旅猫リポート

著者 :
  • 文藝春秋
4.34
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本棚登録 : 9337
感想 : 1489
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163817705

感想・レビュー・書評

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  • スラスラ読める中で、主人公をはじめとする登場人物のステキさがすごく伝わってくる
    ポロポロ泣きながら読んだ
    有川さんの本は心が温かくなるし、こんな人になりたいって人がたくさん出てくる

  • 猫目線の優しい物語。楽しく楽しく読めるけど、なぜサトルとナナが旅をするのか、最終目的地に着いたところから泣けて来た。コロポックルも密かに登場。猫、好きになっちゃいます。

  • 不覚にも泣いてしまった。
    仰向けで読んでいたので涙がぽろぽろ流れる。

    悟くんが良い人すぎて余計につらかった。
    途中から、なんでこんなに良い人が、ってずっと思いながら読んだ。
    それと、おばさんの不器用さとか杉の人間が小さいところにものすごく親近感を抱いた。
    こういう人間臭い人たちがいっぱいることで、悟くんの超人的とも言える「人間ができている」ところが際立つのかな。

    あと、ねこがかわいい。
    わがままで偉そうで、ひたすらにめちゃくちゃかわいい。
    こんなん読んだら、猫が飼いたくて堪らなくなるよね。
    全てのねこ好きの心臓を狙いにきてる恐ろしい本だわ。

  • 今年一泣いたかもしれない。

  • あ〜今年イチ泣いたぁ(つД`)ノ 中身の情報が何もないまま読み出して、Report01の中盤にはもう最後の展開がわかってしまって、あぁ楽しい話で終わらない旅なんだなって覚悟したのに。なのにReport02の後半から涙にやられてしまい最後はわかってるのにかなりやられた。。おそるべし有川センセ。ウチにもカギ尻尾の雄がいるのさ。実家だけど。そして、姉さんが毛玉のときに拾ったから姉さんの猫だけど。真っ白だけど。あー泣き疲れてしまった。でも、いい本。ナナも悟も大好きだい(>_<)!

  • 有川作品は文章の主張(?)が強くて少し苦手に感じることが多いけど、この作品ではそれが全然無くて驚いた。
    短編が繋がっていく構成は好き。涙を誘うような展開も、先は読めるが悪くなかった。いろんな人(猫)の視点で悟を知れるのが楽しかった。
    別れの時に、「失う」のではなく「出会いを得た」と思えるように、私もなりたい。

  • 少年のときに大事に飼っていた猫ハチによく似た野良猫を行き掛かり上飼うことになった悟と、元野良猫のナナが、ナナを引き取って飼ってくれる家を探して悟の小中高校のときの友達を訪ねてゆくお話。主人公は悟なのだけれど悟のモノローグはなく、お話の語り手は猫のナナと悟の友人と伯母。全体として悲しい話なのだけれど、小中高の思い出話がなかなか良くて、とても良い本でした。うがった見方をしてしまうとフィクションとはいえ出来過ぎなところと、はい泣いてくださいどうぞ泣いてくださいというような意図が透けてみえてしまうのが気になり、☆4にしました。

  • 悲しいけれど、暖かいような、言葉に言い表すのが難しい感覚になった。名作だと思う。猫と人の信頼関係に涙した。

  • サトルとナナの旅の理由に気付くまでは、こんなに泣ける話になるとは思いもしませんでした。

    人間と猫の友情、そして主人公サトルのあたたかい心から生まれる人との縁が物語の中軸にあるお話でした。

  • 表紙の絵からコロボックルを思い出して何となく借りた本。まさかこんなに泣かされるとは…
    7の形のカギしっぽを持つオス猫のナナ。ナナの願いは一つだけ。それはサトルの猫であり続けるということ。
    "だから、サトルが僕を飼えなくなっても、僕は何も失わないんだ。ナナって名前と、サトルと暮らした五年を得ただけなんだ。だって僕は、サトルと暮らした五年をずっとずっと覚えておける。ナナっていう雄猫としては微妙な名前もずっとずっと名乗っていられる。こんな幸せなことって他にあるかい?"
    そうだね。ナナはいついかなるときだって自分の成すべきことを知っている聡明な猫だもんね。
    我が家に時々遊びに来る隣の猫が、なんだかとっても愛おしい。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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