憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900896

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  • ■ 14185.
    〈読破期間〉
    2014/9/25~2014/9/26

  • すでに早読早耳(?)のまーちさんがレポを挙げられています。
    そう、誠さんファン待望の「池袋ウエストゲートパーク」の11作目です。
    このシリーズは終ったという噂でしたが・・・
    やはり、真島誠さんが黙っていられない事件が
    ぞくぞくと池袋の町にまで押し寄せてきたようです。
    息つく間もなく、誠さん、事件に突入していきました!

    ●『北口スモークタワー』 は“脱法ドラッグ”の話。記憶にまだ新しい池袋の脱法ハーブ暴走事故を連想させる内容です。

    ●『ギャンブラーズ・ゴールド』 は、パチンコ依存症のお話。パチプロと呼ばれる仕掛け人を捕まえるはずが、別のギャンブラーの依存症でその恐ろしさに気が付く誠さんです。

    ●『西池袋ノマドトラップ』 は、ノマドワーカーが生活苦から、ネズミ講まがいのことをして事件に巻き込まれていく話。オフィスを持たず、PCだけの仕事で生計をたてているノマドワーカーが決して少なくないことに驚きました。

    ●『憎悪のパレード』 は、ヘイトスピーチ問題を扱った話。普通の一般人が、「死ね!」「殺せ!」という物騒な叫びをあげてするパレードを「ヘイトスピーチ」とよぶと初めて知りました。


    今回の内容はどれもこれも、
    現代社会と密接に結びついた社会問題そのものだと思いました。
    決して小説の中だけで終わらせてはならない事件ばかりです。
    誠さんやGボーイズの活躍にページはどんどん進みますが、
    その反面、
    やはり行政がしっかりと動かないとダメだろうという思いが残りました。

    誠の口うるさいけれども根はやさしいお母さんや
    Gボーイズやサル、戸籍上の妹クーもあらわれ
    このシリーズの多彩な登場人物たちは、
    いつも安心感があって頼もしい。
    平和な池袋が好きですが、誠さんたちの活躍もみたくて、
    IWGPシリーズの続編を待ってしまいます。(*^。^*)

  • 読むのを一時中断していたシリーズもの。表題作はヘイトスピーチがテーマ。

  • ホット、ディープな話題が多くて 持ち前の軽妙さが少しそがれていたかな?
    キング誕生に軍配

  • スモークタワー 危険ハーブ
    ギャンブラーズ・ゴールド
    ノマドワーカー
    ヘイトスピーチ

    依存症をどう乗り越えていくのかというところが読みたかった。

  • もうこのシリーズは書かないと思っていたので読めてよかった

  • #読了。IWGPシリーズ11作目。脱法ハーブ、パチンコ依存、仮想通貨、ヘイトスピーチなど、最近の話題を取り上げ、読み易くかつ面白く描いているところはさすがだが、少々マンネリなところも。パチンコ依存に関しては、テーマとしては少々古い気が。

  • 久々のIWGPシリーズ♪マコトも、気づくとゆっくり年を重ねて20後半なんだねぇ。なんとなく、TVシリーズのイメージもあってか、若かったな、はっちゃけてたなぁ、と思う。でも相変わらずタカシのキング然とした姿も、マコトのおっかさんもかっこよくて好きだよ。

  • チャイナタウン@池袋抗争。
    デモってこわいな。

    戸籍上、マコトの妹になった
    クゥちゃん引き続き登場。

  • 久々のマコトの物語だ。
    脱法ハーブ、ノマドワーカー、ヘイトスピーチに嫌中感情など相変わらず「いま」の話題を物語のテーマに据えるのがうまい。
    シリーズを重ねるごとにだんだんトラブルの解決がさくさく進みすぎているように感じるけれど、その分展開がはやいのでさらっと読める。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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