キャプテンサンダーボルト

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  • 文藝春秋 (2014年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901947

キャプテンサンダーボルトの感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに伊坂さん。合作のせいか、スピード感もあり、いつもの国家への疑問、不信感も全面に押し出しつつ話が進んでいくのですが、何かこう足りない感じかな~。最初の方でやたらと登場人物が多くて、それが後にも繋がるのかと思ったら、それはなくて、相場時之と井ノ原悠の2人のドタバタの流れになって別の登場人物と繋がる・・・みたいな、ちょっと変則的だったかな。生物兵器についても、それを使おうとしていた団体の動機が弱いしなぁ、という感じでした。ハッピーで終わって良かったけど。

  • これは・・・ひどい。

    あまりにも評価が高いが僕は完全に最低評価。

    合作だから仕方ないと言ってしまえばそこまでだけど、とにかく登場人物の描き方が浅い。エピソードも浅い。張られまくっている(ように思える)伏線の回収も浅い。さらにあり得ないほど拙いテロの描き方。

    桃沢さん(ヒロイン)のお父さんを思う必死な情報集めなんだったの?胸を見せ付けて悪者に捕まるだけの存在でいいの?
    桃沢さんの上司(首刎ねられて無い方)どうなった?
    相葉君の最初の作戦の実行部隊の友達その後どうした?
    一瞬ちょっと出てきた怪人の仲間(殺されてしまうが)との関係とか一体なんだったの?
    てか、超重要な施設の道筋決めるのポンセ(犬)って…いまどき少年漫画でも無さそうだし。怪人が自分で取りに行けるでしょそれ。
    いのはらの息子の病気治るんかい!!
    銀行の人最後にいきなり出てきたけどその前に少しでも気配あった??唐突すぎ。

    と、まだまだ挙げればキリがないほどの問題点が山積み。

    そもそも主役2人の描き方がほぼ部活のエピソードのみでとても浅いので全然感情移入できない。
    世界全体を又にかけてるテロなのに日本に投入されてるのは怪人だけなんて、絶対100%あり得ない。

    主役から脇役までなんとも言えない語り口で表現して魅力を出していた伊坂節はどこへやら。ちょっと気の利いた台詞回しだけでごまかす形になっていて、最後のほうは逆に辟易(緊迫感増しまくりの場面で軽口とか、まあ、前の作品にもあったのかもだけど興ざめしました)。

    非難されるのを承知で言えば、ホントに学芸会のレベル。ジャニーズの若手が出て、ああ予想通り大変いい加減だけどややハラハラしたよねー、という感想を話しながら家に帰ってくる映画の感じです。

    とりあえず、高評価の方々、お願いだからこれを伊坂幸太郎さんの全てだと思わないで欲しい!
    それだけを節に願います。

  • めちゃくちゃ好きです、このお話。
    阿部さんと伊坂さんの合作なのですが、普通に伊坂さんの作品を読んだような読後感。阿部さんの小説を読んだ事がないので、どの辺が阿部さんか分かりませんでした、すみません。阿部さんの著書も読みたくなりました。

    冒頭、『ガイノイド脂肪に注目しろ!』って1文ですでに私はノックアウト(笑)引き込まれちゃいました。意味不明ながら勢いがあって「何?何?」ってなります。

    小学生の時に野球チームのチームメイトだった井ノ原と相葉。大人になって再会し、トラブルに巻き込まれる。

    村上病・B29の墜落・公開中止になった戦隊ヒーローの映画。色んな謎が絡みあって、最後見事に伏線回収されるまで、ノンストップ一気読みです。

    ヒーローに憧れていた少年たちは、大人になってヒーローになれるのか?お金に困った二人が一発逆転を目指して悪戦苦闘する。まさにエンターテイメント!!!!
    ハラハラ・ドキドキの展開。

    少年の頃の体験・思い出が二人を救うのを読んでいると、今息子がサッカーをやっているのも悪くないかと思えた(笑)サッカー選手にならなくても、何かしら得る物はあるはず!

