白樫の樹の下で

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 108
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163807201

作品紹介・あらすじ

いまだ人を斬ったことがない貧乏御家人が刀を抜くとき、なにかが起こる。第18回松本清張賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 2011年4月第18回松本清張賞受賞。同年6月文藝春秋刊。2013年12月文春文庫化。硬派でありながら、花も実もあるチャンバラストーリー。緻密な構成の仕上りで、楽しめた。

  • いいです。青山文平。まだ2冊ぐらいですが、ハマってしまいそうです。揺れ動く心と下僚のみながらの武士の矜持、幼馴染との友情悩みながらの日々、いい。ややもすると、優柔不断にみえるが、これも人間である。

  • 新人だそうだが、面白く読んだ。小普請組の子供のころから一緒だった三人の剣士。大人になり、それぞれの道を歩みだすと、思わない展開に。

  • ラストの失速感が惜しまれるが、
    面白かった。(息切れ?)
    時代小説では大前提の、
    「人を斬る」ことの重さがズシリと
    伝わってくる。

    武士かどうか、葛藤し続ける主人公や、
    剣術道場を社交場と言い切りつつも
    どこかに剣客としての矜持も見え隠れする
    道場主など、太平の江戸、そんな考えも
    あったかもな、と思わせるところが
    著者の腕。

  • おおお…。
    淡々としてるのに、あれよあれよと終わってしまった。

  • 期待ほどではなかった。
    まあ、こんなものか。

    悪くは無いのだけど、
    特にどうということもなく・・・。

  • 久しぶりに短時間で読み終えた本。自分は武士なのか悩みながら生きている描写がよい。本を読み始めて引き込まれる世界観があった。最後の方で迷いがあるから武士としてはよいという、今の時代でも考えさせられる一言であった

  • 同じ剣術道場に通う幼馴染の3人。
    昇平は小人目付の役が付き、登は剣に秀で一口の名刀を預かる。兵輔はなんの活躍もできず何か目立った働きをしたいと焦っている。

    3人とも常に迷いながらそれぞれの道を進んでいるのに、たどり着いた場所の何と違うことだろう。戦乱がなくなった世だからといって剣による武士の仕事がなくなるわけではない。
    刀を持つことによって、自分の内面を深く覗き込み、無刀では気がつかなかった心を見るのか。

  • 文章がいいという評判に読んでみたくなりました。
    読んでみたところ、品のある文章です。
    ちょっと、タイトルが平凡というか、内容とぴったししてないような気がするので、もう少し、工夫して欲しかったかな。
    人を斬ったことがない侍の時代。貧しい侍。極悪人がいるわけではないのに、なぜ、こんなつらい結末を迎えなければならないのか。どろどろした文章でないから、より、澄んだ哀しさがあります。
    蝦夷地へ行く、緬羊を飼う、少し現実から離れた夢が心に残りました。

  • このミスで茶木が絶賛していたので読む。人が死にすぎるのは下手な小説。特に幸せの絶頂から突然相手が死ぬのは下手の小説や映画の常套手段。私はその手のあざといストーリーは認めない。

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著者プロフィール

作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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