女のいない男たち

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著者 : 村上春樹
  • 文藝春秋 (2014年4月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900742

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女のいない男たちの感想・レビュー・書評

  • 「木野」が一番面白かった。(つまり、それ以外はそれなりか…)

  • ビートルズの楽曲名を冠した巻頭の2編がよかった。タイトルどおり女のいない男たちの話だが、男のいない女たちも登場する。描かれているのは性別に関係なく、優れた魅力や能力を持ちながら満たされない人生を歩む人たちだ。どちらも心地よい切なさが残る作品だが、作者が読者を導こうとしたところに導かれた感覚がある。勘違いかもしれないが、本を読んでそういった感覚が得られるというのは良いことだと思う。著者によるまえがきによると、「ドライブ・マイ・カー」は当初実際の地名を使っていたが、抗議があって架空の地名に書き換えたところがあるそうだ。たぶん、女性ドライバーが煙草を投げ捨てる場面だと思うが、ストーリーに関係ないのでその描写自体を削除することもできたと思うが、地名変更で対応したというのはこのシーンがどうしても必要だったということだろう。僕は煙草の投げ捨てを激しく嫌悪する性質なので、読んだときはこの場面を憎んだが、読み終わって俯瞰してみると苦みというかアクセントというか、このシーンがあるために作品全体の味わいが少し深くなっているような気がした。そんな不確かな感想も含めていろいろ楽しむことができた。その他の作品は話が異常過ぎて、作者の意図がよくわからなかった。物語には引き込まれるが、読み終わって「えげつな」という感想しか湧いてこない。味の濃いインスタントラーメンのようなものか。もっと繊細な味わいのものが読みたかった。それにしても、不倫、セックス、自殺をやたら使う作家だなと改めて思った。

  • 2017.6.5

    全体的に静けさを感じた。

    短編集であるが、どこかで人物や空間が交差しているのは 村上春樹らしい遊び心であり わくわくする瞬間。 いつかもう一度読み返そうと思う

  • 文章の組み立てがうまいかな。

  • 久しぶりの村上さんの小説。やっぱり独特の世界観がしっとりと脳の細胞にしみてくる感じ。うまく言いようもないが、普遍的な世界を描いているのにも関わらず、深い奥行きを感じるのはほんとうに不思議。そして、ところどころにあらわれる、きらきらした宝石のような独特の表現。いわく「やつめうなぎは、とてもやつめうなぎ的なことを考える」だの、「元気の良いラブラドールレトリバーに踏みつけられた砂の城のように」だの、そういう言い回しにヒットするたびにぞくぞくさせられる。
    個人的には「ドライブ・マイ・カー」のような、なんというか、現実世界にとどまったストーリーの作品のほうが好み。「木野」のような、不条理な世界に行っちゃう話はちょっと苦手。なので、「ねじまき鳥」あたりからあまり読まなくなったんだけど。

  • 村上春樹の短編集。タイトル通り何かしらの理由で女性に去られた男たちのお話。よく分からないような話も多いが、お手軽に村上春樹の雰囲気を味わえる。女のいないとは言いつつも、どの話にもセックスの描写は必ず入ってる。決してモテない男たちの話ではない。

  • 数は少なくても読むのに時間がかかった一冊。今までとはまた違う村上春樹が楽しめます。

  • 2017/3/30購入
    2017/6/4読了

  • 前半の短編は、わかりやすいが、後半はなんのことやら。

  • 表題の作品はよくわからない話だったが、他は一気に読ませる。
    その後を想像させる余韻にみちている。
    うまいのだと思う。
    余り気分のいい話ではないのになぜか読んでしまう。

  • むしろ女性ってこわいですね(^_^;)

  • ただひたすら大好き。

  • 難しくてはかどらず、字面を追ってる感じだった。

  • 図書館で借りた本。6話の短編集。女に縁がないキモヲタ男の話では無く、心の底から愛した女を失った男達の話。タイトルの女のいない男たちの話が1番つまらなかったが、他の話は情景が浮かぶほど心情や会話がすんなり入り込んだ。ドライブ・マイ・カーのラストのミサキの言葉とか女とはそういうもんだよ。と私も思ったし、独立器官の女の行動も分かる気がした。全てパーフェクトな自身過剰気味な男の挫折と失望の先があんな結末とはたまに聞く話でもあり、挫折は生きる上で大事な経験なんだなと。

