え、なんでまた?

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163762302

作品紹介・あらすじ

NHK連続テレビ小説『あまちゃん』、映画『中学生円山』、TVドラマ『11人もいる!』…思わず聞き返したくなるあのセリフは、ここから生まれた!宮藤官九郎がTV、舞台、音楽、映画、地元で耳にした名セリフ&迷セリフ80個。

感想・レビュー・書評

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  • 『ジャッキー・チェーン』
    『サモハンキンポ』
    ダメ!今すぐ棒を1本ジャッキーの店から借りて来て![笑]

    40代の会話を20代の子が聞いて書き出した
    聞きまつがい、書きまつがい。
    そうか、知らないんだもん、聞き取れないし
    どこで点や伸ばし棒があるか、区切りがあるか見当つかないよね。

    『ブルー・スリー』
    もはやアバター3人衆みたいでステキ[笑]

    始まったばかりのNHKの朝ドラ『あまちゃん』の執筆の話、
    集中して書くためにビール断ちをして、仕事は進まないけど
    ビールを飲まずに1日を過ごしたことで達成感を感じた話[笑]
    メロンパンに対するネガティブな情報しかない
    露店のメロンパン屋さんの切ない旋律リフレイン。

    ドイツからのファンレター。
    日本語で必死で書いてくれた手紙。
    おぼつかない日本語。でも情熱的で感動的で「だ」の活用がおかしい。
    「音楽はPUNKROCKだった。素晴らしいだ」。

    「おっぱい」と「わっしょい」。
    作家は全てのセリフの意味を伝えたいわけではないと
    いうくだりにも、すごく感銘を受けた。
    悲しいかなセリフとは、喋れば意味が伝わってしまう。
    よりによって感銘を受けるエッセイがおっぱい絡みの話は
    100%だった自分に驚く[笑]

    クドカンさん大好きなのにこの本でエッセイを初めて読む。
    これもまたタイミングだったんだろうけど、
    ほんとおもしろすぎた!今までのエッセイも絶対読もう。

    面白いにきまってると、かなりハードルが上がった状態で
    読み始めたのにも関わらず、想像を超えて面白かった。
    娘かんぱちゃんとの日常で、クドカンさんが思った以上の
    溺愛ぶりなのもすっっっっごくかわいくて楽しかった。
    「お熱どう?下がった?良かったね。
    ちゃんとお水飲んでおしっこしてお水飲んでおしっこして
    お水飲んでおしっこして寝るんだよ」

    どんだけおしっこ[笑]

    気持ち悪くてもっと読みたい[笑]クドカンさん、かわいいだ。

    • kwosaさん
      あやさん(と、お呼びしてもよいでしょうか)!

      レビュー冒頭から心を鷲掴みにされました。

      世代直撃の僕ですら「サモ・ハン・キンポー」は難易...
      あやさん(と、お呼びしてもよいでしょうか)!

      レビュー冒頭から心を鷲掴みにされました。

      世代直撃の僕ですら「サモ・ハン・キンポー」は難易度高いですよ。当時は「サモ・ハンキン・ポー」だと思ってましたもん。
      そして「ジャッキーの店」に撃沈。そんなチェーン店なら是非行ってみたい。

      『あまちゃん』観てますよ。
      朝からスカのリズムに乗ったオープニングでテンションが揚がります。
      ドラマ、こんなに初回からぶっ飛ばして大丈夫かな。でも毎日クドカンドラマが観られるなんて幸せだなぁ、って思ってます。

      僕もエッセイは読んだことないんですけど、もうこのレビューだけで面白いことがビンビン伝わってきます。

      絶対、読まねば。
      どうもお邪魔しました。では。
      2013/04/03
    • 山本 あやさん
      [♥óܫò]∠♡kwosaさん

      kwosaさん、こんにちはー。
      あっ、呼びやすい呼び方で呼んでください。
      ありがとうございますーっ[*・ー...
      [♥óܫò]∠♡kwosaさん

      kwosaさん、こんにちはー。
      あっ、呼びやすい呼び方で呼んでください。
      ありがとうございますーっ[*・ー・*]

      ジャッキーのチェーン店、一体どんなお店なのか
      その想像の向こう側を覗いてみたくなりますよねー[笑]

      『あまちゃん』、おもしろいですよねーっっ[*Ü*]
      ほんと!朝からあのオープニングでテンションあがりますーっ。
      朝ドラって、山口智子さん以来で、20年以上
      見たことなかったので、久しぶりの朝ドラ参加なんですー♪
      160回以上もこんな幸せな時間を重ねられるなんて
      うれしすぎますよねーっ[*´▽`*]

      おもしろかったり、親バカがかわいすぎて
      読んでる側が幸せすぎて顔がゆるんじゃったりで♡
      思わず声に出して笑っちゃうところもいっぱいだったので
      外での読書には不向きでした[>▽<*]
      kwosaさんの感想楽しみにしてますーーっ。
      楽しい楽しい時間になりますように☆
      2013/04/04
  • 週刊文春誌上で連載されているそうだ。
    基本的な造りは『いまなんつった?』とほぼ一緒。

    2010年から2012年までのものをまとめたものということで。
    掲載順ではなくテーマ別に並んでいるので判り難いが
    震災の前と後ではなんとなく文章の雰囲気が違ってるのが読み取れた。
    宮藤氏の出身地である栗原市周辺はいちばん震度が大きかったと記憶しているので
    被害が少なかったとはいえ思うところがあるのだろうな。
    私事だが母の実家が栗原(若柳)と山一つ隔てたところにあって
    津波の被害はなかったけど家が少し壊れたと言っていたので
    多少はそういう気持ちの揺れのようなものが理解できる気がする。
    気がするだけなのがなんとなく切ないけど(爆)。

