たったひとり

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著者 : 乾ルカ
  • 文藝春秋 (2013年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163818108

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たったひとりの感想・レビュー・書評

  • これは なかなかのイヤミス!


    廃墟探索サークルの男女(男3人、女2人)が
    廃墟のラブホテルに行くのだけど、
    そこで 妙なループに巻き込まれる。

    雨が降って 地すべりを起こしそうだから
    避難するため その廃墟から出たはずが
    また 全員 元に戻っている。

    27年前に地すべりが起こり、
    そのために廃墟になったラブホテル。

    どうやら 異次元に入ってしまった。
    時計も狂い、戻る度に2分づつ 短縮されている。


    ひとりひとりの短編になっていて、
    視点が変わる。
    そして、だんだん このループの謎も
    明らかになってくる。

    ずーーーっと 面白くて、グングン
    読み進みましたが、ラストが!!




  • 帝都大学廃墟探索サークル5人は
    27年前に土砂崩れで半壊したラブホテルを探索。

    ホテルにメンバー全員が入った途端不快感に襲われ昏倒
    気が付いたら27年前の土砂崩れの30分前にタイムループ。

    なんとかここから出ようと行動を起こしても
    何度も何度も事故直前に戻ってしまう、
    どうやったらこのタイムループを解くことが出来るのか…。

    非現実の世界にに立たされた時に垣間見える人間の本性。
    上辺だけの人間関係の嫌らしさ、
    そして救われないラスト。
    救われないラストが現実的。

    面白い人、面白くない人に分かれる本だけど
    後味の悪さがなかなかリアルで私は気にいってる(;^◇^;)ゝ

  • クローズド・サークル作品を挙げていく書評サイトで発見。
    サークルがクローズドになった理由は超自然的なものであり、その謎が論理的に解かれるわけではない。したがって、厳密には「クローズド・サークルもの」と呼べないのかもしれないが、私としてはそう言いたい。クローズド・サークルの醍醐味を、十二分に堪能させてくれる作品だと思うからだ。
    「次は自分が殺されるのかも…」 この恐怖を、「次は」の部分をなくしてなお成立せしめたのが本書の眼目である。言われてみればそのとおりで、たとえ何人が助かろうとも、他ならぬ自分が死んでしまっては意味がないのだ。そうして剥き出しになった人間のエゴと、それによるギスギスしたいがみ合いを、なまじの「クローズド・サークルもの」以上にこれでもかと描き尽くしてくれる。
    前述したように「論理的」なトリック&ロジックはなく、登場人物たちの造型は戯画的に過ぎる。それが許せないという向きは避けるのが吉なのだろうが、もとより本書はミステリではない。「クローズド・サークルもの」でしばしば描かれる人間の極限の醜さを味わう娯楽小説としてなら、自信を持ってお薦めできる。

    2017/8/27読了

  • 大学の廃墟探索サークルの所属する男女の運命。

    27年前、廃墟のラブホが土砂崩れに巻き込まれ、犠牲になった性別不明の遺体。

    いわく付きのラブホに探索に来た大学生たち、
    土砂崩れ当時にタイムスリップしてしまい、時間が巻き戻るたびに2分ごとに進んでしまう。

    この現状から脱出するためには
    大学生5人のうち、当時犠牲になった1人を当てるんだという答えになり、
    一人一人廃墟に残ることになった。

    リーダー気取りで責任をおいたくなかった葦原。
    葦原の子分でいながら冷静に分析をしたけれど思い違いだった日吉。

    自分が一番の美人だと確信するまどか。
    頭の良さを鼻にかける間野坂。
    存在感の薄く日吉に想いを寄せる秋穂。

    みんな考えていたことはバラバラで
    解決に近いと思っていたことすらもはずれ、まどかが死んだ。

    なんとも、救い用のない話w
    じゃあなんでタイムスリップしちゃったのか。

  • タイムループ、廃墟のラブホテル、抜け出すための謎解き‥
    かなり好きな部類。
    の、筈だった。

    救いようがないラスト。
    ストーカーを暴露し始めるあたりなんてまさにホラー。
    ひよしくんだけが良心かと思いきや、別に愛ではなかったんですね。
    期待するだけして回収されてない消化不良感。