  • 短編集
    付き合つたり、出会つたりしてSEXをした彼女とのその後、彼らが彼女がいなくなってしまった男の寂しさが描かれた小説でした。
    「女のいない男たち」
    14歳の純粋な恋心を大事に抱いていた彼に真夜中の彼女の死の知らせは、彼女の好きだった[夏の日の恋]のメロディーと共に流れてきた。

    2016年12月2日

  • 女のいない男っていうのは、気にかけてくれたり、性行為を行う女はいるんだね。
    ここでいう「女」っていうのは、心から愛した女のことで、この小説に出てくるのは彼女らが去ってしまった男の話。

    彼らはきちんと人として熟してる。ちゃんと愛した人がいて、受け入れ方の違いはあれども。

  • 2016.11.20読了。

    初めて村上春樹を読んでみた。ノーベル文学賞をとる前にと思って。
    読みやすいものをと調べて読んだのだけれど、自分には難しかった。
    前半は何とかついていけたが、後半、最後は全く理解できなかった。
    表現や描写が難しくてなかなか入ってこない。
    しばらくやめておこうと思った。

  • 「色彩を持たない***」があまりにひどすぎたので、本書もどうかと思っていたが、そもそも短編の方が出来にむらがないし、従来の春樹節もあり、まあまあ。とはいえ、テーマがテーマ(初老・中年の女性関係総括)だからか、主観的にすぎ、どんよりと重苦しく、正直気持ち悪い部分もある。体臭が濃すぎるといった感じ。自分が春樹の短編に期待する、軽やかでありながら、あとをひく、鮮やかなイメージ喚起力といったものはあまりなく、たぶん読み返さない。でも、本書を読んで、村上春樹は作家として死んではいないことがわかり、ほっとした。

    【以下寸評】
    「ドライブ・マイ・カー」:まぁまぁ。運転手のみさきの造形はよい。
    「イエスタデイ」:ノルウェイの森・カフカと同様のモチーフ。ふーんといった感じ。
    「独立機関」:「プールサイド」「トニー滝谷」と同様のモチーフだが、この二つの方が遙かに優れており、これは嫌い。
    「シェラザード」:本人は一番気に入っているようだし、構造やモチーフも凝ってるし、それもわからなくもないが、やり過ぎの観があり、気持ち悪さが残る。
    「木野」:これが一番よかった。「タイランド」と同じモチーフか。これを膨らませた長編を読みたい。
    「女のいない男たち」:はぁ。なんかね。

    【好みの村上春樹の短編】
    「タクシーに乗った男」「レーダーホーゼン」「プールサイド」(回転木馬のデッドヒート)
    「沈黙」「トニー滝谷」(レキシントンの幽霊)
    「納屋を焼く」「蛍」(納屋を焼く、蛍、その他の短編)
    「タイランド」(神の子たちはみな踊る)
    「午後の最後の芝生」(中国行きのスローボート)

  • うーん、楽しめた。
    目次の順に読み進めると入って行きやすい構成になっていたと思う。

    ドライブ・マイカー 妻を亡くした俳優と臨時の運転手の話。寡黙な運転手と俳優の関係が単なる雇用関係ではなく友人でもなく、離婚10年後目くらいに会った親娘くらいの距離感がいい感じ。
    面白かった。

    イエスタデイ 神戸出身の標準語を喋る主人公と世田谷出身の関西弁を喋る友人の話。木樽が何考えてんだかわからん。

    独立機関 恋煩いの医師の話 なぜ死に至る病になったのか………

    シェラザード 専有屋と思しき男と世話係の女との寝物語。まぁ面白かった。女の変態チックな昔話 少しスリルがあった。


    木野
    面白かった。
    妻に裏切られた男のその後の日常を描いた内容かと思いきや、突然阿刀田高ワールドに。
    でも、面白かった。

    女のいない男たち
    前書きは、この話のためのものかな。
    関係者じゃないとわからない。

    全般で生々しい描写があるが、性欲を刺激しないよう抑制されている。それなら別に書かなくてもいいと思うが、これがないと健全な村上作品と言えないと思う。

  • ドライブ・マイ・カー
    演技と本気を不倫を題材にしてみつめる。
    折り合いをつけるためにできることは自分自身を深くまっすぐ見つめることだけと言う高槻。
    そのなんでもなさに惹かれた妻に納得できない家福。
    なんでもないからこそ抱くんだと言うみさき。
    そんなやりとりが印象的だった。

