黄金の烏 八咫烏シリーズ 3

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著者 : 阿部智里
  • 文藝春秋 (2014年7月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900957

黄金の烏 八咫烏シリーズ 3の感想・レビュー・書評

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  • 八咫烏シリーズの続きが出ているのを知り本屋に向かうとハードカバー。諦めて買わずにいたものの、後日本屋を訪れ立ち読みしたら面白そう…。だけど文庫がいい…と思い諦め買わず。

    それから2日後諦めきれず本屋に行き買ってきました。ハードカバー。
    文庫が出たらまた買うし!いいんだこれで!

    と、諦めきれずについ買ってしまう程面白い八咫烏シリーズ。

    今回の主人公は再び雪哉。
    第一弾、第二弾が朝廷編とするならば、今回は山内編といったところだろうか。
    今回、ストーリーの主軸は「人を食らう大猿」探しですが、今まで気になっていた伏線も解消。

    山内とはどこにあるのだろうか?
    真の金烏とはなんなのか?

    前巻、前々巻同様「最後の最後」に判明する。

    個人的な感想だが、この「人を食らう大猿」の出現、この言わば「敵」の存在自体が今後のストーリーの伏線な気がしている。第三巻全てが伏線。と、ちょっと大胆な予想。

    また、三巻まで読んで思ったこと。
    一巻目が桜花宮視点、二巻目が若宮側視点の同時間軸の話となっていたので、一巻がメイン、若宮がサイドストーリー…と思っていたが、
    むしろ二巻がメイン、一巻は序章だったんではないだろうか…

    このシリーズは長く続きそうなので、リアルタイムで読めることをうれしく思う。

  •  八咫烏が支配する山内で、危険な薬の被害が報告され、若宮と雪哉が調査に赴くと、最北の村で大猿が村人を食い尽くしていた。薬と大猿の関係を探るうち、雪哉は真の金烏の秘密を知る。
     浜木綿の気っぷのよさに惚れ惚れする。金烏の秘密は重く、それだけに権力闘争に明け暮れる上層部の貴族たちが情けない。

  • 烏を害す外敵「猿」の存在が登場。
    烏を"食糧"と見ているから、なかなかエグい表現ではあるけれど、だからこそ何をおいても対処しなければならない問題だと思える。ファンタジーであったはずの烏を、なんとなくわたしたち人間と同一視しはじめた矢先のこの出来事は衝撃的という他なくて、夜の闇が怖くなる。

    世界の端の寒村を全滅に追いやったこの事件によって、再び若宮に召された雪弥。
    不知火と呼ばれる現象の起こる山の端へ、若宮に連れられて行った彼が観た景色が、「ニンゲン」の世界の夜の明かり。不知火の正体が、わたしたちが普段使っている電気の明かりという設定がまた、「烏」とわたしたちの存在の違いを見せつけると同時に、どこかしら平安朝を思わせていた烏の世界は、実はわたしたちの今に繋がっているパラレルワールドだったのか、と怖れを感じた。

    ……フィクションだ、ということを判っていたはずなのに、今作を読み終えた夜はなかなか寝付けませんでした。

  • 八咫烏を喰らう謎の大猿から故郷を守るべく、雪哉は再び若宮と行動を共にすることになります。
    この猿は一体どこからきたのか、猿に襲われた村で唯一生き残った少女は敵か味方か、そして"真の金烏"とは何者なのか…。
    いくつもの謎が錯綜する中で、物語がさらに奥行きを増したシリーズ3冊目でした。

    裏社会のボスを振り向かせた雪哉の機転ににんまり。
    とっさにあれだけの口上ができるなんて、さすがです。
    あいかわらず将来が楽しみな少年です。

    『烏に単は似合わない』で若宮の妻となったあの方も、今回は何度も登場します。
    "真の金烏"がどんな存在かが明らかになればなるほど、若宮の妻はこの人しかいなかったんだ、と確信させられました。

  • この山内で、一体何が起こっているのか-。

    八咫烏シリーズ3作目。文庫化を待ちきれずに読んでしまった。
    前作を読み終えて、少し寂しい気持ちになっていた私としては嬉しい展開。これまでに謎を残してきた部分が少しずつ明らかになっていく。そしてここから盛り上がっていくのだろうなと期待も高まる。
    これまで経験上、今回は伏線を見逃すまいと読み進めたが、ぴったり予想どおりとはいかなかったことが嬉しくてしょうがない!これからもぜひワクワクさせてほしい。さて、次巻を読もう。

