- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163811307
作品紹介・あらすじ
園児探偵白畠リサ登場!人気ゲームのコミカライズ『逆転裁判』も大ブレイクの著者が贈る謎と笑いのハートウォーミング・ミステリー。幼稚園には危険がいっぱい!?「ひきこもりニートの僕が、姪っ子の世話をするハメに…」。
感想・レビュー・書評
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とことん間が悪い鋭一。
ただ道を歩いてるだけ
で尽く不運に遭遇する。
三十路間近のニートと
しっかり者の五歳児の
ドタバタな共同生活。
笑わせることが得意?
・・・違う、
笑われるのが特技だと
自嘲する鋭一を、
「面倒くさいなあ」と
一蹴するリサちん。
そうさ、ピエロだって
いいのさ。
変なプライドは捨てて
人を笑顔にすることの
尊さに気付こうよと。
ジョン・ラスキン曰く、
『プライドはすべての
失敗のもとである。』詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
急に姪の幼稚園児の面倒をみることになったニートのお話。ミステリーというよりもニート鋭一のニート脱出・成長物語だった印象。
鋭一の妄想や思考についていけず、あまり入り込めなかったけど、リサちんや幼稚園児は可愛かった。
誕生日のお話は目からうろこ。良かった。 -
(収録作品)小さな手のひら-五月十二日(水)/魔法の呪文-五月十三日(木)/ダンゴムシの憂鬱-五月十八日(火)/笑顔の湧く園-五月二十三日(日)/祝福のメッセージ-五月二十九日(土)/雨のち夕焼-六月二日(水)
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ニートが幼稚園の姪に更生?させられる話。
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タイトル通りの5歳の女の子と引き蘢りの30歳目前のコンビ
を描いたユーモアミステリ。ミステリ的な要素は
かなり薄めで、どちらかというと主人公ニートの
「鋭一」の遅れてきた成長期のような作品。
しかし、クロケンさん...ダメな男を書かせたら
相変わらずに上手いですw。
姉の一人娘の「リサ」の世話をすべく単身、巣を
離れ、5歳児の幼稚園児との共同生活をする事に
なったニートの「鋭一」。何をやってもまともに
出来ずに、更に動くと不運がついて回るような
ダメっぷりを、幼稚園児にフォローされるという
逆転した奇妙な暮らし。そんな中、園児達の起す
日常の謎を「鋭一」が抱え込み、それを「リサ」が
解決する...というスタイル。
そんなユーモラスな展開も後半にはシリアスだけど
人が人を思いやる...という当たり前で大切な事。
そして家族が家族を思いやる姿が、独特な形で
描かれるハートウォームな作品へと姿を変えます。
上手いですね。
気が早いですが文庫化のタイミングで
火が付きそうなタイプの作品。その後に
その時に人気の子役(芦田某みたいな)主演で
ドラマ化されそうな気配もしますw。 -
10/2読了 引きこもりの青年(といっても28歳だが)ニューヨークに仕事で出張に行った姉の変わりにその娘の面倒を見ることになって・・・。
周りとのふれあいで氷解していく、その心の成長過程は面白く、うなずける面もあった。ただ、最後・・・、その後どうなったのか、欝エンドにしろ躁エンドにしろ書ききった上で、青年の大きくなった姿を見たかった。 -
かなりお約束というか、ありきたりな展開ではあるんですが、不覚にもラストにはホロリときてしまいました。ミステリとしては弱めですが、個人的には楽しめました。
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まあまあ
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とっても頭が良くて世の中のことがよく分かってらっしゃるおませな幼稚園児と、長らく引きこもっていたアラサー男子コンビが一緒に暮らすことになり……。
周りで起こる小さな事件を解決していくんだけど、最後がね、もろもろいじらしくて切なくて、ぽろりと泣いてしまいました〜。 -
正直いうと、ありきたりなストーリーだと思いました。
しかも、こんなにしっかりした五歳児はいないだろうし、十二年も引きこもっていた人が、いくら怖い姉の命令とは言え、東京から名古屋まで一人で行かないだろうとも…。
そう思っていても、先がなんとなく見えていても、読んでいると心がホンワカしてきました。読み心地がいいんですよね。そしてサクサクと読めるので、あっという間に読了しました。
特に「第三話 ダンゴムシの憂鬱」はとてもいいお話。このストーリーの雰囲気は大好きです。
全体を通して、コミカルでハートウォーミングな内容。この本は、ミステリーとしては扱わないで欲しいな。
もっとミステリー色の濃い本を期待していたので、物足りない気分もあるけれど、黒田さんの他の作品を読めばいいことですよね。