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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
“リーダーシップ”あふれる総理大臣が登場したことにより将来への希望の兆しを見せる日本。しかし、その希望の兆しが虚像だったら・・・。 元々は、別冊文藝春秋に連載していた同名の小説らしいのですが、3.11東日本大震災の発生とそれに伴う福島第一原発事故を受け、内容を大幅に加筆修正して刊行されています。3.11をベースにしていますので、事あるごとに3.11が語られますし、福島第一原発事故も語られてい... 続きを読む »
面白い。重量感がある。最後は少しあっけない感じもしたがそれまでは迫力あり、読み応えあり。今の日本に宮藤氏が欲しい。出張の行きに読んでしまう。作者の知識とそれをエンターテイメントにする腕力に脱帽。
時に適った作品。政治について、原発について、ニッポンについて、アフリカについて、もっと勉強しないと、と思った。
福島の事故(余談: なぜフクシマっていうの?)後に加筆・修正されたという政治の話。
同年代の記者神林と、政治学者から総理側近になった白石を中心に報道と官邸内部を描いているのだが、物足りない。キャラがたっていないし、絡みもイマイチ。
原発の将来に対する考察や日本国民の在り方というか国民性にも突っ込みが足りない。性急に書き上げた感がある。
ところで、白石は自覚なしのイケメンらしいんだけど、突っ込んでるんだかスルーなんだかわからない扱いがかえって気になる件。
物語のスケールが壮大になっている。日本と世界というフィールドは変わらないが、政治がテーマとなっているようだ。文中には、3月11日の地震のことが盛り込まれているが、全体に与える影響は、大きくないと思う。上手にインパクトを与えるように書いているのは技が素晴らしい。
正義がテーマの一つであると思うのだが、政治をテーマにした正義の話は信じがたい。逆に「蘭丸」という発想は素晴らしいと思えた。そして、原子力という着眼点も良かった。アフリカという土地に関して、自分では知らないことが多いので本書の内容を鵜呑みにすることになるだろう。首相がシンボルと化していく。私にとっての国のシンボルは天皇である。時代の変遷?作者の暴挙か?政治はショウである。
宮藤隼人という熱意あふれる政治家の演説を聞いて影響を受けた幼馴染の2人、慶大生の神林祐太と東大生の白石望が、それぞれ、新聞記者と首相官邸仕えという道を歩む。昔ながらの記者の東條、見かけと違いものすごい正義感にあふれた側近の田坂が絡んで織り成していくストーリー。3.11東北震災後の疲れた日本を復興に導く展開は、ちょっとわくわくもした。宮藤の独裁化とその結末は、ちょっとステレオタイプな展開だったけど。まぁ、面白かったかな。
震災後の復興を願う政治家、新聞記者を通じて、世界情勢の話など、人と人との駆け引きが面白い本でした。ただ、読み終わるのに時間かかったよ。
震災発生1年を挟んで読了。エネルギーと政治に正義はどう関わるのか。遠くの国のクーデターは我が国の政況とどう結びつくのか。「あの」総理の時代は遠くに過ぎ去ったけど、強いリーダーを求めることの危険や、自治体レベルで全体主義に持ち込もうと試みる首長が登場してきている今は、政治と正義の危うさをもう少し考えたくなる。無関心ではいられない。
バカでもわかる言葉を力強く放つことで国民から支持を得ていた政治家が「政界を引退する」と発表するやいなや嬉々として貶し始めたり、企業から賄賂を貰っていそうな悪人顔の政治家を無理やり刑事事件の被告人にしたり、税金の無駄遣いをなくすべく奮闘する政治家を独裁者だと罵ったり、言葉が過ぎる政治家は大いに馬鹿にして、言葉が足りない政治家は秘密主義者扱い。
そんなふうに、ダメ出しすることこそが政治への関心だと勘違いしている輩が蔓延っているこの国で絶大な支持を得られるリーダー像をとことん考えると、確かに、本書に登場する宮藤のようなキャラクターが出来上がるかもしれない。
でもたぶん、宮藤みたいな人だろうと大いに叩かれるんだ、今の日本じゃ。
面白いけど、ちょっと複雑。
原発と政治の裏側を描いた作品です。
(メインは政治の方)
序盤は、ちょっと入り込み難かったですが、後半は一気読みで、総評としては面白いと思います。
ただ、原発が絡むので複雑な心境になりました。
私は被害にあってないのに、なんか傷口に触れる感じがしたので、繊細な人は、もうちょい時間を置いたほうが良いかもしれません。
震災後に加筆した作品のようですが、
震災前にまっさらな気持ちで読めたら良かったんですけど…
とはいえ、作品として読んで損はしないと思います。
「ハゲタカ」の真山仁さんの作品。震災後の日本を舞台としており、政治とはいかにあるべきか、原発とどう向き合えばいいのか、小説を通じて考えさせられた。
一通の新聞にそれぞれ内容の異なる3本の記事が掲載されていた。生き馬の目を抜く政治の中で、総理が語る「正義」は、その3本の記事の見えなかった相関関係に絡みとられていく。
主人公は天才内閣調査官と記者。二人の因縁と成長も描かれたくましくそれぞれの正義を貫こうとする。総理が織田信長、首席秘書官が藤吉郎、官房長官が光秀、調査官が蘭丸なのであれば、いつかは家康を描いた話もして欲しいなぁとハゲタカのような続編を期待してしまう。直木賞候補になったが直木賞を取れなかったこの作品。それでも抜群に面白いです。
なんとも言えない読み応え。
震災後に加筆しているので、原文がどうなっていかのか気になる。
エネルギーに関係する問題(原発の安全性・輸出、資源の獲得競争、途上国のリーダーの汚職・・・・、)が、詰め込まれていて、エネルギーについてはやっぱり現実の世界でも一筋縄ではいかないだろうなあと痛感。
3.11の前から書かれているが、もろ震災や原発事故がテーマな硬派な小説。 原発事故から数年後。希代の演説家であり、理想に燃える若手政治家が首相になり、その行動力で日本再生に粉骨砕身する。しかしその切り札は原発産業、というこのタイミングだからこそ読むべき作品。 しかしテーマは原発ではなく、政治権力を上り詰める内に、自縛的になっていく哀しい姿であり、マスコミや首相を支えるスタッフが如何に「第四の権... 続きを読む »
非常に面白かった。普段マスメディアではタブーのような扱いを受けている(?)国際政治の常識が当たり前のように作中で語られることに驚くとともに、フィクションとはいえこういうことを堂々と語れる国に住んでいることに幸せを感じた。
東日本大震災をうけて大幅な加筆修正を行ったということで、細かな点でやや無理を感じられる部分もあるものの、全体を通して著者の情熱が感じられる傑作だと思う。
文庫化する際に更に加筆修正が行われることを期待する。
図書館にて。
大震災から3年後の日本を舞台にした政治小説で、第146回直木賞候補作。
最初は読みづらかったが、中盤からどんどんひきこまれていった。
著者の熱意がものすごく伝わってきた。
ラストは、ああするしかなかったのだろうが、でも拍子抜け。
その時々の旬なネタを小説にする手法は健在。今回は原発と政治。引き込まれる展開だけど、なんとなくの終了でいつものパターン。著書では「マグマ」が一番。


半年ほど前に本屋に並んでいたんで読みました。
原発事故後の政治を描いた小説です。出版直前に原発事故が起こり、加筆修正をしたそうで、原発事故前にこのような話を書いていたことに驚きです。
話は原発事故...





