こいわすれ まんまことシリーズ 3

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 741
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163807607

作品紹介・あらすじ

「私は父親になるのかい?」江戸町名主の跡取り息子麻之助に待ち受ける運命は。「まんまこと」シリーズ第三弾。

感想・レビュー・書評

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  • 最後は思わず、「若旦那!」(しゃばけシリーズじゃない)と、叫びたくなるような、切ない話になっていました。

  • ようやく悲恋をふっきれてお寿ずをちゃんと想い始めたのに…

    不憫すぎます。。

  • 久しぶりにこのシリーズを読んだので、最初の「おさかなばなし」では麻之助ってこんなだった? と違和感を感じたけれど、読み進めるうちにいつもの感覚になった。
    人生は簡単にはいかないのだろうし、これからシリーズが続くなかで麻之助の人間的幅みたいのが広がる要素にはなるのかもしれないけれど、今回の試練は辛すぎる。
    最後の最後におお泣きしてしまった。

    • norigami112さん
      nyancomaruさん、基本的には主人公たちが問題解決して1話完結のシリーズだと思うので、割りとスッキリとした気分になるのですが、今回は何...
      nyancomaruさん、基本的には主人公たちが問題解決して1話完結のシリーズだと思うので、割りとスッキリとした気分になるのですが、今回は何となくいや〜な感じが漂い続けたというか…
      「アコギなのか…」は以前に読みました。詳しく覚えてないですが、割りと楽しめたと思いますよ(^O^)
      2012/07/06
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「今回は何となくいや〜な感じが」
      何冊くらいのシリーズか確認しにサイトを見たらインタビューがありました(ネタバレになるかも知れないので私は読...
      「今回は何となくいや〜な感じが」
      何冊くらいのシリーズか確認しにサイトを見たらインタビューがありました(ネタバレになるかも知れないので私は読んでません)
      http://hon.bunshun.jp/articles/-/375
      2012/07/10
    • norigami112さん
      nyancomaruさん、サイト貼り付けありがとうございます。子どもが昼寝でもしたらPCで見てみたいと思います(^O^)
      nyancomaruさん、サイト貼り付けありがとうございます。子どもが昼寝でもしたらPCで見てみたいと思います(^O^)
      2012/07/10
  • こいしりシリーズ
    前作をかなりうろ覚えだけど…
    このシリーズ好き
    でも畠中さんは、登場人物を死なせすぎる…
    まさかとは思ったけど、どちらかはと思ったけど、
    両方⁉
    時代物だからというには人死に多すぎる気が…

    名主の短編シリーズ
    三作目

  • お気楽者の癖に,よどんだ空気がとてつもなく暗い~江戸・神田の町名主・高橋家の跡取りはお気楽者の麻之助,同じ八木家の当主・清十郎,見習い同心の吉五郎は幼なじみだ。深川七不思議の一つ,おいてけ堀に清十郎が落ちたと聞いて,釣り人の魚を奪ったり,金を掠める河童を捕らえるべく出掛けたが,川越の商人が堀に攫われた我が子を探し回り,奉公人も使っている姿が哀れだ。狂歌師の連と書画師の連を一枚で番付にしたことが発端で,両国に互いに小屋を掛けて,木戸銭で競う意地の張り合いが始まる。麻之助に内々に相談したいという手紙が届けられ,出掛けていくが振られてばかり,3度目は懐妊中の麻之助の妻・お寿ずの具合が急に悪くなって見合わせたが,妻の具合が悪くなったのには,妻の友で武家に嫁いだお高の告白がある。両国の顔役・貞は女の付け届けがあるが,武家であるにも拘わらず真似をするものがあるらしい。夫婦別れする際に妻の持参金は返還されるのが習いであるが,妻は持ってきた高価な簪を売り払って男に貢いだらしいのだ。神田天満宮で富くじ一等600両を引き当てた男は,三尸の虫のお告げで当たり札を買い,さまざまなお告げを触れているらしい。鬼神のお告げで誰かが誰かを殺そうとしているのではないかとの疑惑は,神社の神職に向けられる。妻の容態が悪化し駆けつけた麻之助は生まれて直ぐ死んだ娘の死に目に会えず,数日後には妻も亡くしてしまった。茫然自失となった麻之助は柳橋で川に落ちそうになっている娘の姿を見て,思わず救いに走って自らも水に落ちたるが,娘共々無事であった。礼を告げる大店の主人は,小さな古着屋と縁談がまとまったのだが,方角が問題となって破談になったのだと相談を持ち込む~お江戸の住民の中で苦しみを抱えている者がいるんだ,大変なんだ,どうしようもないんだ・・・という空気が重くて,辛くて,目に痛い。読むのが楽じゃないのは,書き手も苦しいのがわかるけど,このシリーズは止めにしても良いんじゃなかろうか

  • 「おさかなばなし」
    置いてけ堀に河童が出るという噂話。置いてきぼり付近で子供がいなくなったとか河童に金品を奪われたとか。
    しかもそんな噂の中,清十郎と麻之助が相次いで置いてけ堀に落ちるという事故が。
    お寿ずは麻之助の子を身籠る。
    「お江戸の一番」
    近頃出回ったとある番付が元で絵師の連と狂歌の連の間で争いが起こっているという。麻之助のもとに裁定がもちこまれるが。
    「御身の名は」
    女の文字で麻之助に相談があるので会いたいという手紙が来る。しかし指定の時間に指定の場所へ行っても相手が現れない。するとまた次の約束の手紙が。悪友たちは麻之助が狸に化かされているといい,謎の差出人を「おなご狸」と呼ぶようになる
    「おとこだて」
    お寿ずの友人が訪ねてきて,近頃見に覚えのない妙な噂を立てられて困っているという。一方,麻之助は茶屋で見知らぬ侍に団子を食い逃げされ根に持つ。巷では,武家の女房が色男に甘いことを囁かれて金を巻き上げられたという話の載っているよみうりが話題になっているようだ。麻之助は団子代を取り返すべく見知らぬ侍を探していて騒動に巻き込まれる。武家が懐事情の厳しさのせいで簡単には嫁を離縁できないという話。
    「鬼神のお告げ」
    庚申待ちというのが有るらしい。庚申の夜に寝てしまうと身体から三尸の虫が出てきて天に登り天帝にその人間の悪事をバラしてしまうのでその人間の寿命が縮められてしまうという。
    庚申の夜に三尸の虫を捕まえたという男が,三尸の虫からあれこれ予言を聞き,その通りに勝った湯島の富籤で600両を当てるという話。
    「こいわすれ」
    麻之助は街を歩いていて橋の欄干のところでふらついている若い娘を見かけて助けようとするが一緒に川に落ちてしまう。ちょうど近くにいた先導たちに救われるが,娘は北国屋という高級料理屋の一人娘だった。惚れた男との縁談がキャンセルになってしまいショックでふらついていたらしい。しかもそのキャンセルの理由がとある暦だという。

  • 2020.08. 記録忘れ

  • 読んだよ、前に。
    変わらず。

  •  シリーズ第3弾にして、衝撃の展開。
     でもまだ続刊があるから、これからどうなっていくのか…。
     早く続きを読まねば。

  • お寿ずさんを失った麻さんが不憫で…。
    救ってくれる続編を読みたい。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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