悪の教典

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著者 : 貴志祐介
  • 文藝春秋 (2011年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (669ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163809809

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悪の教典の感想・レビュー・書評

  • 怖かった、怖かった、怖かった~!!

    映画の予告を見たことがあるので、なんとなくわかってはいたのよ。
    若くて子どもたちに人気のある爽やかな青年教師が、学校を舞台に大量殺人をする…らしい話であることは。
    だから何となく、行き過ぎた正義感が先生を豹変させたとかなんとか、そんな話かと思っていたら、全然違いました。

    読み始めこそ爽やかが溢れていましたが、第一章を読み終わることにはすでに「この先生おかしい」と思う。
    まあ、この学校の先生達はそろいもそろって変な人ばっかりなんですけどね。

    先生が大量殺人をする理由。
    これが実に自分勝手。
    自分の思うとおりにならないことは排除していく。

    常識的に考えても能力的に考えてもこんな極端なことはできないけれど、自分が絶対で、他人を思いやることがなく、排他的で攻撃的な人って割といる。
    どんなに言葉を尽くして話しても伝わらない人っている。
    徹底的で圧倒的な断絶。

    たぶん作者が書きたかったのはそういう恐怖だと思うんだけど。
    私も途中まではそれが怖くてしょうがなかったんだけど。

    今日の昼休みに残り200ページくらいのところから読み始めたのね。
    大量殺人が始まるところ。
    あくまでも先生を信じる生徒たち、先生の恐ろしさを知って何とか生き延びようとする生徒たち。
    友だちの仇を取る。好きな子を守る。ヒーローになる。
    そんな子どもたちをあざ笑うかのように淡々と自分のクラスの生徒たちを殺していく先生。
    怖い。怖すぎる。

    ホラーもスプラッターも苦手なんです。
    怖くて怖くて、読むのが止められない。こんなに怖いところで中断なんてできないもの。
    でも早く終わりにしたくて、1時間の昼休みで100ページ読んだ。
    早く!早く!早く!

    誰か、なんとか先生の裏をかいて!
    そしてこの物語を早くおしまいにして!

    心臓が痛いほどドキドキして、いま恐怖のあまり死んでしまったとしたら、多分第三者的には私の死因はパンをのどに詰まらせて窒息。的なことになるんだろうなあと思いながらページをめくる。めくる。

    最後の100ページは帰宅ラッシュで賑わう駅の構内で読んだ。
    続きを早く読み終えたかったからというのと、静かなところで読みたくなかったからという理由で。
    もう、本当に怖かった。
    本屋大賞にホラーとスプラッターをノミネートするの、やめてよぅ。(T_T)

  • サイコパス小説の傑作!! 今まで読んでなくてごめんなさい! 『ISOLA』や『黒い家』を読んだだけで、あまり好みじゃないかな...とか思っててごめんなさい! 超好みです!!
    こんな魅力的なサイコパス、初めて。しかも、ここまでサイコパスに共感(?)できるなんて...。
    なぜか被害者よりも、大量殺人犯に思い入れしてしまう不思議さ。残虐なシーンも、主人公の視点を通すと、日常生活の微笑ましいひとコマに思えてくる。
    たぶんこの人は〝人間〟じゃないからなんだろうなぁ。すべてを破壊し尽くす様は、『シン・ゴジラ』を観た時のような、すがすがしいほどの爽快感でした!

  • 「バトル・ロワイアル」の類似小説、という感じなのだが、いかんせん教師1人 vs クラス全員なので、設定に無理を感じた。とはいえ、途中まではおもしろくて一気に読めた。

  • うーん……。
    後半、まるで筒井康隆みたいな展開に突入するけど、こういう事態になるのを避けるのが悪の天才の天才たる所以なんじゃないかなあ……(´ェ`)ン-…あれじゃ、単なる向こう見ずの異常者だ(>_<)。
    前半で執拗に描きこんできた主人公のキャラクターが全く無意味になっちゃった(>_<)。
    ☓☓☓が☓☓してなくたって、あれだけのことすりゃもう、何をどう糊塗したってバレない方が不自然(>_<)。
    和製レクター博士ともいうべきハスミンだけど、本家に比べて脇が甘すぎ(>_<)。
    前半は面白かったんだけどなぁ……(>_<)。
    結局、学園モノにしたのが良し悪しで、相手の数が多すぎるんだな(>_<)。殺害シーンが増えるのに比例して描写が雑になっていく(>_<)。

