- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163766607
作品紹介・あらすじ
苦しいのに何故、山に登るのか?辛いのに何故、病と闘わなければならないのか?女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功したことで知られる田部井淳子さん。山の魅力について語ったら、彼女の右に出る者はいません。その田部井さんが昨年の春、突然がんで余命三カ月、治療を受けても五年生存率が三割と宣告されます。普通ならそこで落ち込むところですが、そこは国内外問わず数々の頂を制覇してきた登山家のこと。やはりただ者ではありません。週に一度の抗がん剤点滴の合間を縫って、山へと向かいます。薬の副作用で太ももが上がらず、自宅の階段を上ることさえ大変な状態だったにもかかわらず!
感想・レビュー・書評
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すごい人だ。
山登りの話はもともと好きな方なので楽しく読めたんだけど、余命三か月と宣告されてからの話はただただ驚いた。すごい人だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
抗がん剤治療の合間を縫って山に登る、そこに辛さや苦しさが見え隠れするが悲壮感は感じられない。
『生きているうちに、自分の足で』
素敵だと思う。 -
感想
山を登る。辛いけれど頂の景色を求めてしまう。病は誰の目の前にも立ちはだかる。それを越えられると考えることができるか。人生の岐路。 -
田部井淳子さんの「それでも わたしは山に登る」、2013.9発行です。山から学んだこと、それでもわたしは山に登るの2つの章立てです。偏らずに見る、山に近道はない、どう思われているかにとらわれない など、山から学ばれたことも田部井さんのお人柄だからこそとも思えます。川越の自宅の庭には、三春町の滝桜の子孫樹が育っているそうです。太ももが上がらない、ひざに力が入らない、息が切れる・・・、そんな中での富士登山、流石、田部井淳子さんでした! 田部井さんの人生最後の山は、富士山でした!
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786.1-タベ
300524469
「なぜ山に登るのか…そこに山があるから」という名言はイギリスの登山家ジョージ・ハーバート・リー・マロリーのことばですが、「なぜ、あなたはエベレストに登りたかったのか?」と問われて「そこにエベレストがあるから(Because it's there. )」と答えたのが正しいようです。
さて、世界最高峰のエベレスト(8,848メートル)に女性では史上初めて登頂した登山家の田部井淳子さんが今年10月に腹膜がんで死去(77歳)されました。
前年の春に、突然がんで余命三カ月、治療を受けても5年生存率が3割と宣告されます。
誰でもそこで落ち込むところですが、田部井さんはやはりただ者ではありませんでした。週に一度の抗がん剤点滴の合間を縫って山へと向かったといいます。薬の副作用で太ももが上がらず大変な状態だったにもかかわらずです。
何が田部井さんをそうさせたのか、それには山への熱い思いがあったからに他ならないと思います。「辛いのに何故、山に登るのか?」は、「辛いのに何故、病と闘わなければならないのか?」に通じるものがあるように思います。
試験対策や就職対策でたいへんだという学生の皆さんにこそ読んでいただきたい本ではないかと思います。
なお、最近出版された「再発! それでもわたしは山に登る」は、病魔との闘いをしながらも山への計画を続けた田部井さんの手記です。併せて読まれてもよいかもしれません。 -
田部井のおばちゃんはすごい!
ちょっと体がおもいくらいで
めげちゃいかんぜよ! -
高所での判断力の低下や雪崩の恐怖と言った山ならではの話だけでなく、女性ばかりの登山隊の人間関係、リーダー論にまでなっています。
また、がんで余命6ヶ月と言われたところからの復活、抗がん剤の副作用と戦いながらの活動など、感心することしきりです。 -
2015.1.10
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数多の困難にぶつかりながら自分のやりたいことに取り組んでいく姿勢が凄いと思った。
巻末の海外登山歴を見て、さらに驚きました。