  • 阿部和重さんの本は読んだことないのですか、伊坂幸太郎さん感ともちょっと違う感じが合作なんだろうなぁと。
    すぐにでも映画化されそうです。ただ主人公が、「相葉」と「井ノ原」なのでどうしても国民的アイドルさんたちの顔が…ちらついて…イメージは全然違うのになぁ。

  • さすがのジェットコースター本

  • 第二次世界大戦時、東京大空襲したアメリカの戦闘機B29が3機だけ、山形に不時着していた。

    そこには後に『村上病』という伝染病を産んだ沼があり、
    平成の現代で『村上病』を調べていた過程で亡くなった官僚の父を持つ娘は、父が残した謎を調べていた。

    そこに、『村上病』を産んだ沼の水を欲する謎の危険外国人からトラブルで追われるようになった二人(高校野球部時代のバッテリー。元ピッチャーは後輩女子を悪徳AV事務所から救う際に借金を背負い、元キャッチャーはアレルギー難病を患う息子の治療費で借金を背負い追い込まれていた)が加わり、
    未曾有の世界危機と戦う緊迫の陰謀サスペンス作品!

    以上、そんな作品で、最後までスリリングに魅了して読む手が止まらないという、面白さは抜群の名作ですO(≧∇≦)o

    一応、伊坂さんと阿部和重さんという方の合作であり、調べたら互いに互いの文章を直し合うほどの混ざりあいとの事ですが、
    キャラクター設定と、あらすじや展開のパターンは伊坂作品の王道パターンであり、
    阿部さんの功績と感じたのは、『敵の存在や組織がきちんと明かされた点』だけでした。

    なので、伊坂さんお得意の『敵の詳細は不明なままの陰謀サスペンス』に、きちんと敵の詳細を明かす要素を入れた『Best of伊坂作品完全版』になります。
    これが伊坂さんの最後の傑作であり、ある意味これを読めば伊坂さんの作品は充分かも知れません。

    そう感じる程、過去作品からの伸びしろがなく、漫画のような魅了だけで構成され現実感が薄いのは、
    他の社会的な警鐘メッセージが込められたサスペンス名作に比べると欠点ですし、
    今作の要素に『野球部、5人戦隊ヒーロー作品、色気を餌に重要情報を得る女性等々』男性読者ばかり面白そうな点が多く、
    女性読者には受けるのかな?という懸念材料もあります。

    そんな感じで厳しい事も言いますが、娯楽陰謀サスペンスとしては面白さ間違いなしの名作でしたO(≧∇≦)o
    伊坂さん作品が気になったり、陰謀緊迫サスペンスが読みたい時にオススメです(^-^*)/

  • 伊坂幸太郎と阿部和重の合作による長編小説。
    出身地の仙台と山形が舞台になっています。

    映画的なスケール感のあるエンタメ小説。
    いつもの伊坂さんよりやや描写が重めかな?
    ストーリー展開は後半とくにスピーディで、楽しんで書いている雰囲気も伝わって来ます。

    幼馴染の友達がひょんなことから再会。
    何かと問題を起こしがちな相葉時之と、真面目なサラリーマンで家族思いの井ノ原悠は気まずくなっていたが‥
    どちらも金に困っている折も折、蔵王の御釜に隠された謎に巻き込まれることに。

    ホテルの部屋の取り違えから起きた事件。
    東京大空襲の夜にあったB29の謎。
    二人が子供の頃に、人気のあるドラマだったが、映画は急に上映中止になった「鳴神戦隊サンダーボルト」‥
    実際の試合経過と同じ、楽天イーグルスの田中マー君の試合振り。
    一見無関係な要素が、だんだん絡み合っていくのが面白い。

    二人は謎のロシア人の大男に命を狙われながら、危険な冒険に乗り出して行きます。
    国家的なスケールの陰謀に立ち向かうのは、ごく普通の人たち。
    かつての彼らのヒーローや、大人になった同級生が手助けしてくれたり、ちょっとした所での活躍が繋がっていくのは「ゴールデンスランバー」的な面白さ。
    相葉が預かっている犬のポンセも、いい味出してます。

