- Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163816708
作品紹介・あらすじ
かつて検事補殺しの裁判で無罪を勝ち取り、今や判事の座に昇りつめたラスティ・サビッチ。彼の妻バーバラが変死した、遺体の発見から通報までに空白の一日があったことに疑惑を抱いた検事局の調べで、サビッチに愛人がいたという事実が浮かび上がった。次々に状況証拠が積みあがる中、かつてサビッチの裁判で屈辱的な敗北を喫した地方検事トミー・モルトは、ついにサビッチを妻殺しで訴追することを決意した。そして因縁の法廷が幕を開ける。サビッチは妻を殺したのか、遺体発見後の空白の時間は何を意味するのか、彼は何を隠しているのか?嘘と真実と駆け引きが白熱する。そして衝撃の真実はすべてが終わったあとに明かされる。それはあまりに悲しく痛ましく、人間の愛と憎悪を描き出す-歴史的名作『推定無罪』続編の名に恥じぬ重厚なる傑作。
感想・レビュー・書評
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#3519ー136ー90ー342
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『推定無罪』の続編が『無罪』。それならば、その次の続編は『冤罪』になるか。
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推定無罪同様に面白くなるまでの前段が長い…
後半はあっと驚く場面もあったが、推定無罪程のドラマティックさはないかな -
推定無罪の20年後の続編
妻が死亡して24時間後に通報
息子が、愛人と付き合い始める。
敵方の検事が、真相を暴く。
パソコンの操作履歴が、焦点になる最新科学小説。 -
推定無罪から23年。ラスティ・サビッチは州上訴裁判所主席判事になっている。そのサビッチの妻が自宅のベッドに上で死んでいる。そして夫であるサビッチは24時間その側にいて警察も救急車も呼んでいない。これは自然死かそれとも殺人か。因縁の検事局地方検事代行のトミー・モルトは起訴するかどうかを悩む。第一部の各自のモノローグから第二部での法廷の場面になり俄然興味が惹かれた。
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『推定無罪』の続編。否応なくハリソン君で読むわけなんだけど、主人公のラスティが一筋縄ではいかないというか、『ジャッジ』のロバート・デュバルを彷彿とさせる実に屈託のある人物で、最後の最後まで腹の中が読めない。どちらかというと宿敵のモルトの方がわかりやすいし感情移入しやすい。(ビリー・ボブ・ソーントンでお願いします)テーマ的にも読後の爽快感は皆無。うまくいかない人生の中で、何を一番大事にするのか?譲れない一線をどこに引くのか?何かもやっとしてしまった。
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2014/3 皆さんが書いているように前半の退屈さと後半の面白さを十分堪能しました。
でも外国人の名前はわかりにくい。こんがらかってしまいます。でも登場人物を日本人にしてしまうとこの法廷小説は成り立たなくなるので、やっぱり外国文学ですね。 -
395-29
推定無罪は映画で鑑賞済み。推定無罪から二十年後に同じ過ちを犯したあげく、また殺人疑惑をかけられるラスティ。この人学習能力ないのだろうか(笑)推定無罪のキャスティング通りラスティはハリソン・フォード、サンディは今は亡きラウル・ジュリアに脳内変換(笑) -
この本を読むために前作『推定無罪』を読んでおいて大正解であった。
それぞれの人物像が鮮明なまま、物語にすんなりと入ることができた。
前作では宿敵、なんともうだつの上がらなかったモルツが本作では陰の主役。
あれから20数年、それぞれが色々抱え、成熟もし、とはいえどうにも変わらないところもある。
前作同様、人間とは、何かのきっかけでとんでもないことをしでかしてしまうんだ…という物語。しかし、それこそが人間なのだという著者の温かい目が感じられる。人を、家族を、愛することがどういうことなのかも。
これまた前作と同じく、思いがけない結末が用意されているが、前作ほどミステリ色は濃くない。