    しかし
    好きな人と一緒に死にたい、って思うものでしょうか。
    貴方を好きなままで死にたい、はなんとなく分かる。
    私を好きなままで死んで、も分かる。
    でも一緒に死んだところであの世で一緒に居られるとは限らないんですよ。
    なら生きてた一緒にいた方がなんぼかマシだと思うのですけどね。

  • ■ 1589.
    〈読破期間〉
    2015/6/8~2015/6/9

  • 読み終えてから装画を見直すと怖くなる。どいつもこいつも表面ばかり取り繕っている駄目な奴ばっかり。日吉君が唯一の良心。秋穂ちゃんの豹変振りが実は一番のホラー。結局誰も幸せになれないバッドエンドですな。2013/147

  • うっわーここまで後味悪く終わるとは!もうちょっとなかったんか…と思わず思ってしまうくらい、嫌な終わり方。でも展開自体は最後までドキドキできるし人間の嫌な部分がバッチリ出てて興味深かった。

  •  乾さん、ハートフルとダークがありますがこちらはダークです。出てくる人みんな身勝手で、寄り添える人がいません。結末も後味が悪いので、その手の話が嫌いな人にはお勧めしません。

  • 【5人の男女の間に渦巻く愛憎。新感覚ホラーの傑作】土砂崩れで半壊したラブホテルで、廃墟探索サークルの5人を襲うタイムループ。あの時、たったひとりで死んだのは誰だったのか!?

  • 廃墟探索に出かけた大学生5人が、その廃墟のホテルでタイムリープに巻き込まれてしまう。その異常な事態のなかで次第に明らかになっていくそれぞれのエゴと本性…、
    を描いた、導入はSF、終わるころにはホラー、な読後感がとてもよろしくないお話でした。
    終盤は秋穂怖いよ秋穂、って感じでいきなりサイコになるし、最後はほんとにだれもかれもが救われない真っ黒なバッドエンド。廃墟にたたずむ5人の哀れな姿をイメージすると、まったく感情移入できなくても、なんだか秋風が心の中に吹き込んできます
    カシスオレンジあたりのエピソードは個人的には心に刺さりました。どちらかというと秋穂(中盤までのまともな)寄りの人間だからかもしれませんが。自分の役割、というのはいつのまにか人間、わかっているものですよね…。
    それにしてもリーダーを鼻にかけすぎなリーダー、不遜きわまりない秀才おぼっちゃま、美人であることを知り尽くしているアナウンサー希望の才女、そして地味な草食系男子と彼が好かれてしまう存在感ゼロで終盤独壇場をかます秋穂。キツいキャラクタばかりをそろえたものです。というか、こんなサークル、ぜったいそのうち瓦解していると思います。

  • 初読みの乾ルカさん。何故読みたかったのか忘れてしまうそんな作品。
    帝都大学廃墟探索サークル・時旅のメンバー5人が土砂崩れ事故で一人亡くなってる 現場のホテルに踏み込む、そして度重なるループの渦の中に。
    人間、極限状態になれば本性が 剥き出しになる心理描写にヒヤヒヤさせながらも何とかハッピー エンドと期待しつつ、読む手が止まらない!
    しかし、思い通りの結末でなくどっと疲れた。
    何とも不思議な作品。他の作品に 期待しよう。

  • 大学の廃墟探索サークルに
    所属する男女5人
    27年前に土砂崩れで
    半壊したラブホテルへ
    行くことに

    シャトーブランシュの建物に
    足を踏み入れた瞬間に
    5人は、27年間に土砂崩れが
    おこる30分前に
    タイムスリップしてしまう
    そして、そこから
    逃げることが出来ない
    タイムループにはまってしまう

    元の場所に戻るには
    27年前の記録と同じように
    だれかが犠牲にならなければ
    抜け出せないのか・・・

    たったひとりの犠牲者を
    確認するために
    ひとりずつ順番に部屋に残る
    その極限の状況
    心情を描いた物語

    極限の状況で
    人格は崩壊して
    エゴのかたまりにになり
    悪くて嫌な面が
    顕在化されていく様子

    極限の状況だものね
    と思うが
    何となく救いが無くて
    後味の悪い結末。。。

  • ・・・他作品の“不思議”と比べると、普通のホラー作品。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/11293731.html