  • 朝廷内の争いに嫌気がさし若宮の元を去った雪哉は
    家族と今まで通りの生活を送っていたが
    朝廷の使いに扮した若宮本人が訪ねてくる。
    若宮は麻薬〈仙人蓋〉の出所を探しており
    雪哉は故郷を守るため若宮と共に行動、
    そして発見された人(八咫烏)が大猿に喰われ壊滅状態になった村。
    一人助かった少女・小梅は何を知っているのか?
    人を食べる猿とは?
    行動を共にして知る、
    金烏の秘密、
    この世界の構成、
    外界、
    不知火の正体。
    浸食されつつある八咫烏の世界と若宮の金烏の力に
    雪哉が行動を元にして決断した事は…。

    この独特の世界観が好き。+.(´∀`*).+

  • 薬害の原因追及の旅に出た若宮と、お伴の少年。訪れた村で人食いの大猿に遭遇し、生き残りの少女を拾う。
    二巻よりも初っ端から事件性が強くなっており、ミステリアス感漂う。

    …と思ったが、今巻はいまいち期待はずれ。星3.2ぐらい。
    アイデアはいろいろ注ぎ込んでいるのだが、見せどころがいまいち弱いな、と感じた。

    八咫烏シリーズなので、無理矢理タイトルに烏をいれたのだろうが、真の金烏の意味がラストで明らかになったものの、それをもっと説得力あるシーンで演出できればいいのに、惜しい。

    猿の謎や人間界など、残された謎が置き去りで、まだまだシリーズが続く予感があるが、いささかボリュームダウン。主人公の少年が目標を持ったというところが救いかな。

    全体に人気のキャラクターをさして見せ場なく使い回しているような、よくある漫画やラノベの引き延ばしのような扱いがかなり気になる。あと、前巻では面目躍如だった若宮の兄貴、主人公の引き立て役であの扱いは少々酷い。澄尾とか路近とか、武人たちをもっと活かせばいいんじゃないだろうか。

    真犯人の動機も薄っぺらい。真犯人が登場人物の頭数を揃えたところで意外な人物が…というこれまでのパターンでなくて、読者に先を読まれたくないあまりに唐突にとってつけたように出した感じで、ミステリーとしてはあまり出来がよくなかったのが汚点。

  • イッキ読みしました。
    伏線が無理なくピタリとおさまって、読後感がとてもいいです。

  • 初めの方は十二国記かと思い、最後の方は守り人か、いややっぱり十二国記かと思い、でも結局はおもしろかったです。
    なんとなく阿部さんの独特のホラーテイストが味わえる舌になってきた気がします。
    キャラは引き続き魅力的。路近!
    雪哉の成長見たさに次も読まないわけにはいきません。

  • なるほど…
    前巻のラストにもやっとしたとレビューで書いたのですが、雪哉の真意がわかって(たぶん私が読み飛ばしたのでしょうが)、やっとあのラストに納得いきました。
    文句なしに面白かったです。世界観すごい。
    まだまだ続きそうで楽しみです。でも悔しくもあります。どうやったらこんな小説を書けるのだろう。

    追記
    これだか前作だか忘れたんですけど、「女は子宮で物事を考えやがる(笑)」みたいな文章に軽くもんにょりしたのを思い出したので書いておく。

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黄金の烏 八咫烏シリーズ 3の作品紹介

八咫烏が支配する世界〈山内〉を揺るがす危険な薬と人喰い大猿。故郷の危機に敢然と立ち向かう世継ぎの若宮と元近習・雪哉は危険を顧みず――。 2012年『烏に単は似合わない』で、史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞した阿部智里。翌年に受賞作と対をなす『烏は主を選ばない』を上梓。人間の代わりに八咫烏の一族が支配する世界〈山内〉を舞台に、次の統治者である日嗣の御子の座をめぐり、東西南北の四家の大貴族と后候補の姫君たちを巻き込んだ権力争いを波乱万丈に描ききった。本作『黄金(きん)の烏』もやはり山内を舞台にした、壮大な和製ファンタジー。しかし宮中を飛び出し、そのスケール感は飛躍的にアップした。 物語は世継ぎの若宮と、郷長のぼんくら(とされる)次男坊が、危険な薬〈仙人蓋〉の探索にでかけるところからはじまる。不穏な気配を漂わせた旅先で、何と彼らが出会ったのは、人を喰らう大猿だった! 壊滅した村の中でたったひとり残されたのは、謎の少女・小梅。――いったい僕らの故郷で、なにが起こっているのだろう? 山内の危機に際し、若き主従は自らの危険を顧みず、事件のヒントを持つと思われる暗黒街の支配者のもとに出向く。そこで雪哉に課されたのは、未知の隧道の先にある物を持ち運ぶことだった。深い暗闇の底での冒険の末、雪哉が見たものとは? スペクタクル満載の本作は三部作の最高傑作にして、新たな展開をも予感させる意欲的な書き下ろし大作。「世界に通じるファンタジー作家」を目指す、阿部智里の才能にますます心奪われる一冊となっている。

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