蜂蜜秘密

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著者 : 小路幸也
  • 文藝春秋 (2013年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163815909

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蜂蜜秘密の感想・レビュー・書評

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  • はちみつって、秘密や魔法のにおいがしますよね。
    言葉の中に「みつ」という響きがある上に
    何年たっても傷まなくて、とろりときれいなままだからでしょうか。
    ママがしまっておいたお菓子を食べちゃうと、必ず見つかって叱られるけれど
    はちみつは、ひと匙こっそり舐めても、減ったんだか減ってないんだかわからなくて
    こどもにとっては、まことに都合のいい秘密になるからかもしれません♪

    可愛らしい装幀そのままに、牧歌的な村、馬車に乗って現れる美しい少年、
    咲き乱れる花々、蜜を探して飛び交うミツバチ、妖精の言い伝え、などなど
    わくわくするようなエッセンスがいっぱい詰まったファンタジーです。
    『秘密の花園』や『小公子』が愛読書だった方は、ぜひ!

    石塁で囲まれた小さな楽園のような、ポロウの村。
    ここでしか育たないキングサリーの花から
    ここにしかいないポロウミツバチが集めた蜜で作られる、ポロウの蜂蜜。
    生態系を壊さないよう、自動車が一台もないこの村の農学校に
    遠い国から、はちみつ色の髪の少年レオが入学してきて。。。

    遠い昔には、不老不死にもなれると言われたポロウの蜂蜜に纏わる陰謀と
    レオが背負わされた数奇な運命。
    彼が抱える秘密に気づきながらも恋してしまう少女サリーはどうなるの?
    サリーが大好きなのに、家同士の決まりごとで結婚を許されないジャックは?!
    と、少女に戻ってハラハラドキドキしてしまいます。

    読み終えたら、はちみつ入りのハーブティーが飲みたくなること請け合いの物語です♪

  • 自然に囲まれ昔ながらの素朴な生活を送るポロウの村に、ある日中等部の編入生レオがやってくる。レオは何か秘密があるようなのだが…。
    レオが悪者には見えないし、雰囲気からして悪者になるわけないよねと思いながらも、色々含みを持たせる文章に惑わされた。でも、だからこそ続きが気になり一気に読めました。最近、少し暗めな読書が続いたので、ハッピーエンドに癒された。
    文中に風のエキスパートが出てくるので、時代背景や雰囲気は『キサトア』と同じ感じかな?小路さんのこういうファンタジー系の話は結構好きです。そして、装丁もとても好み!

  • 装丁でヒトメボレ。
    こんな素敵なレシピ本みたいな、
    はたまた外国の料理本みたいな、
    手にするだけでうっとりする。
    そして装丁だけではなく、ストーリーもいいのだ。
    〈秘密〉がちらりちらりと顔をだし、わくわくした。
    どんな秘密なのか、予想ができ、故にさあどうする?と
    より楽しめるようにできている。

    こんなふうに生活をしたら地球にやさしいなあと
    空想のなかの美しい風景に想いを馳せる。

    この蜂蜜、ぜひ欲しい。一瓶じゃなくて箱で。

  • 奇跡の蜂蜜とされる ”ポロウの蜂蜜”を売って生計をたてている ポロウの村。村の農学校に、金色の巻き毛の少年レオが編入してきてから、村には 不思議なことが起こり始める。
    レオはいったい何者なのか、何のためにポロウの村にやってきたのか・・・。秘密が少しずつ明らかになり、レオとサリーの二つの視点で物語が進められる中、伏線がつながっていく。ファンタジーでありながらミステリーの要素もあり、続きが気になって、一気に読み切ってしまった。


    養蜂家が出てくるファンタジー小説ということで、頭のどこかで『だれもが知ってる小さな国』をイメージして読んでいた。
    牧歌的な村の風景、
    不老不死の蜂蜜、
    閉鎖的な世界の純粋性と脆弱さ、
    大切なものを守るため、命をかける人たち、
    友情、淡い恋の感情、、
    少女漫画にもなりそうな、魅力的要素満載の作品です。

  • この世界観、大好き!
    人々を健康にする特別な蜂蜜を作る村にやってきた不思議な少年と、村の跡を継ぐ少年少女達の交流。
    村の自然描写や、村の素朴な人々、祭りの楽しさ、そんなほんわかな中、不思議な少年の気になる行動。
    蜂蜜の秘密は妖精だった。
    ものがたり全体が優しく、それでいて謎が見え隠れしていて、小路さんの巧みな文章力でぐいぐい引き込まれる。
    「キサトア」にも出てきた『エキスパート』という職業がここにも出てきて、あ、同じ世界なんだという事に気づき少し嬉しかったりもする。

