サマーサイダー

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 430
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163806402

感想・レビュー・書評

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  • 蝉!!!!!!

  • 青春小説だと思ってたら一体なんのジャンルかわからない本でした。SF…??

    脱皮と成長(成人)の発想、面白い。
    伏線が重なって、軋んでいくのがわかりやすくて、勢いよく読めました。
    虫嫌いなので、描写には辛いものがありましたが。。。

    三浦、いい!

  • ちょっとファンタジー+ホラーの入った青春もの。
    メインキャラの心の動き、想いがもどかしくも、理解でき、一人ひとりがこの先どんな道を歩いていくんだろうな?と思わされた。
    第2章がありそうな感じの終わり方だった。

  • 時かけみたいな青春小説なのかな!と思ったらホラーでびっくりした。恵くんみたいな男の子のぜったいにどこかにいる感じがすごいリアルでよかった。でも三浦が好きな気持ちめっちゃわかる〜!蝉を踏み潰す感覚が最悪な中での告白にはいまここで!?とは思った。いや三浦くんにとっては真っ暗だからこそだったんだろうけど。
    教師と生徒や周囲との繋がりや関係が深いのは田舎ならではの感覚としてなんだろうな〜とは思うけど、いや倉田〜と思っちゃう。感覚が違いすぎる感じはちょっときつかったかも。わたしが女で大人だから余計かも…。
    佐野の、成虫になったらパッと輝いてなにもかもわかるかも、みたいな感覚は、誰もが子どもの頃に抱いていた、大人になったらきっと自動的に全部わかる!みたいな感覚なんだろうなと思った。実際大人になってもなにかが突然に変わるわけじゃないのにね。
    どんどん不気味になっていくチヒロさんすごくよかった。美しくて不気味な女は最高なので。口調が大変穏やかなのもよかった。

  • タイトルといい、途中までの展開といい「あぁ、地方都市に住む現代っ子の青春小説やな」と思っていたのだが…いや、最後まで、それは間違いなくそうなのだか…

    どないしてこんな展開考えるねん。ホラー要素入れるっていうても、蝉入れるか!後半の展開にびっくりしてしまい。そのびっくりの核心が、いつの間にやら蝉から巨乳マドンナに切り替わっているのもびっくりしたし…。

    おっさんが読むには甘酸っぱ過ぎるかと思ったが、甘酸っぱいとこさえ若者に譲る気があるなら、世代関係なしに楽しめる佳作。

    ちょっと甘めやなと思いつつ、余りにびっくりさせられたので満天の☆×5で

  • 高校に入って初めての夏休み。廃校になった中学に作業をしに集まっていた幼馴染三人。彼ら一人一人は、それぞれに抱える想いがあったが……。不器用な少年少女たちがお互いにぶつかりあう中でからでてきた結末にはニヤニヤしちゃいました。この両想いがっ(笑)。市川春子さんのイラストが雰囲気によくあっていてまたぐー。

  • 2015.5.13 読了。

    自分の中学校が
    自分の卒業で 統合され 廃校になり、
    その夏休みに 学校の備品を
    海外の学校に送るために 招集がかかる。

    当初は 5日間で終わるはずが
    来る人数が 日に日に減り、
    私 倉田ミズ、三浦誉、恵悠、
    産休中の 千比呂先生(指導者として)
    だけが残る。

    ここに至るまでの話が
    随所に挟まれて、
    徐々に彼らの今の状況が
    わかってゆく。

    そこに絡む 佐野先生がヤバイ!
    ヤバすぎる!

    そうなると、先が気になって どんどん
    読み進む。
    これは 面白かった!

    それにしても、よくこんな話 考えつくなぁ。。。

  • 思っていたより後味のわるさがなかった!三人のやりとり それからなんといっても三浦の描写に惚れました このじめり具合がすきです

  • 初壁井ユカコさん。青少年の青春を書くのが上手な作家さんと聞いていたけど、夏の情景や香りが浮かぶほど描写が上手で驚いた。文章を読んでいるのに、まるで五感を使っているような。

    両片思いですれ違ってて甘酸っぱいふたりだった。結ばれたときの、探るような口付けが印象的ですごく好き。

    青春とホラーとミステリー。夏と蝉と高校生。一冊にこんなにテーマが詰まってるのに、作品としてまとまってるのが凄い。

  • けっこうおもしろかった~
    蝉人間の話だった・・

    小学校からの幼馴染の3人のこいもよ・・う?
    蝉人間の先生の奇妙な死の真相とか
    中学校のマドンナ先生(巨乳)のこわ~い実態とか
    なんだかよくわかんないけどおもしろい

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著者プロフィール

第9回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー。その他の著書に、『鳥籠荘の今日も眠たい住人たち』(電撃文庫)、『エンドロールまであと、』(小学館)など多数。

「2009年 『NO CALL NO LIFE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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