、『プリンセス・トヨトミ』で名前を知った辰野建築の復習にもなって、小説からまた違う分野に興味が広がったのも嬉しい。

    建物の写真がもっと多くても良かったのではないかとは思うものの、万城目さんと門井さんがにこやかにポーズを取っている写真の方がこの本には合っているのかもしれないなという気もする。

    それにしても人物索引の最初が「阿久悠」というのが面白い(笑)。
    阿久悠の話どこに出てたっけ?なんて思う時があるのだろうか‥

  • あの建物とこの建物の建築家が同じだったのか!ということを初めとして、楽しいウンチクが満載。函館も有ったら良かったかもしれない。写真がちょっと足りない。

  • 横浜散歩・東京散歩ページのみ読んだ。
    知ってる場所と知らない場所が混在してた。

  • 建築の素人(のはず)の作家二人が、大胆に近代建築をめぐり、語る・・・という本。大阪、京都、神戸、横浜、東京

    大阪市中央公会堂、大阪城、綿業会館、京大時計台、進々堂、海岸ビル、ホテルニューグランド本館、東京駅、築地本願寺、鳩山会館等々57件

    建築家は辰野金吾から始まり、渡辺節が大きく取り上げられている。コルビュジエからの人脈模様も。

    万城目学はご存知、「鴨川ホルモー」、「鹿男あをによし」、「プリンセス・トヨトミ」の売れっ子小説家。

    素人にしてはというか、素人ならではのデザインに対する鋭い突っ込み、建築が建てられた来歴というか背景、建築家の人脈、人柄。

    建築の専門家では考えられないうんちくの数々。非常に勉強になる。建築ガイドブックとしては超一級・・・金メダルを差し上げたい。

  • プリンセス・トヨトミで辰野金吾についての記述があり、なるへそと思ったのだけど、万城目さんの建築に対する愛が窺える本。
    前田國男邸について、1人用戸建ての中で一番贅沢と書かれていて、確かに!と思った。
    ああいう家が欲しいんだよなあ。シンプルで居心地の良い家。

    建物をメインに旅行行きたくなった。

  • おすすめの近代建築をめぐりながら、その魅力を語り合う。写
    真があるので、建築の知識がなくても大丈夫。
    二人の熱い語りが、面白い。
    知っている建物の方が、より楽しめる。
    カメラ片手に行ってみたくなる。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-8490.html

  • 「東京、はじまる」の作者だったので。

    面白かった。
    「東京、はじまる」の作者と
    「プリンストヨトミ」の作者万城目学さんが、
    神戸や京都、東京などの近代建築を散策している。

    二人の会話も面白かったし、写真も良かった。
    建物の写真がメインなのだが、
    そこに二人の姿が入ることで、
    建物だけの写真よりも、不思議と建物が良く見えるというか。
    実際に行って見たことのある建物なのに、
    プロのカメラマンが撮るとこんなに可愛く撮れるものなのか。

    二人がとても楽しそうなのも印象的だった。

  • <閲覧スタッフより>

    --------------------------------------
    所在記号:523.1||マキ
    資料番号:20101087

  • 米澤書店おすすめで手にした。建築家、代表作しか知らなかったが、当然だけど辰野金吾だって東京駅だけでなく、普通のビルだって設計してるんだ…藤森さんほどのキレはないが、読みやすい入門書。進々堂、門井さんに共感。写真はもっとふんだんにほしい。せめてコメントしてる部分は!

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著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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