    読後、蜂蜜をとかした温かいミルクが飲みたくなった。

  • 昔ながらの暮らしを続ける村。
    そこへ天才と言われる男の子の転校生が。
    閉鎖された村に外から人が入ってくると注目されるだろうなぁ。しかも、なんか独特の雰囲気があるみたいだし。
    こんな村があったら住んでみたい。
    少々、窮屈に感じるかもしれないけれど、気持ちよさそうだ。
    こんな夢の国のような村にも欲深い人っているもんなんだな。

  • 蜂蜜と妖精の話。
    個人的には まぁまぁ おもしろかったな。

    冒頭で 蜂蜜は腐らないって 書いてあって
    知らなかったから そうなのかーと驚いた。


    奇跡の蜂蜜とされる ”ポロウの蜂蜜”。
    それを売って生計をたてている ポロウの村。
    外から 転校生のレオがやってきてから 不思議なことが起こり始める。

    レオと友達になった
    サリーは 唯一 キングサリーの花を育てられるロウゼ家の跡取り。
    ジャックはポロウの蜂蜜をつくる養蜂家ゼンダ家の跡取り。
    村の中では 特別な家系。

    ただし
    最初にポロウの蜂蜜を作ったとされている ポロウ家は 村にいない。
    それは、村の秘密であり、掟。
    「ポロウ家の秘密をきいてはならない」。
    レオには 考えがあって、この秘密を探ろうとする。


    昔はいた妖精たち。
    なぜ ポロウ家の人が 追いやられたのか。
    なぜ ポロウの蜂蜜が作られたのか。

    レオが 村にやってきた本当の目的と行動が
    意外だったな。

  • +++
    古くから〈奇跡の蜂蜜〉として大切に伝えてきた蜂蜜を守るため、自動車も使わず、火薬
    も制限し、今でも様々な掟に従って暮らしている〈ポロウ村〉。
    村の名家であり、〈ポロウの蜂蜜〉を採るために必要な〈キングサリー〉の花を代々栽培しているロウゼ家の一人娘サリーは、遠い国からの転校生としてやって来た少年レオと仲良くなる。深い山あいの、絵画のように美しい自然に囲まれた村の農学校で、少年少女は園芸や養蜂を勉強しながら日々を過ごす。だが、レオが来たのと時を同じくして、村には何かと異変が起こるようになる。森や泉で不思議な現象が続いたり、〈ポロウの蜂蜜〉をつくる〈ポロウミツバチ〉がぱったりと姿を消したり……。村の謎にレオが深く関わっていることにサリーが気づくのと同時に、村人たちもまたレオの正体を疑い始める。そして激しい嵐の晩、行方不明となったレオを探すサリーは〈ポロウの蜂蜜〉にまつわる古い古い秘密を知ることになる……。
    ファンタジックな村を舞台にしながら、人が文明を進化させること、自然のなかで暮らすこと、大きな時の流れに否応なく変化していくこと、に静かな問いかけを投げる物語。
    +++

    タイトルも装丁も、文字の大きさも、一見高学年向けの児童書のようである。実際ファンタジーのような物語も高学年くらいからのめりこんで読めそうである。だが、少年少女だけのものにするのはいかにももったいない一冊である。不老不死の効果があるとも言われて珍重されている「ポロウの蜂蜜」の秘密、と聞いただけで大人でもわくわくする。外界から閉ざされたと言ってもいいほど、蜂蜜のために守られた村に、外界から転校生がやってくるところから始まる物語は、まるで夢物語のようなのだが、切ない事実があればこそなのだということがやがて明らかになってくる。確信犯的な不純な心が滅ぼそうとしたものを、命をかけて守ろうとする者がいる。そしてその未来がきちんと続いていて、さらになお続いていくと思えるのが著者の物語である。囚われすぎずに守ってほしいと願わずにいられない一冊である。

  • 奇跡の蜂蜜を作るポロウ村
    ポロウの蜂蜜を作るのに、村で管理の役割を担う家系のサリーとジャック。農学校へ編入にしてくる不思議な少年レオ。
    妖精と蜂蜜の秘密のファンタジー。
    簡単な物語だけど、描写がとてもイメージできる、メルヘンな世界観。

  • 話の流れはさておき、台詞がへたっぴである。なんというか、開き直っているのかもしれない。

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蜂蜜秘密の作品紹介

“奇跡の蜂蜜”を守るため、昔ながらの暮らしを続けるポロウの村。不思議な転校生が訪れてから、次々と奇妙な出来事が…。永遠の少年と花守る少女が秘密の扉をひらく。

蜂蜜秘密のKindle版

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