    で、おまけの短編、何だ、あれ?(゚д゚)
    創作意図が全く不明な「秘密」はともかく、「アクノキョウテン」……(´ェ`)ン-…。
    「虚人たち」に対する「巨人たち」みたいなもんか?
    となるとやっぱり、筒井康隆ぽいね( ´ ▽ ` )ノ。

    2016/04/28

  • こちらも人がどんどん死ぬ
    最後の最後まで言い逃れしようとするあたり
    それが覆される瞬間
    なるほど
    無理なようで無理じゃないのか?
    ダークな学校もの
    上下2冊、分厚いけれど読みやすい

  • ちょっと前に、今どきの子どもは虫にびびって殺すこともできないなんて話を聞いたけど、まぁ殺すってのはぶっちゃけびびるかな。虫っていっても蚊はオッケーだな、あれなら何ら罪悪感なく殺せるけど、ゴキになるとちょいと微妙だな。あれ潰すとグチャーってなってなんか白いもの飛び散るし。カナブンくらいなら大丈夫だ。ということは自分にとって殺してオッケーなものは、殺した時にブチャーってなんか出てくる奴だ。そうじゃないやつならオッケーだ。というくらい殺してよいかどうかの判断の分かれ目は微妙だ。
    たぶん昔は戦とかやってて人を殺すという行為は今よりずっと身近だったろうし、餓えたら犬やら猫やら殺して食う事もあったろうけど、今はぶっちゃけ何かを殺すというのは、少なくとも一般人が実際に殺す行為をするのはものすごくレアだ。あまりにレアすぎて、殺すという事がなんつーか、現実感がないというか、殺された!って漫画とか小説にでてきても、ふむふむってなるくらいかも。などと、殺すという事を考えてしまうのだった。
    ちゅうか何よりも女子高生がドリームシアター最高とか言ってるとか恐ろしくないか。しかもボーカルレスの純粋なインストバンドだ。うーむ、これがホントなら日本もまだ捨てたもんじゃないな。

  • すごくゾッとする話。しかも、犯人が主人公というのがちょっと。
    グロすぎて、夢に出てきそう。

  • 最初は全然怖くないじゃんと思いながら読み進めていくと、どんどん異常さを表していく蓮見先生がキモこわい。最初からすぐに引き込まれ、続きが気になって一気に読んでしまった。

  • 都合が悪くなったら殺す。
    ありえへんー!!殺しすぎでしょー!!
    とにかく悪い奴すぎます。
    読みやすかったけど、作者が何を伝えたいのか全く分からなかった。

  • サイコパスの話は好きだけど、なかなかどうしたグロかった。

  • ただただ残酷で、そこに意味を見出せず、読み終えて思うことは単に「あー、やっと終わった」

    共感できることがあればまた違うのかもしれないけど、この内容で共感ってのも無理な話かな。

  • 晨光学園町田高校の英語教諭蓮実聖司は教師、生徒ともに好かれる人気者だが、その本性は他人に共感する能力が欠如したサイコキラーだった。
    蓮実にとって邪魔になる物を次々と徹底的に排除して完全犯罪を成し遂げていくが徐々に歯車が狂い始めていく。

  • 学校という池で餌に囲まれて暮らすサイコパスという図式は、ありそうで怖い。伊達邦彦が高校の先生だったら、こんな感じかなと思った。最後はこの女性カウンセラーとの心理戦になるのだろうと思っていたら、驚きの展開が待っていた。

  • ファンも多い貴志祐介氏を初めて読みました。
    ボリュームのある本でしたが、面白く一気に読ませる内容なのはさすがの一言。

    しかし、うん、それだけだったかな。

    恐らく森博嗣氏の一連の作品を読んできたからだと思うが、特異性やホラー的な空恐ろしさに惹きこまれるほどではなかったので、文字通り、サクサク読めてしまった。

  • *高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。しかし彼は、邪魔者は躊躇なく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。戦慄のサイコホラー傑作*

    とにかく続きが気になって一気読み!
    長編なだけに登場人物も多いが、ひと癖もふた癖もあるキャラクターばかりで飽きないし、次々に起こる事件からも目が離せない。もちろん「共感能力の欠如」を知識と学習によってカバーする蓮実のキャラクターも、悪役ながら徹底していて魅力的。
    救いようのない、そこはかとない恐怖を秘めたラストも秀逸。

  • なにがおもしろいの?ときいてよみました。
    長い割にはさくさくすすみ,お!!!という展開で終わった。
    M大の女の子が大矢さんを殺していた事件で
    作者の貴志さんは,
    「理由もない殺人は理解できない」とコメントしているのを読み,
    だったらあなたの作品は何???とおもうのでした。
    映画も見たかったです,はい。