    1年前の時点で既に『あまちゃん』と『中学生丸山』に言及しているのが
    今の時点で読んでニヤニヤしてしまう。
    能年さんに関しては、ブレイクしないというジンクスは当てはまらないようで。
    よかったよかった。

    個人的に面白かったのは、我が家でも全く同じ遣り取りが繰り広げられている『いずい』論争。
    両親もやはり標準語で『いずい』に当たる言葉はないと嘆いているので
    この遣り取りになんつーか東北人の魂を見た(笑)。
    ポジションの話に置き換えるとは巧いなぁ。
    そして、『黒柳さ~ん』の章で
    伝説(?)の『アルフィー犬山事件』に言及しているのに爆笑した。
    懐かしいなぁ、『ザ・ベストテン』。大川栄策の箪笥担ぎ(笑)。
    他にも杏里さんの足元で子犬が粗相しちゃったとか、いろいろ思い出すなぁ。

    最初に書いたことと被るけど
    『いまなんつった?』に比べてこの本は真剣度合いが高いというか
    芯の部分はブレないということが見て取れて興味深い。
    『あ、マコトさんだ』の章で芦田愛菜ちゃんのことを真剣に憂える宮藤さんは
    やっぱりお父さんなんだなーとしみじみと思ったり。
    そういうところはかっこいい風だなぁ(笑)。

  • 好奇心と生真面目がミックスされているような。
    ゆるふわな。
    下ネタ上等でもあり。
    思ったことを思ったままの文体で書いてあって、それでいて乱れた日本語とは一線を画すところが、読んでいてカイカン。
    一番吹いたのが、クドウかんと呼ばれた、というところ。電車内だったので、一人笑いをごまかそうと挙動不審になりました。

  • 黒沢清さんの本の引用、映画の定義…かつフレームの外の世界へと想像力をかきたてるもの…クドカンのドラマ、たとえばあまちゃん見ていてもそう感じます。フレームの外というより、役者さんの背景まるごとストーリーに借りてしまっているような…そもそも小泉今日子と薬師丸ひろ子さんがアイドルであることなど。本歌取りとでもいうような深みが面白いです。だから海女の美保純さんが北の国からでいうと富良野に帰ったの人、HOMEにいる人のイメージがしっかりあります。

  • 「ハンサムなのにバカ」という誰も走ってないレールを暴走する男、「勝地涼最強説」に激しく同意、同感。バカンサム系男子の時代カモ~ン♪

  • クドカンてこんな事考えながら作品書いてるのかあ〜と少しは知る事が出来た。
    寝る前にちょっとずつ読んで、一日の最後に笑って寝る、という生活が出来て楽しかったです(´∀`)
    他のエッセイも読んでみたいです!

    • kwosaさん
      mgsaekiさん

      フォローありがとうございます。

      クドカンの頭の中って気になります。
      「一日の最後に笑って寝る」って素敵ですね。
      僕も...
      mgsaekiさん

      フォローありがとうございます。

      クドカンの頭の中って気になります。
      「一日の最後に笑って寝る」って素敵ですね。
      僕もエッセイ読んでみようかなと思いました。

      これからもよろしくお願いします。
      2013/07/08
    • mgsaekiさん
      コメントありがとうございます。

      寝る前以外にも読みたかったのですが、
      いかんせん声を出して笑ってしまうので人前では読めず、、
      自宅でと思っ...
      コメントありがとうございます。

      寝る前以外にも読みたかったのですが、
      いかんせん声を出して笑ってしまうので人前では読めず、、
      自宅でと思ったらこのスタイルになりました(笑)
      寝る前の一笑い、おすすめですよ!
      2013/07/15
  • 週刊文春連載コラム第2巻に
    良々&猿時&村杉の対談付。
    「あまちゃん」の話題もあって嬉しい。
    ナレーション下手を嘆いていたが、
    夏ばっぱのナレーションはんめもんだぞい。

    章立てせず連載順に
    漏れなく収録してくれたほうが嬉しいんだけどな。

    【図書館・初読・5/6読了】

  • めちゃくちゃ読みやすい。

  • 撮影や舞台のときに言われたセリフ、かわいらしい娘さんの話すセリフ、日常でぼそりと言われたセリフ。
    印象的なセリフをタイトルにした面白エッセイ。震災後にいろいろと考えているあたりはとても真面目。『あまちゃん』はこうやって作られていったんだなあ、としみじみ感じた。

    グループ魂、港カヲルさんの武道館MCは「ファッションヘルス武道館へようこそ!」だったらしい。(こういうセリフもクドカンが台本書いてることに驚く)

    震災から半年後、福島でのフリーコンサートでは『ペニスJAPAN』をいつも通りやることを選択。

    ふざけながら、かっこいい。面白くて、たまに感動させてくれる。クドカンはそういう人だ。

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著者プロフィール

脚本家、俳優、作詞家、演出家、映画監督、ミュージシャン。1970年、宮城県生まれ。91年より大人計画に参加。2001年に日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した映画「GO」をはじめ、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」、NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」など数々の話題作の脚本を手掛ける。16年「グローイング アップップ」、21年「わーわーわー~はじめてのウソ~」などの楽曲をNHK Eテレ「みいつけた!」へ作詞家として提供。また、同局のアニメ「わしも‐washimo‐」の原作絵本(安斎肇絵、小学館)も担当。

「2023年 『NHK みいつけた! グローイング アップップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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