ナイルパーチの女子会

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著者 : 柚木麻子
  • 文藝春秋 (2015年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163902296

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ナイルパーチの女子会の感想・レビュー・書評

  • 自分の中のダメな部分を見たような、そんな気持ちで、キツい。

  • 心理描写がここまで細やかで緻密なのを初めて読みました。

  • 30歳の女性の、いろんな暮らしを、いろんな生き方を、いろんな過去を過ごしている女性たちの人間関係を解きほぐした小説でしょうか・・・。久しぶりに柚木麻子さんの作品を読みました。「ナイルパーチの女子会」、2015.3発行です。60代後半の男性には厳しい物語でした(^-^)

  •  ナイルパーチ。アフリカ原産の淡水魚で、肉食魚。アフリカのビクトリア湖に放流したら、200以上もの種類の固有種が絶滅するほどの凶暴性を持つ。
     女子会とは、おしゃれなイタリアンやら多国籍料理やらを提供するお店に女性が集い、サングリアを飲みながらインスタグラムに自分が一番可愛く撮れた集合写真をアップする行為である(偏見)。
    「ナイルパーチの女子会」とはなかなかパンチの効いたタイトルだなあと唸ってしまった。この本の主人公たるバリキャリ&主婦ブロガーの二人の女性は、同性の友だちがまったくいない。女子会など無縁である。二人が出会い、「憧れの」女子会をするとき、どちらがナイルパーチになるのか?

     女友達がなかなかできない、人との距離感がわからない、人の顔色を窺ってしまう、という気持ちまでは理解ができるんだけど、行動が理解できない。自分の行動に対する客観性がなさすぎるし、部長とか派遣社員の子とかの言葉で気づくことはなんぼでもできたはずなのに、まったく自己を顧みない様子には苛立ちすら覚える。箱根旅行のシーンなんて、ホラーでしかない。言動がちぐはぐで、怖さしかない。
     しかし、ブロガーのほうに同情しながら読み進めるも、最後の此奴の莫迦な行動にもただただ呆れる。お前も同じことしてるやんけ!浮気を吐露するのは自分が楽になりたいだけ。相手のことなんて考えちゃいない。
     誰だって最初から「社交辞令」がこの世にあることなんて知らない。小学校の卒業アルバムに「ずっと友達」なんて書き込んだときは、人間関係が変化することなんて想像もできなかった。でも、誰しも経験を重ねて学んでいく。言っていいこと悪いこと、聞き流すべきこと、人は変わることなどを。そして、SNSやブログはその人の上澄みでしかない、ただのセルフブランディング手段であることを理解すべきと再認。そこで綴られるキラキラした女同士の友情に心乱される必要はない。

  • なんでも話せる女友達。SNSではキラキラした生活が溢れかえり、友達が1人もいなければ、さぞかし寂しいだろうな。
    ま、私もそんなにたくさんの友達は別にいいかなと思うけど。
    美人で頭も良く、家もちゃんとしてて、でも友達がいない。そんな栄利子が見つけたユルユルブログを書く近所の主婦、翔子と親友になろうとストーカー化していく。
    翔子も翔子で実家に暗い気持ちを抱き、人と関わる事が苦手。

    ずーっと怖っ!って物語だけど、最後の方でお互いに視点が変わったように前へ進めそうになり、あれだけ怖かったのに読後感はまずまず。

    柚木麻子さんの中ではイマイチかなーと思うけど、こちらの期待値が高いから?
    男性が読むとどんな感じか聞いてみたいけど、最後まで読めないかも。

  • 偶然居合わせたえりこさんと翔子さん。実はご近所さんでほのぼのなお話しなのかーと思いきや。怖い。こうしてストーカーは出来上がるのか。その人のためだと思う。自分がなんとかしなければと思う。お寿司屋さんから箱根旅行なんて戦慄でした。自分はストーカーなんかじゃないって思ってても知らず知らずそうなってしまうのだろうか。女っていうよりも人間怖い。真織さん怖すぎる。杉下さんダメ男すぎる。部長いい人すぎる。えりこさんと翔子さん2人とも先行きとても不安でしたが、いい形で終わってたので読み終えてふ〜〜〜。
    h29.6.7

  • 後半の東電OLから先、突飛な感じがして今ひとつ。

  • 長かった…。
    途中読んでて胸糞悪くなる。
    多くはないけど普通に友達と呼べる人がいる私には栄利子の思考が理解出来ない。
    まだ翔子の方がわかるかな。
    確かに女同士は色々あるけど、処世術ってなんとなく身に付くもんじゃないのかね?
    と思ったが身近に兼ね備えてない子いたわ。

    最後の方は家族間の事もありつつ、明るい兆しが見えてきた…のかな?

