色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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著者 : 村上春樹
  • 文藝春秋 (2013年4月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163821108

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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年の感想・レビュー・書評

  • 村上春樹独特の詩的な文体で、吸い込まれるような文章だった。謎解きの要素も加わってるし、文量的にも良い具合にまとまっている。一方で、まとまり過ぎていて、圧倒的に優れている感じもしなかった。

  • 自分のなかにしみこむような小説だった。いま、このとき、この小説を、読むことができてよかった気がする。

  • H29.06.18 読了。

    割と読むのが得意ではない、村上春樹氏の作品だが、謎満載のタイトルに興味を惹かれ、図書館で借りてきた。

    まず、ストーリーがちゃんとあるのが良かった。
    初期の作品が全然理解できないままに終わったのを考えると、だいぶ読みやすい。

    高校時代の仲良し男女五人組から、主人公多崎つくるは何故追放されたのか?
    気になる気になる。
    村上春樹氏の独特な言い回しのおかげで、多少読みにくいけれども、続きが気になって読み進められた。

    結局何故追放されたのかという謎は想像しても意味がないほど突拍子もないもので驚き。
    つくる君可哀想。

    最後はどうなるのか、楽しみに読んでいたのに、そこはきちんと描かないのかよ!と残念な終わり方だった。

  • 作品のテーマが感じられ、またキャラクターにも愛着が湧いて読みやすかった。
    分量は物足りないものの、いろんな可能性を想像できてそれもまた楽しい。

  • 読む前に、主人公が友人たちから突然仲間はずれにされるお話というのは知っていました。新聞かなにかでLineいじめの記事に引用されているのも目にしました。それで、主人公が身に覚えのない不条理な何かと戦う物語ではないかと期待して読み始めました。最初はいい感じの展開だったのですが、友人への巡礼の一人目で仲間はずれの理由があっさりと判明し、しかもそれが具体的な事柄だったので、当初の私の期待は期待外れだったとことがわかりました。少しがっかりしましたが、最後まで読み進めました。最後はいろいろなことが語られずに終わるのですが、その分いろいろな想像や深読みができるので十分楽しめる内容だったと思います。主人公の友人を殺した犯人は誰かという大きな謎がありますが、あまりそれは重要ではないと思います。読者である私は誰が犯人かは興味があるのですが、主人公がそのことについて興味がないように思われるのです。彼が巡礼を行うのは、恋人とのセックスのときに勃起不全でうまくいかず、その原因が過去にまつわる心理的な要因だと推測し、それを治療しうえで彼女を手に入れることが目的です。犯人探しではありません。主人公はそんなありふれた人物なのです。主人公自身が自分は職業を持ち健康で外見には幸せな人生を送っているように見られるが、心の中には過去から現在に至る様々なことで悩んでいると自己分析している場面があります。これが現実の私や私の周りにいる人々(通りですれ違っただけの人なども含めて)も同様であると考えると、この物語はとても身近で普遍的なテーマのお話として理解することができます。そのほうが私は面白く感じます。さて、物語では語られませんでしたが、主人公は恋人を手に入れることができるでしょうか。友人の忠告を守らなかった時点で可能性は低くなりましたが真夜中に彼女から2回の電話コールがあったことで、成否は五分五分じゃないかと思っています。少なくとも主人公の勃起不全は解消されたと思います。フィンランドで女性の友人をハグした際に乳房についての言及が何度もあり、主人公の性的機能の回復を連想しました。もしいまの恋人とうまくいかなくても、誰か素敵な女性と主人公は結ばれるのではないかと私は思います。そして子供が生まれ幸せな家庭が築かれます。ところが何かのきっかけでそれが崩れ、主人公はそれがかつての友人の殺人事件と関係があることに気づきます。そこで彼の2度目の巡礼の旅が始まるのです。「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 part2」。どうですか村上さん!お願いします!犯人教えて!

