ウィンター・ホリデー

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著者 : 坂木司
  • 文藝春秋 (2012年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163811406

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ウィンター・ホリデーの感想・レビュー・書評

  • 最終の新幹線で帰る恋人をホームで見送る
    昔懐かしい遠距離恋愛の物語より、なんだかよっぽどきゅんきゅんするような。

    デビュー作の『青空の卵』シリーズの坂木と鳥井といい、
    このハチさん便シリーズの大和と進といい、
    坂木司さんは、男女間以外の片想いを描かせると抜群に上手いのです。
    といっても、めくるめくBLの世界とかではなくて
    『青空の卵』では友人同士、この本ではまだ親子歴数か月の父親と息子なのだけれど。

    お互いに相手のことを、これ以上ないくらい深く深く思い遣っている。
    読者からすると、「あなた達、立派に両想いなのにどうして気づかないの?!」
    とやきもきしてしまうほどに。
    なのに、想いが大きすぎて、閉じ込めようとした挙句ぶっきら棒に振舞ってしまったり
    自分は相手の重荷になっている、きっといつかは離れていってしまう、と悩んだり。

    ハチさん便のドライバーとして働く今も、元ホストの条件反射がたまに出て
    お客様に片膝立てて名刺を捧げてしまう、単純だけど気のいい大和。
    一緒に過ごした短い夏休みの思い出を宝物のように抱きしめて
    冬休みを指折り数えて待っていた、しっかり者だけど繊細な進。
    クリスマス、大晦日、お正月、バレンタイン、ホワイトデーと
    わくわくするようなイベントに沿って描かれる、父と息子の究極の片想い。
    荷物はお客様へとしっかり届けられるのに、
    溢れる想いはなかなかうまく届けられない大和が微笑ましくて。

    雪が解けてふっくらとした春の大地が現れるように
    モコモコした片想いというコートを脱いだら、温かい両想いが顔を出す。
    あまりの相思相愛ぶりに、こちらまで照れくさくなってしまうような
    可愛らしい父と息子の物語です。

  • 進君の相変わらずな、お母さんっぷり、それが古女房だあったり、新婚の妻だったり、所々にある大和のツッコミが面白い。
    しかし、なんて気の付く息子なんだろう。
    でも、まだまだ子供らしくて健気に、お父さんとお母さんを会わせようとするところがかわいいなあ。

    ワーキングホリデーに続き、さくっと読めて面白かった。

  • ☆5つをつけた【ワーキング・ホリデー】の続編です。
    ずっと読みたいと思いつつ、なかなか機会がなかった本。
    やっと出会えた~!と感激ひとしおでした(笑)。
    元ヤンで元ホストの大和とその息子の進が繰り広げる物語。
    やっぱり好きだわぁ~。

  • ワーキングホリデーの続編とは知らず前作を読んではいなかったものの、十分に楽しめた。
    元ヤンキーで元ホストの宅配便配達員の大和と離れて暮らす息子の進と待ちに待った期間限定の父子での暮らし。
    冬休みやバレンタインのイベントに心温まるストーリーにほっこりさせられた。
    それにしても、しっかりものの進、このような息子がいたらなーと微笑ましい思いとなった。大和も荷物を届けることは、誰かの気持ちを届けることの職業意識も高くなり、色々な経験が元で助けになる沢山の友人がいる大和が頼もしくみえた。

  • 「人間失格」のあとに読むと、なんかすごい和むね。
    深い深い人間嫌いや人間不信の無限ループに比べたら、
    なんてシンプルでなんて前向きなことか。

    好きなものは好き。
    大切なものは大切にする。
    とてもいいことだと思います。

    相変らず、「おかん」の進がかわゆいなぁ。
    冬の話だけに、ちょっと心あたたまりました。

  • 可愛くて暖かい作品だった
    是非一作目も読みたいな

    ジャスミンの名言がすごく響いた
    ジャスミンに僕も拾われたい
    雪夜もすごくいい
    雪夜だけの作品も読んでみたいくらい

    キャラクターが個性豊かでみんなそれぞれ暖かい
    大和がんばれ

  • ワーキング・ホリデーの続編。
    前作を読んでから随分間が空いてしまったが、この本だけでも人物像を読み取れるので、問題なかった。
    冬の季節のイベントに合わせて、ハニー・ビーの仲間とヤマト、ジャスミンの仲間たちが楽しく、ちょっと「きゅん」となる話を、読み終わった後はほっこり感で包んでくれます。
    前向きに生きる勇気を与えてくれる本です。
    ラストを読んで、続きが気になる。

  • 『ワーキングホリデー』の続編。
    元ホストの宅配配達員ヤマトが、離れて暮らす息子進と過ごす冬の出来事。

    二人の関係が落ち着いてきてる感じが良いです。
    ヤマトの不器用さにハラハラすることもあったけど、きっといい家族になれると思う。
    進のお母さん由希子と結婚できるのかな、と期待を持たせた終わり方にワクワクしました。

    スピンオフだという『ホリデーイン』も借りてきているので、このまま読もうと思います。

  • 元ヤン元ホストの沖田と、出来た息子のお話。ワーキング・ホリデイの続編。なんというか…面白いけど、本を読んでるというより漫画を読んでる感じだった。この著者、こんなに有川浩と似た雰囲気だったかなあ。

  • 坂木節ここにありって感じかな。
    重厚さは全くないけれどさらっと気軽に読めてほっこりした読了感。
    自分がすさんでる時に読むと良いかも?
    未読だけどサクライさんはもしかして「和菓子のアン」に出てくるのかな?
    この人もリンクさせる系の作家さんなのかしら(・・?

