- Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163828107
作品紹介・あらすじ
俵万智の第五歌集。東日本大震災を間に挟み、第一部、第二部と分かれる。俵は、放射能被害を逃れ、西へ西へと移動し、幼い息子の手を引き、運命的に石垣島への定住を決める。そこで出会った自然や人々。冒険心を掻き立てられる幼子。さまざまな経験や観察の中から生まれた341首。母として、3・11以降を生きる日本人の一人として、世界を受け止める。新たな生命力の獲得をベースに詠まれた傑作歌集。
感想・レビュー・書評
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仙台、高齢出産、親族の死。
歌人の手にかかると、こうなるのかと。
偉大です。
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震災以降、沖縄石垣島に移り、その選択を肯定し、一時的な旅人の目線から、定住する様にかわっていく短歌。さらに息子も成長して会話や行動が活発になっていくので、石垣島の自然とマッチした生き物を感じる短歌でした。
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何気ない会話や日常も角度を変えて見てみるとキラキラ輝いてくるということをこの本は教えてくれる
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◆きっかけ
2人目を出産して、生まれたての息子の顔を見ていたら、上の娘が生まれてから読んだ俵万智さんの短歌がチラチラと思い出され(生まれてバンザイ とか)、もう一度読みたい、もっと多くの育児系の作品を読みたいと思い、図書館にあった5冊を母にリクエストして借りてきてもらった。『たんぽぽの日々』『プーさんの鼻』『ちいさな言葉』『ありがとうのかんづめ』『オレはマリオ』。たんぽぽの日々については借りるの2度目。
◆感想
341首の第五歌集。第四歌集プーさんの鼻の続き。たくみんが幼稚園に上がってから、小学生になるまで。震災で仙台から宮古島へ移住する時期を含む。
たくみんの成長、島の人や環境との交わりを瑞々しく切り取った歌。
2歳ごろのうたも後半出てきた。たくみんのお父さんらしき人物も登場しドキドキ。
気になっていた『生物と無生物のあいだ』が不意にうたの中に出てきて驚いた。ますます読みたくなった。む図に無い…。2018/4/5