  • 喪失と回復。絶望と希望。

    村上春樹さんの作品はきっと人それぞれ感じ方が大きく違うから、レビューってすごくしにくい。

    人の混沌とした内面を描く性描写はやはり村上春樹さんならでは。

  • 期待して読んだ村上春樹ワールド。いつからか、彼の作品が私の中では前より大きくならない。面白い話だし、すべての謎が解けるわけでもない。レビューを見て、回答を求めて解説を読む人が多いことを初めて知った。そういうことをしたことがなかった。それも一つの解決方法かもしれない。でも、このモヤモヤを自分の中で逡巡していく過程を読後に与えてくれる、また、人生においてすべての謎が解けることなんかない、そんな意味かと思っていた。
    ちょっと前の小説をまた読んでみようかな。

  • 謎解きに後を引く。
    自己の問題ともいえる点の回復の糸口をつかんだような気がする。いろんな意味で自分に可能性をもたらしてくれた、ありがたい本。

  • 村上春樹の作品をそんなに読んだことはないけれど、一番モヤモヤした作品だったように思う。読了後、ネットで感想を適当にピックアップして「おぉ、そういう意味だったのか!」と思うところが多々ありました。
    もやもやはするんだけれど、やはり魅力的で、一気に読んでしまいました。

  • 内容は面白かった。好きな表現が結構あったし、「ああ、うん…うん」と思える部分もあってつくるに自分を重ねる部分もいくらかあった。
    でも、全体的に何か違和感

  • 2017年4月16日(日)読了

  • 「ノルウェイの森」の形をちょっと変えたようなお話だった。

  • あるいは、、。村上春樹独特の言葉の使い方 。比喩を理解しようとすると 読むのにたまらなく時間がかかりそうだったので、流しました。
    さらっと読んでしまったので、誰か代わりに解説をしてほしい。

  • 久々に読んだ村上春樹の長編。
    読み終えたあと何だか変な感じ(違和感のような)が残ったから少し検索してみたら、この小説は解決されないままのミステリーだからもやもやが残るのは当然で、推理&解釈を載せているブログもいくつか見当たったから読んでみたら、何となく納得できたような気がする。(その解釈が正しいとは限らないけれど)

    36歳の多崎つくるは鉄道の駅を作る仕事をしている。
    名古屋での高校時代、4人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、4人から絶縁を申し渡された。理由も告げられずに。
    死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時何が起きたのか探り始める。

    つくるの高校時代の4人の親友たちは、苗字に“赤、青、白、黒”が入っていて、つくるだけが色彩を持っていないことにどことなく疎外感のようなものを抱えていた。
    高校卒業後つくるは東京の大学に進んだが、4人は名古屋に留まったままで、数年後のある時理由も分からないまま4人に縁を切られ、心のどこかでそのことを引きずったまま大人になった。
    大きな不自由があるわけではない。だけど消えない傷として残っている。
    36歳になったつくるに、2歳上の沙羅という恋人が出来る。そして彼女に導かれるようにして、過去の傷の理由を探る旅(巡礼の旅)に出る。
    その中で、過去の殺人事件のことを知る。未解決の事件が結局解明されないまま終わるところにもやもやとしたものが残るのだけど、その事件に対して立てた読者の仮説を読んで、もし本当にそうだったらと考えるとぞっとするとともに、この物語のラストに深みが増す。

    私は村上春樹ファンでもないしアンチでもないのだけど、支持者・不支持者が大きく分かれる理由は、物語的に意味があるのか無いのか不明なままの哲学とか、何となく“お洒落っぽい感じ”の影響なのだろうかと考えたりした。
    哲学については深く読まなくても物語は理解できるけれど、この小説みたいに、もしかしたら表現されているものの先に真実が隠されているのかもしれないものに関しては、その辺もきちんと読み解いた方が良いのかもしれない。
    すべてが違和感に繋がる。計算しつくされたものなのだとしたら、天才が書く小説だと思う。
    読者の仮説は真実ではないから、結局真実は分からないままで、予測しながらもう1度読んでみるというのも面白いかもしれない。

    青春時代に負ったまま消せないままでいる記憶と傷。誰しもが1つくらいは持っているもの。
    巡礼の旅に出てつくるは初めて解放され、そして本当に欲しいものを確認するに至った。
    結局彼の望みはどうなったのだろう。
    知りたいような、知るのが怖いような。