  • ほっこりとして、じーんとくる。
    小学生らしからぬ、しっかり者の進がかわいい。
    空気が読めない同僚や、悪気はないけどやらかしちゃう子どもなど、周りの人間も楽しく、読んでいて心地がいい。
    人と人とのつながりや、家族の愛情といった、あたたかさに満ちている。

  • 高校のときたまたま手に取った「夜の光」で
    完全に惚れた坂木司さんの著書。

    レビューで気付いたけど
    「ワーキングホリデー」の続編なんですね、知らなかった。。

    相変わらずかわいらしい人物描写に長けてますね、坂木さんは。なんというか、ホッとする、冬に読んだらちょっぴり温まれそうな一冊。

  • 何気にいいこと、さらっといってるのよ。上から目線じゃないのがなおさら良い。

    進とヤマトのかけ合い読んでると、まるで新婚のようですがw
    まっとうにやってる人間が、ちゃーんと日の当たる場所にいる物語ってのは読んでて楽しいね。

    何気に当たりの作家さんかも。他の作品も読んで見ようかな。

  • 坂木作品のお仕事シリーズは
    どれも自分の仕事に誇りを持って
    いきいきと働いているところがいいと思う。

    前作、ワーキングホリデーで
    対面したハチさん便で働く元ヤンで
    元ホストの大和と「お母さん」のような息子、
    進の心暖まる交流を描いた続編。
    距離の取り方に悩んだり
    再確認したりで微笑ましい。

    本当に善良な人ばかり出てくるのが
    長所であり短所かなぁ。
    ただ、読むとほっとする。

  • 「ワーキングホリデー」の続編はクリスマスからホワイトデーまで。お届け物がたくさん。
    なかでも しっかりしすぎてる進君の「届けたい」想いには胸が熱くなります。
    心がほっこり まさに 「きゅんきゅんは萌えなんすよ」

  • 【元ヤンキーで元ホストの大和と突然現れたしっかり者の息子・進のひと夏の絆を描く『ワーキング・ホリデー』待望の続編登場。宅配便配達員の仕事にも馴染んだ大和、冬休みに進がやって来るのを心待ちにしつつ、自分の知らぬ間に女手1つで頑張っていた元恋人で進の母親・由希子のことが気にかかって仕方がない。クリスマス、お正月、バレンタインとイベント山盛りの季節を大好きな人と一緒に過ごせる幸せに改めて気づかせてくれる1冊】

  • 「ワーキングホリデー」の続編。大和と進が家族の一員として近づき、二人での初めての年越しは楽しそうで、一家団欒らしさも出ていてほっこり。途中で由希子が登場し、家族関係が心配であったが、何事もなく、安心。ふたりのそのあとが気になる。進が思春期を迎え、また変わるかも知れないのもある。宅急便のおせち宅配のミスを、進や進の友人が児童館でお節の作り方を習ったことを知った大和が進達に力を貸して欲しいと頼み、配達ミスがあったお客様への誠意ある対応、お詫びと無事正月を迎えられるように、皆で協力する姿が良かった。

  • ハチさん便第2便は、冬休みだったりバレンタインだったりホワイトデーだったり。
    今回は親子にこととか夫婦にこととかが重点だったかなー。新キャラ大東がウザいんだけど、使えるやつ。でも良いパシリにされてるwwwあと、雪夜が今回はすごくいい立ち位置だった。

    みつ屋のあの人や、あの店が出てきておいおい世間は狭いなと大和が言いそうな台詞を言ってしまうwwもしかしたら、和菓子のアン読み直したらあの娘が出てきてたり……?!

  • ジャスミンさんに会いたい。

  • 「ワーキング・ホリデー」の続編だったとは知らず、こっちを先に読んでしまったが、特に問題はなかった。読みやすくてすぐにのめり込んだ。おもしろかった・・・けど、いつもながら詰めが甘いんだよね。元日にインフルエンザで倒れたコブさんが、なぜ2日にもう出勤しているわけ? それに、大和と進がまるで恋愛関係みたいで大げさ。最後の方は何だかわざとらしくて、ちょっと興ざめした。

  • 『ホリデー・イン』がおもしろかったので1作目も読んでみようと読んだら2作目だったでござる。
    おもしろかったのでシリーズ1作目も読んでみます。
    あと狙って書いてるのはわかっているけど自分の推しカプに脳内変換するとにやにやしちゃう描写がたくさんであった。さすがひきこもり探偵の作家さんである。

  • 進くんみたいな良い子が欲しいなぁ。

  • さらっと気持ちよく読める本。登場人物みんなよい人だし…。

  • あいかわらず元職場のオネェママジャスミンがいいこと言うわぁ。

    装幀 / 石川 絢士(the GARDEN)
    初出 / 『別册文藝春秋』2008年11月号~2009年5月号、2010年3月号~2011年11月号。

  • 前作の続き。
    進と大和と、愉快な仲間たちが過ごす年末年始。
    前作から相変わらずの仲間たちも、今回から初めての仲間たちも、みんな本当にあたたかい。

    夜の香りがする彼らの感傷や、戻れない時間へのノスタルジーはどこか心当たりがあって、胸がきゅうっとなる場面もあったりするけれど。
    やっぱり、誰かを思う気持ちっていいな、って、そんな風に思いました。

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ウィンター・ホリデーの作品紹介

届けたい。間に合わないものなんてないから。一人から二人、そして…。父子の絆の先にある、家族の物語。父親は元ヤン・元ホスト・現宅配便ドライバー、息子はしっかり者だけど所帯じみてるのが玉にきずの小学生。冬休み、期間限定父子ふたたび。

ウィンター・ホリデーの文庫

ウィンター・ホリデーのKindle版

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