    イエスタデイ
    自然で円滑で心地よいこと問題。
    好奇心と探究心と可能性。
    自分自身がそうだったからよく分かる。高3の頃、ようやく好きだった子と付き合えて幸せだったはずなのに、好きすぎてセックスには至らなかったり、でも他の恋愛の形が知りたくて別れたり、その後付き合った子とは割とすぐにセックスに持ち込もうとしたり。
    大人になってからも昨日のことのように思い出す不思議な時期が今なのかぁと思って残りの学生生活大切にしなきゃと思った。

    独立器官
    女性の嘘は時として確かに完璧かもしれない。

    シェエラザード
    毎日決まった時間に性行をしてはシェエラザードの昔の話を聞く。それだけの話。
    最後に情熱的な性行為になるが、性よりも結局は女の人と過ごす特殊な時間こそありがたいってのは分かるなぁ。
    やつめうなぎが印象的。

    木野
    おれは傷つくべきときに十分に傷つかなかったんだーその結果こうして中身のない虚ろな心を抱き続けることになった
    この部分がすげえ迫ってくる。人との別れや人への怒りってその場で消化しきれないことが自分自身多いけれど、それってもしかして心にとって良くないことなのかな。

    女のいない男たち
    エムの死になぞらえて女の子との別れとはどういうことかをつらつらと。
    今更やけど本当に文章が上手い、共感の嵐でした。

  • 愛を失った男たちが芯を失って虚ろになる様を描いた短編集。
    その目線でみると、「シェエラザード」は少し異色かな。

  • 女がいなくなってしまった男たちをめぐる短編集。全体的にすごく静かなテイストでまとめられた本でした。

    「育ちが良く、高い専門教育を受け、生まれてから金銭的な苦労をほとんどしたことがない人間の多くがそうであるように、渡会医師は基本的には自分のことしか考えていなかった。」という部分は衝撃的で、あまりの共感に何度もそこを読み返しました。

    時間が経ってからまた読み返したい作品。

  • 村上春樹はつまみ食い程度に読んでいて、そして自分にはあまり肌の合わない作家なのだと思っているのだけれど、そんな自分を歯痒くも思っていて、なので集中的に読んでみたいなあとは思っている(積ん読がかなりある)。
    足がかり代わりにというか、文庫化してしまったしというか、まあそういった諸々でこの短編集を手に取ったのだけれども、今まで読んできた村上作品の中でも一番苦手に感じたかもしれない。
    ファンの方には申し訳ないが、やっぱり自分はこの人の使う比喩表現がいまいち受け入れられない…。長編小説だと構成とか魅力的に感じる部分もあるのだけれど、短編だとエッセンスが凝縮されちゃってて、かえって辛かった。
    わざわざ著者まえがきで書いているように、最近筆者はコンセプチュアルに短編集を書くようにしていて、今回のテーマはタイトル通り「女のいない男たち」だったのだけれども、村上春樹の書く男女関係が苦手な自分には、より読むのが辛く感じられたのかもしれない。

    と言いながら、一番恋愛小説の色が濃いような「独立器官」が一番好きかもしれない、などとも思う。
    「シェエラザード」のエピソードなんかは面白かったし、「木野」は春樹ワールド全開といった感じでこれも良かった…ってあれ?意外に好感触だったの?

    といった感じで、村上春樹を読むとどうも、いつも煮え切らない感情に襲われるのである。なんというか、自分はこの人をどう評価してるのか全く分からなくなってしまう。
    これだけ世界的に読まれている作家を理解できない自分を受け入れられない気持ちとか、果たしてこれは文学なのかとか、いやでもなかなか面白いと思ったりとか、そういったものがないまぜになって確定した評価を下せない。
    というわけで、やっぱりもっと読むしかないのかなという気がした。

  • 村上春樹はこうだったな
    と思った

    なにもない、あたりさわりない人間になってしまった
    どうしていきたいのであろうか

    家族を守るため
    というのもしっくりこない

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女のいない男たちの作品紹介

村上春樹9年ぶりの短編集「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」。表題作は書き下ろし。

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