  • 女性のドロドロ。ストカーみたいになってしまう人、いそうで怖いなあ。人間関係の苦労のお話。これも現状の一部分を描いているのかな。

  • 一流商社の第一線で働く女性と、ゆるく日常生活を送る女性。同年代以外にまったく接点のないふたりをつないだのはブログだったが、そのつながりがやがて波紋をもたらしていく…

    装丁のゆるやかな絵柄の印象はまるで詐欺…とでも言っていいのか、ここはやはりナイルバーチの獰猛なカットでも使ってほしいと思うほど、えぐい話でした。

    物語として面白いかというと、ホラーに落とすのかと思ったらそうでもなく、真織や芋けんぴあたりは笑ったらいいのか何なのか、という感じで、すっきりするラストでもなく、オススメとはいいがたい感じがします。

    とにかくひたすらに不毛で、ドロドロ…どころじゃないヘドロにつかった女性心理が描かれます。リアルとは言いたくないけれど、リアルがベースで、ああわたしにそっくり、という人もいることでしょう(ここで他人のふりをする)。

    読んでてしんどいですが、こういう世界もどこかにはあるのだなあという(喜ばしくはない)発見ができるのではないかとも思ったりしました。

  • 読了できたけど、重い話だった。小説の題材としては目新しいものではないけれど、感情移入は出来にくく...最後になんとなくいい方向に進む2人だけれど、いっその事更なる破滅の道に進んでみて欲しかったかな。そうだとしてもやっぱり共感は出来そうもないけれど。

  • 連休後半で読み終えたのはこれ一冊だった…。
    アッコちゃんとかあまからは悪くない印象だったけど、
    これはちょっと疲れたかなぁ。
    友だち、か。

  • 友達が作れないバリキャリのえりことブロガーの祥子。

    誰でも少しえぐられる話なんじゃないかなぁ。
    2人は、自分が一番大事で、でもそれに気づかなくて、なんでこうしてくれないんだろう、ってばかり押し付けてて、本当行き過ぎた情緒不安定なんだけど、でも程度の差こそあれ誰でも、そういう寂しさとか味わってきてる気はする。

    学生の頃はいつも一緒にいて、なんでも話してた友達がいたけど、今は仕事の同期以外は年に数回会う程度で、それは親友なのかなって考えた。

    でも彼女らが幸せになって、大人になって、それぞれのステージに進むことは嬉しい。

    そして、それぞれの大事なときに報告しあえて、それを喜びあえれば。

    それでいいな、私。

    祥子の旦那さんが、かとさんと重なりました。笑

  • 佐藤優さんの本で紹介されていたので、読みました。この著者の本は初めて読みます。「女子会」を蔑む男性は多くいます。人間関係が築くのが苦手な人ほど、分析し、無意味なものと決めつけます。

  • タイトルに惹かれて借りた本。
    ナイルパーチって何?と。

    ナイルパーチには生態系を壊すくらいの凶暴性を持つ一面がある。
    人は誰しもそんな一面があるという意味なのかもしれないが…。

    上位に立ったり下になったり、女子の力関係はいくつになっても脆いらしい。
    派遣の真織の態度が豹変し、営業部の男性全員と…って脅すところは異常であった。
    しかもそれを実行しようとするのも異常。

    圭子と栄利子の過去。
    一体何があったのか、いまいち理解出来ず。

    また、栄利子の父親や翔子の父親についても。
    何がどうなって今があるのか。

    一番異常なのは、栄利子が翔子を追いかける(追い詰める)ところだが、お互いないものを求めたがるのはわかるが、やはり価値観や置かれた環境が違うということで距離を縮めるのは難しいのかも、と思った。

    モヤモヤもあるが、展開が気になってぐいぐい引き込まれたので★4つ。

  • 重い暗い。なんか生理痛みたいな小説。
    栄利子は『ねじまき…』の宝子の病的な片思いと似てるし、翔子の父親は『伊藤くん…』の伊藤くんみたい。似た感じの人を書くのが好きなのかな。

