たったひとり

著者 :
  • 文藝春秋
2.85
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本棚登録 : 258
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163818108

作品紹介・あらすじ

なぜ俺たちは戻ってきてしまうんだ!?半壊したラブホテル。廃墟探索サークルの男女5人を襲うタイムループ。極限状況で剥きだしになるエゴ、渦巻く愛憎。悪夢を脱するため、たったひとりの犠牲の山羊となるのは誰か?驚愕の新感覚ホラー。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でまたまた『コイコワレ』に出会えず
    (いいかげん予約しよ)こちらを借りてきました。

    タイトルとカバー表紙から、思春期のヒリヒリとした物語かと思って読み始めたら……ホラーだった


    廃墟探索サークルのメンバー5人で訪れた
    廃屋となった田舎のラブホテル。
    建物に足を踏み入れた瞬間、5人はラブホテルが土砂崩れで倒壊する30分前の世界へとタイムループする。

    同じ1日を何度もタイムループするより、
    毎回 死の数十分前をループするなんて
    考えただけで気が狂いそう::(O言O)::

    事故当時、ラブホテルで「たったひとり」死んだのは誰なのか。
    5人は当時を再現することで 現実の世界に戻れるのではないかと、毎回「ひとり」を生贄としてホテル内に残し脱出を試みる。


    たったひとり 取り残された時、
    隠していた本性が現れる
    憎悪が剥き出しになる
    精神が壊れていく
    もうラストはみんなぶっ壊れててめちゃくちゃだった笑

    …1番のホラーは人の心



    廃墟探偵サークルいいなぁ´`*
    入りたい!

    若い頃 友達と廃墟となったラブホテルに肝試しに行ったことあるけど、これを読んだ後なら…行かないかも笑 ‎
    ‎〜

    • ゆーき本さん
      1Q8401さんこんにちは◡̈*.。

      廃墟を舞台としたホラーだとは知らずに借りてきました( ´•ᴗ•ก )テヘ

      廃墟探索の単語ですぐに1...
      1Q8401さんこんにちは◡̈*.。

      廃墟を舞台としたホラーだとは知らずに借りてきました( ´•ᴗ•ก )テヘ

      廃墟探索の単語ですぐに1Q8401さんを思いだしましたよ*ˊᵕˋ* 廃墟といえば1Q8401さん!

      本文の「時間の流れからうち捨てられた寂寞たる建築物と語らい、残留する人の気配に耳を傾け、人が生まれながらに持つ冒険心を刺激させる」ってところが1番 共感できました笑
      2023/03/07
    • 1Q84O1さん
      廃墟探偵サークルゆーき本部長、また廃墟をめぐる冒険の旅に出かけましょう(`・ω・´)ゞ
      廃墟探偵サークルゆーき本部長、また廃墟をめぐる冒険の旅に出かけましょう(`・ω・´)ゞ
      2023/03/07
    • ゆーき本さん
      ( ˙꒳​˙ᐢ )ウィッ
      あれ?わたしが部長でいいのかな?
      (*´-`*)⸝⸝⸝⸝⸝⸝テレ
      ( ˙꒳​˙ᐢ )ウィッ
      あれ?わたしが部長でいいのかな?
      (*´-`*)⸝⸝⸝⸝⸝⸝テレ
      2023/03/07
  • 登場人物のキャラ設定が極端過ぎで
    誰にも感情移入出来ず…
    オチも酷い

  • なぜ俺たちは戻ってきてしまうんだ!?半壊したラブホテル。
    廃墟探索サークルの男女5人を襲うタイムループ。
    極限状況で剥きだしになるエゴ、渦巻く愛憎。
    悪夢を脱するため、たったひとりの犠牲の山羊となるのは誰か?
    (アマゾンより引用)

    地味な女の子のほう、良い子なのかと思ってたのに怖い人だった(笑)

  • これは なかなかのイヤミス!


