かけおちる

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著者 : 青山文平
  • 文藝春秋 (2012年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163814308

かけおちるの感想・レビュー・書評

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  • 武士の在り方と言葉に出来ない思いが
    それぞれ交差して悲劇への伏せんに
    なるが、最後の民江や津世の夫への
    思いが駆け落ちによって夫を生き延び
    させる方法はちょっと唐突過ぎた。
    最後は無理やりまとめた感がある。
    それでも切なさや、武士の生き様の
    厳しさ、かけおちるの表題の意味も
    なかなか良くできている。

  • 読み終えて、タイトルがひらがなだったことに納得。
    恋の逃避行の「駆け落ち」だけでなく、大事なものが「欠け落ちる」という意味も掛かっているのだった。
    あまり時代小説は読まないが、読みやすい文章で、馴染みのない内容でもすっと入れる。
    展開も面白かったが、読後感は複雑。
    この結末なのにあの人死ぬのか…。
    その無情さが描きたかったことの一つならそれも納得だけど。

  • 直木賞 青山文平

    阿部重秀の誠実な正義の行き方は何も知らない虚構の上に成り立っていた、

    最近になって知らないことの多さに、驚いたり、がっかりしたり、あきれたり、これは何だったんだろう?

    かけおちる、、、

  • そして誰もいなくなった。
    でも希望が残る。

    2時間ドラマにできそうな感じ。
    その時は、岩渕家老は誰に演じてもらおうかな?重々しさと軽妙さとで、高橋英樹あたり?

  • 初めて耳にした作家のたまたま手にした第1作の松本清張賞「白樫の樹の下で」を読んだ時の衝撃。時代ミステリーとしての表現力と心情描写に圧巻の★4.5。
    第2作「かけおちる」。
    北国の柳原藩執政「阿部重秀」は地方役人から重役に出世し疲弊した藩財政の建て直しのため殖産興業をはかる。しかし、なぜ妻は「駆け落ち」たのか。27年の歳月を越えて今。武士として剣士として常に死を身近に置く養子の苦悩。そしてその妻の覚悟。
    第1作もそうだが、この作者は単純・爽快なヒーローはつくらない。つくらないだけでなく突き落とす。何かが「欠け落ちる」なのか。
    ★4.5
    「かけおちる」の理由が多少強引で不自然なのが惜しい。

  • 窮乏する藩の興産掛を務める武士。
    同じ役目で京に赴いている婿、そしてそれぞれの妻。
    藩を、妻を、夫を思いやるそれぞれの想い。

    初めての作家さんのせいか
    読みやすい文体ながら
    世界に馴染むのに時間がかかった。
    BSの時代劇を途中から見たような感じ。

    【図書館・初読・12/19読了】

  • 装丁に惹かれ衝動買い。
    始めての作家、滅多に読まない時代小説。
    でも読んでよかった。…良かった。
    ”その人”を想う余りに傷つけてしまう。
    その”想い”に気づかずに苦しみ続ける。
    人の心の奥深さを描くいい小説。
    終わり方もいい。 軽やかで心地よい余韻が残る。

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