    どうなることか?というスリルに満ちたストーリーですが、最後はなんとか円満に。
    ほっとする読後感でした☆

  • 合作…ということで、章や登場人物によってもっとそれぞれの色が出て、「ここは伊坂さんが書いたんだな、ここは安部さんだな」と分かるのかと思ったのですが、そうではなく、完全に境目をなくして一つの作品になっていました。
    申し訳ないながら安部さんはあまり作品を読んだことがないのですが、伊坂さんファンとしては満足です。(いささか伏線?が分かりやすすぎる気もしますが)二人が楽しく作ったんだろうな、というのが伝わってくるような。
    ヒーローとは何かとか、常識は疑うのかとか、世の中の理不尽さとか、自分の信念とか、色々鍵となる要素が多く、多すぎる気はするものの、それぞれが物語としっかり絡みあっていて、そのあたりのつなげかたも見事。
    少々残酷な描写もありますが、テンポよく読み進められるエンターテイメント小説として完成度は高いと思います。

  • 伊坂幸太郎氏と阿部和重氏が合同で書いた、長編小説。舞台は仙台。3.11の大惨事がきっかけで書かれた社会派でもあり、ハードボイルドな要素も詰まったスリル満点の一冊。

    伊坂さんは私の大好きな作家の一人。
    一方、阿部氏のことは今回初めて知った。

    主人公は、幼馴染でありかつての親友同士だった相葉と井ノ原。彼らが、蔵王の御釜に隠された謎に引き寄せられ、ロシア人の謎の男に命を狙われながら、危険な冒険に挑む。
    アウトローで問題児の相葉と、真面目なサラリーマンの井ノ原。性格は正反対だが、どちらも借金を背負い、ひたすらお金に困っている。 B29や、国際テロ、死に至るウイルス…。過去の事件に始まり、扱うテーマは国際レベル。作者二人のダイナミックな思考、そして緻密な設定にいちいち関心しっぱなしだった。伊坂さんらしく、細かな笑いも忘れ無い。
    しかしこの二人の作者、章ごとに交代して書いていったらしいが、違和感を感じないほどテンションは一定していた。

    父親の死の原因を探る過程で、相葉、井ノ原と行動をともにすることになった桃沢瞳、御釜の水の謎の鍵を握るかつての彼らの『鳴神戦隊サンダーボルト」ヒーロー赤木駿、幼馴染の同級生たち、劇場の支配人…など、魅力的な味方たちのキャラクターも良い。
    何より、主人公の男子二人の絆が素敵だね。
    壮大なテーマなんだけど、私はこの二人のちょっとした友情を感じる会話が好き。
    12年前の、井ノ原の怪我の原因を作ってしまった相葉の詫びに対して、そのとき、献身的に支えてくれた女子が、今の奥さん、ということを告白するシーンとか、個人的に好きだな。
    こういう、心温まる小さなエピソードを入れるのが、やはり伊坂さん、巧い。(考えたのは阿部さんかもしれないけど、、)

    是非、劇場版で実写化して欲しいと思った。この、災害・天災の多い、今の時代にこそ作って欲しい映画かも。
    相葉は小栗旬くん、井ノ原は関ジャニの錦戸くんあたりが良いと思う。

  • かつての野球少年だった昔馴染みの二人が、なぜか巻き込まれることになた不可思議な事件の顛末を描いた物語。
    謎めいた「村上病」、「五色沼の水」、公開中止となった映画「サンダーボルト」、それらのキーワードが導いていく真実は、まさに常識を疑わないとありえないもので、だからこそのうそ寒さを感じてやみませんでした。隠蔽のないクリーンな国家なんて、なさそうですから。
    そんな常識外の出来事に立ち向かうは、金策に苦しむふたりの大人たち。どうもダメダメな風情が漂うふたりです。けれど彼らにはかけがえのない大切なものを背負っていて、だからこそ、打ち克つことができたのでしょう。常識を疑わざるをえなくとも、自分を支えてくれる人たちへ戻りたいという想いはなによりも揺るぎ得ないものだったのでしょう。
    ヒーローはまさにその強い想いがあって成り得るもの。それは未来永劫変わらないし、疑いもしなくて良いものでしょう。
    スカッとする物語でした!

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キャプテンサンダーボルトの作品紹介

キャプテンサンダーボルトは阿部和重さんと伊坂幸太郎さんの二人の人気作家が着想や技術を詰め込んだ冒険活劇小説です。
蔵王に墜落したB29、鳴神戦隊、謎の感染症とパンデミックの危機など様々な事件や問題に主人公の二人の男が挑んでいきます。息を付かせぬ展開が読者の心をストーリーにひきこんでいくエンターテイメント作品になっています。

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