  • カラフルな友人を持った平凡な多崎つくるくんのお話。

    高校生の時に仲の良かった友人たちと疎遠になりそのまま長い月日が経ってしまったが、その疎遠になった理由をあてもなく探しに行く話ですが、冒頭から村上春樹節が全開で、内容も村上春樹さんらしい内容で、ラストまでああこれは紛れもなく村上春樹さんの小説だなぁといった感想で締めくくられました。

    独特な癖のある言い回しが面白かったです。


    「悪いこびとたちにつかまらないように」

  • これまで読んできた村上春樹とそんな大差ない感じでした。やっと読めて良かった。

  • 昔一度挫折した村上春樹に再挑戦し、読了した作品です。気のせいか過去の作品ほど文体からアクの強さを感じず、しかしやはり彼のものとして主張してくるなあと。

    最後は見事に愛を成就してハッピーエンド!という終わりの方が好きな方も少なくないかも知れませんが、私はあのくらい余韻というか含みというか、想像の余地を残してくれた方が好みです。

  • 現在気になっている女性から、主人公が高校時代の超仲良し5人組グループに、大学2年の時に急に絶縁された理由を探すように言われるところから物語がスタート。
    なぜ?と思うところが多く、気になって読み進めてしまう。
    すべての疑問が明らかにならないところや、
    物語の結末もはっきりしないところは
    村上春樹ということで納得するしかないが
    灰田とのことはもうちょっと説明ほしい感じでした。

  • とにかく続きが気になって、借りてきたその日に読んだ。(日付跨いだけれど。)
    私が気になったのは、シロが一体、誰に犯されて、誰に殺されたのかということ。そして灰田君は何故一言も告げずに、つくるを置き去りにしたのかということ。
    結局この本には、その答えはなかった。
    村上春樹さんの作品にしては、突拍子のない不思議な世界観が出てくることもなく、地に足のついた?作品。だけど肝心の答えを気にならせるだけ気にならせて、これはミステリーじゃないからと読者を置き去りにして完結するのもまた村上春樹さんらしさかもしれない。
    私個人の予想としては、つくるは沙羅さんに選ばれないと思う。灰田君を見つけるまで、彼の巡礼は終わらない気がするから。

  • 多崎つくるという、例によって象徴的でヘンテコな名前の男が、例によって当たり障りのない仕事に就いて、特段の不自由なく暮らし、これといって問題のない女性関係を築いて傍目には一人暮らしを満喫しているわけだけど、これまた例によって主にその女性関係において何だかよく分からない不可解な違和感を抱いていて、どうやらそれは「喪失」という類の感傷らしいのだが、するとこれも例によってその喪失の源には青年期のいわゆる「トラウマ」があることを歳上で仕事ができるガールフレンドが指摘したりするので、その「トラウマ」に対峙するべく名古屋に行ったりフィンランドに行ったり、東京に戻ったりしてアレコレと心の傷を眺めるのである。

    恐らくは計算したデザインなのだろうけど、登場人物がとにかく人工的過ぎるのが気になった。

    はじめに心の傷があり、その傷の痛みを回復するという明確な主題があって、それはそれで悪くないのだけれど、そういう主題を回収するためだけに登場人物が次々と「例によって例の如く」振舞ったり発言するのは少々凡庸だし、おまけに心の傷云々というのはこれまた「例によって」のテーマ設定なので白状すると3分の2くらいで退屈していた。

    文体のリズムの完成度とストーリーの構築力はさすがという他はないが、正直ちょっと長い。

    あと、書きたいものを書くのが作家なので、完全な文句でしかないけれど、「喪失感」を人間性の根本のように扱うのはちょっとイタいし、それに喪失感の象徴として女性をやたらと性的な犠牲者にして描くのは(ノルウェイの森もそうだけど)やっぱりあまり良くないのではと思う。

  • わはははは、まったくわかんねえ
    話が収束しないんだもん これぞ村上春樹

    昔より、ぞわっとするサムい表現がないのは、あらちゃんと歳食ってんのねというかんじがした

  • 今の気持ちとシンクロしている部分があり、慰められた。

  • 【つぶやきブックレビュー】3日連続・駄洒落で何の日、今日1月6日は(いろ)です・・・

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