  • うーーーーん、
    乾さんどうしちゃったのー!って印象です。
    非日常的な題材は乾さんのテリトリーだと思うけど、
    この消化しきれてない感はどうしたことだろう。
    どの登場人物も魅力がないし、
    乾さんの、行間からにじみでる切なさが無くて、
    戸惑ってしまう。

  • 怖いもの見たさ?
    まったく見たくない派なので理解不能。
    あんまり話に入れず…。
    みんな自分勝手だった。
    乾ルカさんって女性なんだ。男性っぽい話だと思った。

  • 27年前、土砂崩れで閉鎖され廃墟となった
    ラブホテルへ探索にきた大学サークルのメンバー。
    足を踏み入れた途端、27年前の土砂崩れの夜に
    タイムスリップしループしはじめてしまう。
    このループから抜け出すには27年前の
    「たったひとり」の犠牲者と同じ状況を作り出さねば
    ならないと気づき…

    わぁー後味悪い!
    結局、誰も本当の意味で助かってない…
    確かに皆、人としてあまり好きでない感じの
    人たちだったけど、ここまで酷い目にあう理由が…

    非常時こそ浮き彫りになる人間の本性。
    やや登場人物の描写が浅く感情移入できない感はあるが
    この後味の悪さもまた魅力かなぁ…とも思う。
    演じている自分に酔って、それを見透かされているって
    かなり恥ずかしいというかいたたまれない…

  • 27年前の土砂崩れの夜にタイムスリップしてしまった大学生男女が、そのループから抜け出すためには27年前と同じ状況で、たった一人犠牲者を出さなければならないと悟り、現場となったホテルの一室に、一人一回ずつ取り残され、生け贄が自分かどうか、試さなくてはいけない。

    そんな極限の状況での、登場人物の心理描写がなかなか面白かった。
    ストーリーも、犠牲者にまつわる謎などミステリー要素もあり、先が気になりテンポよく読めました。

  • タイムループする話。登場人物の描写がありふれた人物ばかりで魅力がなく浅い感じがするせいかストーリーに深みがなかった。ラストに向かうにつれ、多少強引に話を持っていったような気がしてならない。

  • 土砂崩れで半壊したラブホテルで、 廃墟探索サークルの5人を襲うタイムループ。あの時、たったひとりで死んだのは誰だったのか!?

    結末が気になってワクワクと読み進めたけど、何が起きたの?どうしてそうなったの??と腑に落ちないまま終わった。
    乾ルカさんは、読み始めにこの設定好きって強く思う作品ほど期待外れな方向にいっちゃうことが多い気がする。今回の「たったひとり」とか「蜜姫村」「プロメテウスの涙」がそう。
    けど、「ばくりや」「メグル」「夏光」みたいに、当たるとめっちゃ好みなのあるから読むのやめられない。

  • 5人の登場人物のほぼ全員がステレオタイプ的な作り物めいた「嫌なヤツ」で、読んでいてもイライラさせられます。話の落とし方も釈然とせず、読後感は最悪でした。

  • 後味の悪い、薄ら寒い感じ嫌いじゃないですな。

  • 全員不幸 呪われた地へ興味本位で行くなという戒め的小説

  • よく組み立てられた良質の物語なのだが、登場人物の描きこみが浅いので感情移入しにくい。意外性もあるにはあるのだが、あくまで予定調和の中での意外性という印象。
    タイトルの『たったひとり』は、登場人物ならぬ読者それぞれにもあてはまる言葉なのだと読後強く感じた。

  • 大学の廃墟探検サークルのメンバー5人が「ホテル・シャトーブランシュ」を訪れた。この建物は27年前土砂崩れに遭い宿泊客一人の白骨死体がみつかったのだ。そして、この建物に足を踏み入れた5人は27年前の時空ループに入り込む。当時の状況を再現し脱出を試みる。

    文章、設定の強引さは否めない作品。

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たったひとりの作品紹介

なぜ俺たちは戻ってきてしまうんだ!?半壊したラブホテル。廃墟探索サークルの男女5人を襲うタイムループ。極限状況で剥きだしになるエゴ、渦巻く愛憎。悪夢を脱するため、たったひとりの犠牲の山羊となるのは誰か?驚愕の新感覚ホラー。

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