しょうがの味は熱い

著者 :
  • 文藝春秋
3.22
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本棚登録 : 1453
感想 : 247
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163878706

感想・レビュー・書評

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  • う~ん。。。 不完全燃焼というか、あまり納得感のないエンディング。この先が気になるのだけど。。。
    私はきちんと答えの出るエンディングを望むんだなー、と気が付いた(笑)
    二人の若い男女の心の葛藤を描いた物語。それぞれの感情・考えが丁寧に描写されていて、そういう意味ではとても面白い。面白いようにすれ違う二人の考えもまた面白い。
    ただ、この2人、本当に相性いいのか・・・? 笑

  • こんな経験したことないけど、
    気持ちがよくわかる。
    泣きそうになる瞬間も何度か。
    しょうがの味は熱いと
    自然に、とてもスムーズにの
    文章の感じが違うのが
    違和感もありつつ面白かった。

    気持ちの良い終わりではないので
    あんまり好みではない。

  • 綿矢氏の作品はさらっと読みやすいし、描写も繊細で上手。結構好きなのだけど、これは駄目だった。一言で言ってしまうとだるい。特に2作目の方がだらだらと長く、内容もうじうじなのにラスト、救いもなくほぼ現状維持で終わるのにはがくっときてしまった。ですます調がそれに拍車をかけている。冗長。

  • しあわせなカップルの話だったきがする

  • 結婚したい女と、結婚に怯える男。
    良くある話といえばそうなんだけど
    一応男女両方の視点があったのが新鮮かな。
    著者が女である時点で、やっぱり女視点が重いのだけれど。

    一般的には焦るほどの年齢ではない26歳。
    そして、フリーター(一人で生きていく覚悟もない)。この設定も絶妙。
    決して若くもなく、また新しい恋愛に切り替えるには勇気がいる年齢。
    綿矢さん、うまいなあ。さすがだなあ。

    結婚したい女子あるあるが詰まっているんじゃなかろうか。

    でも、この主人公
    あれだけ切羽詰まってたのに、後出しがあるのよね。
    帰る実家がちゃんとあって、心配して甘えさせてくれる両親がいる。話を聞いてくれる友人もいる。
    ちょっと肩すかしというか。
    別に悪いことではないんだけど。共感して読んでいた立場から、急に羨む対象になってしまった。

    これで最後、彼が迎えに来たときのあのロマンチックなプロポーズからのハッピーエンドだったら相当胸糞悪かったと思う。
    結婚前のすったもんだの茶番話ですかそうですかって。
    あぁ、性格歪んでるなあ私。
    でも、そうならなかったから星ふたつで。

    結婚だけじゃない。
    「自然に、とてもスムーズに」
    人生すべての理想ですね。

  • 奈世は彼氏の絃と半年も同棲している。いつも仕事に押しつぶされそうに疲弊している絃と、児童館でアルバイトをしながら家事をする奈世。一緒に夕ご飯を食べて、テレビのニュースを見て、布団に入る。並んで横たわる二人の思考はいつの間にかどんどんかけ離れてゆく。

    ふたりは一つ屋根の下に暮らしているにもかかわらず、あくまで他人同士である。奈世が期待していたような、同棲生活の延長線上の結婚は一向に見えてこない。なんとか結婚までこぎつけようとする奈世の努力も、彼女に甘えて現状の生活をずるずると続ける絃の前に空回りするだけだった。

    同棲3年目をむかえた二人を描く「自然に、とてもスムーズに」では奈世の語りがですます調に変わり、まるで薄いカーテン越しに自分の周りの世界をぼんやり眺めているような口調になる。結婚という幻想に囚われて、疲れ切ってしまっているかのようにも感じた。「ほんとに合っている二人ならもっと、自然に、とてもスムーズに、結婚まで至るものなんだ。」奈世の父はこう言ったが、奈世と絃が自然に、とてもスムーズに至った結論は“結婚はもう少し考えてからにしよう”というものだった。

    奈世と絃は痛々しいほどに甘え、依存し合っているように思う。それでも二人の認識はずれたままで「結婚」という結論には至らない。ふたりの人生はずっと平行線のままだと互いにわかっているはずなのに、それでも離れられずにいる。二人が一緒にいる時間、交わす言葉すらむなしく感じた。

  • 結婚に対して 女性からと男性からの目線で読める。
    お互いの主観で読むから どうしても女性目線になるけど もうちょっと動きが欲しかったかな。
    一応 結婚に結びつけたけど これからが大変だろうに そこからがなくて残念。

  • 少しくどい印象だった。
    著者らしい可愛らしいヒールっぷり(私が勝手に思っているだけかもしれないが)、が足りなかったのかも。

  • 2014 215

  • イライラする同棲日記w。
    結婚すればマンネリの同棲生活がばら色にかわると思ってる自分勝手な女と、他人に自分の生活スタイルを乱されるのに耐えられない小さい男のあーだこーだ。

    内容はイマイチだが綿矢りさ独特の表現はやはり好き。
    この作品はちょっとスパイスが足りなすぎかな。

著者プロフィール

小説家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

綿矢りさの作品

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