    廃墟探索サークルの男女(男3人、女2人)が
    廃墟のラブホテルに行くのだけど、
    そこで 妙なループに巻き込まれる。

    雨が降って 地すべりを起こしそうだから
    避難するため その廃墟から出たはずが
    また 全員 元に戻っている。

    27年前に地すべりが起こり、
    そのために廃墟になったラブホテル。

    どうやら 異次元に入ってしまった。
    時計も狂い、戻る度に2分づつ 短縮されている。


    ひとりひとりの短編になっていて、
    視点が変わる。
    そして、だんだん このループの謎も
    明らかになってくる。

    ずーーーっと 面白くて、グングン
    読み進みましたが、ラストが!!




  • 帝都大学廃墟探索サークル5人は
    27年前に土砂崩れで半壊したラブホテルを探索。

    ホテルにメンバー全員が入った途端不快感に襲われ昏倒
    気が付いたら27年前の土砂崩れの30分前にタイムループ。

    なんとかここから出ようと行動を起こしても
    何度も何度も事故直前に戻ってしまう、
    どうやったらこのタイムループを解くことが出来るのか…。

    非現実の世界にに立たされた時に垣間見える人間の本性。
    上辺だけの人間関係の嫌らしさ、
    そして救われないラスト。
    救われないラストが現実的。

    面白い人、面白くない人に分かれる本だけど
    後味の悪さがなかなかリアルで私は気にいってる(;^◇^;)ゝ

  • 大学の廃墟探索サークルに所属する男女5人が、廃墟と化したラブホテルを探索しに行ったところ、タイムリープに巻き込まれる話。

    この5人の中に、頭抜けた頭脳を持つ男性と、局アナを目指すような「ザ・才色兼備」な女性も含まれているのだが、フツーの凡人で生きている私には、頭脳や美貌など、何らかの点で人より頭三つ四つくらい抜きん出る人って、こういう気持ちや考えで生きているのかー!と頭の中を覗き見してきたような気分で読んだ。

    譲のいつでも誰にでも高飛車なところは、誰にでもわかりやすい嫌な奴として、まどかのカシスオレンジのくだりは、周りには気が回るいい子に見える行動なんだけど、実際はそうじゃないところがなんとも怖かった。私もあの飲み会に居合わせていたら、うっかり引っかかりそう。
    秋穂は普通の人っぽいけど、内面がクレイジーでやっぱり怖い。5人のうち女性が2人いるけど、同性としてはどっちとも友達になりたくないなあーという感じでした。

  • 2022.4.26

  • 読み始めたら面白くて、続きが気になってどんどん読み進められたんだけど…

    ラストが残念過ぎる。

    ファンタジーなミステリーだから、すべてスッキリ解決は無いだろうと思ってはいたけど、予想以上にハチャメチャでした。

    これもまたイヤミスなのか…?

  • 設定を見て飛び付いた作品。みんななかなか曲者。それぞれの視点の話になると、それぞれの思考がわかっておもしろい。まどかちゃんみたいな子は嫌いじゃない。結末には納得はできるけど気持ちがもじゃっとする

  • 渦巻く愛憎、剥き出しになるエゴ。悪夢を脱する為、犠牲となるひとりは誰だ…?
    5名それぞれの視点から語られる5章+終章で構成されています。先が気になって
    一気に読みましたが、どうしてこんな目に合うのか、なんだかスッキリしないなぁ~
    そして終末にはヤバい空気が…。賛否両論ありそう、好きな終わり方ではないかな。

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著者プロフィール

乾ルカ
一九七〇年北海道生まれ。二〇〇六年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。一〇年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補。映像化された『てふてふ荘へようこそ』ほか、『向かい風で飛べ!』『龍神の子どもたち』など著書多数。8作家による競作プロジェクト「螺旋」では昭和前期を担当し『コイコワレ』を執筆。近著の青春群像劇『おまえなんかに会いたくない』『水底のスピカ』が話題となる。

「2022年 『コイコワレ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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