  • 商社で働くの栄利子と、人気ブロガーになりつつある主婦の翔子。

    二人の共通点は、女友達がいないことだった。

    友達になれたと思ったけれど
    栄利子のストーカーのような押し付けがましい接し方に
    距離を置くようになった翔子。

    翔子の軽はずみの不倫を脅しに
    二人は女友達として溝を深めていくばかりだった。

    なんか展開とか極端だけど、
    栄利子の妄想じみた感じ、もはや狂気。怖い。

    人とうまく距離感もてない人っているよね、、
    自分の価値観だけで物事を判断しないように
    自分も、がんばる。

  • 友達のいない栄利子と翔子の物語。
    みんな「自分のことしか考えていない」と相手を責めて、もっと自分にかまって欲しいんだなぁ。
    登場人物のキャラクターがちょっと大げさ過ぎる印象だった。

  • やっと読み終えた。
    長かった。

    キャリアウーマンの栄利子と人気ブロガーの翔子。共通するのは友達がいないこと。

    途中、栄利子の壊れっぷりが酷くって、読んでいて辛かった。

    自分の中に栄利子や翔子と似た部分があって、共感しながらも心がチクチクした。

    大人になってからの友達づくりや、友達に限らずいろんな人間関係のコミュニケーションについて考えさせられるお話でした。

  • とにかく栄利子が怖かった。すべての人物にリアリティがあるのは作者の取材の賜物か。色々とモヤモヤがなくなる本であり今年読んだ本のナンバー1!

  • この本に出会えて良かったと思った。私も栄利子と似た節がある気がする。私は突拍子のないことを考えても理性で抑えてきたつもりだ。他の人はこんな風に汚い思考をしたことが無いのだろうな、と一種のコンプレックスを抱いていたが、みんな一度はそう考えてしまうのではないだろうかと安心してしまった。女子は難しいものだとよく言われるけど、人間関係全て難しいのだと思う。ナイルパーチは、他の生態系に人為的に介入させられるまで、自分が凶悪な魚だと思わなかっただろう、という言葉がある。それがなんかしっくり来た。

  • ブログの何がいいのか。面倒くさいは正義。

  • 読みごたえのある小説でした。
    途中、女同士の言い争いや気まずさや、恐怖心がぞろぞろと出て来た時に、後味が悪いお話だったらどうしようと思ったけれど、光が見える終わり方で良かったです。

    人からは幸せで満たされているように思えても、誰でも自分の問題を抱えていて、それといつかは向き合わなければならない。でも、不幸なだけの人生はないのだと希望が持てました。

  • エリートキャリアウーマンの栄利子と人気ブロガー『おひょう』こと翔子。2人は女友達が出来ないという共通点で惹かれ合うが……
    少しずつエスカレートしていく栄利子の友達付き合いに恐怖を感じる女のドロドロ友情活劇的お話。



    怖いお話だった……
    今の自分に当てはまる部分が多くて、傷口を抉られ続けていて何度か途中で読むのを止めようかとも思ったけど、なんとか読み終わりました。

    自分も大切な人を傍にいると傷つけてしまう種類の人かもしれないと突きつけられたときには、もう物語のラストで、「うん、そうかもしれない」と、脱力しながらも肯定できた気がするので読了感はさほど悪くはなかったけど、……女って怖いね。

  • 女友達、男友達、夫婦、家族、普通の関係ってどんなものだろう。
    私がおもってる普通は相手にとって普通ではないかも…。

    すごく登場人物にいらいらするというか、怖い本だった。
    ネガティヴな部分、呆れるほどポジティブな部分。
    どろどろの人間関係をどうにか継続させようとする感じがとにかく怖くて重い。

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ナイルパーチの女子会の作品紹介

丸の内の大手商社に勤めるやり手のキャリアウーマン・志村栄利子(30歳)。実家から早朝出勤をし、日々ハードな仕事に勤しむ彼女の密やかな楽しみは、同い年の人気主婦ブログ『おひょうのダメ奥さん日記』を読むこと。決して焦らない「おひょう」独特の価値観と切り口で記される文章に、栄利子は癒されるのだ。その「おひょう」こと丸尾翔子は、スーパーの店長の夫と二人で気ままに暮らしているが、実は家族を捨て出て行った母親と、実家で傲慢なほど「自分からは何もしない」でいる父親について深い屈託を抱えていた。 偶然にも近所に住んでいた栄利子と翔子はある日カフェで出会う。同性の友達がいないという共通のコンプレックスもあって、二人は急速に親しくなってゆく。ブロガーと愛読者……そこから理想の友人関係が始まるように互いに思えたが、翔子が数日間ブログの更新をしなかったことが原因で、二人の関係は思わぬ方向へ進んでゆく……。

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