  • 『つまり、感情の動きには、論理と同様に、法則性があるということだ。

    人間の感情は、他人から認められたい、とか、求められたい、というような、基本的な欲求が、その根底をなしており、軽んじられたり攻撃されたと思えば、防衛反応がはたらいて攻撃的になる。その逆に、相手の好意を感じたときは、こちらも好意的になる。

    要するに、まったく感情というものが欠落している人間がいたとしても、きわめて高い論理的能力を持ち合わせていれば、感情を模倣することは可能だということだ。』

    新年早々、強烈な一作。めちゃくちゃ面白かった。サイコパス怖いなぁ〜。
    他者への共感能力が著しく低いおいらからすると他人事ではないなぁ〜。

  •  遅ればせながら読了

     ポイントオブノーリターンその分岐を読んでみたい。
    いかに蓮見という教諭が悪に深まるのかではなくその悪から逃れるためにどうもがいてつじつまを合わせるのか気になる。

  • さすがに読み応えはあった
    学園祭準備の蓮実対生徒の攻防は良かった

  • 読みやすい。
    ながいわりに読みやすい

    そんだけ‼︎

  • この本の面白いところは、サイコパス犯罪者の心境がつぶさに描かれているところです。サイコパス犯罪者ってアニメなんかで出てくると「理解不能なバケモノ」みたいに扱われてしまって、結局理解不能なままで終わってしまうことがありますよね。でもこの本は違いました。サイコパス犯罪者の心境を、非常に論理的に描写してくる。こういう考えだから、こういう心境になって、こういう殺し方や行動をし、それからこういう気持ちになる、という一連の心の動きが共感できるレベルで説明されています。この本を読んだからといって、サイコパス犯罪者大好きにはなりませんが、サイコパスは思考回路がめちゃくちゃなのではなく、論理的に思考した上でそうなっているんだという考えになるし、きっとそういう人はいるに違いないと思えます。

    また、最後の方に大量殺戮のシーンがあります。若干「バトル・ロワイアル」を想起したりするのですが、全然違います。

    「バトル・ロワイアル」に共感できないのは、何故殺し合いをするのか、という重要な点において何となく置いてけぼりのまま、最後まで殺し合いをするからです。「偉い人が決めたゲームだから」という設定だけど、こちらとしては「はぁ、そうですか」と相槌は打つけど納得はできないでしょう。心のなかでは「何でこんな突拍子もない設定にしないといけないの?そうじゃなきゃ描けないものでもあるの?」って思ったまま、生徒たちが殺しあう。納得いかない。

    「悪の教典」の場合、サイコパスが大量殺戮に至るまでの過程が余りに論理的であり、納得してしまう。「この話の流れだと、当然大量殺戮を行うしかないな、仕方ないな」と思ってしまうんです。読者を納得させた上での大量殺戮なんです。読み終わった後にこれに気づいたのですが、感心してしまいました。

    文章も心境描写もわかりやすいし、分厚い本ですが内容が詰まっていて損した感じがありません。超おすすめです。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    学校とは、子供を守ってくれる聖域などではなく、弱肉強食の法則が支配する生存競争の場だ。ここから無事に生還するためには、生まれ持った幸運か、いち早く危険を察知する直感か、あるいは暴力的な才能が必要になる。2010年ミステリー界を震撼させた超弩級エンターテインメント。ノベルスオリジナル短篇「秘密」、「アクノキョウテン」を収録。このミス1位(宝島社「このミステリーがすごい!2011」国内編)。週刊文春1位(週刊文春「2010年ミステリーベスト10」国内部門)。ミステリが読みたい2位(早川書房「ミステリが読みたい!2011」国内)。第1回山田風太郎賞受賞。

    前半は主人公の蓮見の行動、犯罪も面白さがあったが、後半の大量殺戮のくだりは読むのがしんどかった。

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悪の教典の作品紹介

学校とは、子供を守ってくれる聖域などではなく、弱肉強食の法則が支配する生存競争の場だ。ここから無事に生還するためには、生まれ持った幸運か、いち早く危険を察知する直感か、あるいは暴力的な才能が必要になる。2010年ミステリー界を震撼させた超弩級エンターテインメント。ノベルスオリジナル短篇「秘密」、「アクノキョウテン」を収録。このミス1位(宝島社「このミステリーがすごい!2011」国内編)。週刊文春1位(週刊文春「2010年ミステリーベスト10」国内部門)。ミステリが読みたい2位(早川書房「ミステリが読みたい!2011」国内)。第1回山田風太郎賞受賞。

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